森を作る

久しぶりに会った友人は、1年前に転職をしていた。
「森を作る仕事をしている」
と、彼女は言った。
これまで私有地だった森林や山で、何らかの理由で管理ができなくなってしまったものを自治体と連携して自然の森に戻していくのだそうだ。
人工林は管理をしないと数年で木が枯れてそこは荒れ地になってしまう。
そこに、植樹をし直したりして、できるだけ自然の状態に戻すことをしているらしい。
「なんかさ、コロナは流行っちゃうし、戦争は始まっちゃうし、うまく言えないけど未来につながる仕事がしたくなったんだよね」
わたしは、そういう仕事があるのを知らなかったけど、
自然をめでるだけでなく、主体的、かつ具体的に守ろうとするのはとても素晴らしいと思った。
植樹をしても、ちゃんと森らしくなるのは100年後。
その頃わたしたちは存在していないだろうけど、未来を生きる人たちに日本の良さを引き継ぐことができる。
こういった仕事に、どのくらいのお金が割り当てられているのだろう。
例えば、医療、福祉、教育などの現場は働き手不足で人は疲弊しているのに、その労働量に見合ったお給料は支払われていない。
天候不良のとばっちりを受けている農業や漁業の話も悲しいことだ。
作物に多少傷があるとか、形が悪くてもちゃんと食べられるなら販売してよいと思う。
そして昨今の能登地方の水害はとても胸が痛む。
自分に何ができるのだろうと考える。
いろいろなことがあるけど、必要なところにきちんとお金が供給される国であってほしい。
わたしはあまりテレビを見ないけど、朝晩のニュースは見るようにしている。
そこで、政治家がパーティーしているところが映っていたりすると、パチンとスイッチを切ってしまうのだけど。
それでも、自分が大事にしたいものを大事にしたり、
生きたいように生きるには
世の中で起きていることもきちんと知っておかなければと思ってはいる。
自分が楽しく生きられればそれでよい、と思う反面、
彼女のように広い視野を持つことも大切にしていきたい。
話は変わって、わたしがノートを始めて半年が過ぎたらしい。
いつもみなさんの記事を、小説の続きを待ちわびるような気持ちで楽しみにしている。
リアルな日常はちょっとしたことでもドラマティックだ。
わたしが書く記事は内容が地味なものが多かったりするし、ノートではあまり需要がないんだろうなと思うことも多々ある。
それでも根気強く毎回読んでくださる方々に心から感謝を申し上げます。

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