HAGIWO/ハギヲ

モジュラーシンセを始めた人。仕事はレガシーなエンジニア。

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モジュラーシンセを安く始める - Repository of HAGIWO's DIY Modular Synth/ハギヲDIYモジュラーシンセまとめ

これまで私が自作してきたモジュラーシンセの一覧。 各モジュールについて、以下の指標で評価している。 オススメ:良い設計か悪い設計か。私は完璧よりも完成を優先させるので、イマイチなモジュールもいくつかある。★が多いほどオススメ。 難易度:組み立て、部品の調達などの難易度。★が多いほど難しい。 部品費用:部品の総額。部品は私が購入した当時の価格。 概要:モジュールの簡単な説明 学習:モジュールの自作を通じて私が学んだ事 キーワード:特徴を表す単語。 備考:参考情報、個人的な思い

    • $9 Unison VCO - DIY Eurorack Modular Synthesizer

      背景自作モジュラーシンセの83作品目。 前回、Seeed XIAO RA4M1を使ったシンプルなVCOを作成した。 今回はそのVCOをベースに、モジュラーシンセ用のデジタルVCOモジュールを作るべく企画をした。 RA4M1は2オシレータで動作が安定しているため、2オシレータを使ったUnison VCOのDIYを企画した。 制作物のスペックユーロラック規格 3U 6HPサイズ 電源:10mA( ±12V ) , 20mA(5V) Seeed XIAO RA4M1を使用した

      • Seeed Studio XIAO RA4M1 modular synthesizer VCO

        Seeed Studio XIAO RA4M1でモジュラーシンセのVCOを試作したので備忘録。 背景以前、Arduino UNO R4互換ボードを使ったVCOを作成した。 DACを内蔵しており、処理速度もUNO R3と比べて高速なため、VCOとして用いることに適していた。 ただし、Arduino UNO R4は互換ボードを含め、価格が高額なため、DIYで気軽に手を出すことが難しい事情があった。 XIAO RA4M1そんな中、Seeed studioよりXIAO RA4M

        • $5 Low Pass Gate - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          背景自作モジュラーシンセの82作品目。 以前、浜松にあるbar tehomさんのイベントに参加した際に、DIY buchlaの実演を聴かせていただいた。その際に非常に魅力に感じたのが以下の3つだ。 1.Low pass gate 2.5step sequencer 3.spring reverb いつかDIYしたいと思ってたので今回はLow pass gateモジュールを企画した。 Low Pass Gate(LPG) 既にあらゆるメディアで紹介されているので詳細は避け

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          $6 Output - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          背景自作モジュラーシンセの81作品目。 モジュラーシンセの音声信号は-5~+5Vが一般的であり、一般的なオーディオレベルと比較して大きい。 ヘッドフォンや外部危機を繋げると信号が歪んでしまうため、信号を適正なレベルまで落としてやる必要があり、その際に使用するのがOutputモジュールだ。 一般的に市販されているOutputモジュールの相場は13000円程度。音声出力する機能しかない割には、やや高額に感じてしまう。 その割には回路は簡単なため自作するメリットが大きいモジュールで

          $6 Output - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          $9 Spectrum analyzer - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          背景自作モジュラーシンセの80作品目。 モジュラーシンセの魅力の一つは見た目だ。特に、暗闇で光る演出を効果的に使っているプレイヤーも多い。richard devineの動画は、眺めているだけでも楽しくなる。 モジュラーシステムの見た目が楽しくなるモジュールを作りたいと思い、スペクトルアナライザーの企画をした。 また、ChatGPTに課金したので、プログラムはChatGPTを活用している。 スペクトルアナライザー 音声信号の周波数スペクトルを表示するための装置。音楽の再生機

          $9 Spectrum analyzer - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          $11 SSI2131 VCO - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          背景自作モジュラーシンセの79作品目。 私もこれまで、様々な種類のVCOを作成してきたが、いずれもデジタルVCOで、アナログVCOを作ったことが無かった。 今回はいよいよ、アナログVCOを作ろうと思い、重い腰を上げたのだ。 SSI2131 Sound Semiconductor から販売されているVCO IC。電氣美術研究會さんが取り扱いを始めたことで、日本でも入手が容易となった。 SSIのVCOといえば、スルーゼロFM機能をもつSSI2130が有名で、最近はこのSSI2

          $11 SSI2131 VCO - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          $9 opto compressor - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          背景自作モジュラーシンセの78作品目。 Eurorackの定番モジュールのひとつにMATHSがある。MATHSの用途のひとつがEnvelope followerだが、このEnvelope followerは使いこなすことが難しい。 Envelope followerは過去に作成したことがある。今回はEnvelope followerの応用例の一つとしてコンプレッサーを作成することとした。 Opto compressor コンプレッサーには音声を圧縮する手段として、VCAや

          $9 opto compressor - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          $11 SSI2140 VCF - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          背景自作モジュラーシンセの77作品目。 シンセサイザー専用のICにはいくつか種類がある。Coolaudio製のICは日本での調達性が良く、多くの自作シンセで用いられており、私も過去にいくつか作成した。 Sound Semiconductor製(以下SSI)のICは日本で調達することが難しかったのだが、電氣美術研究會さんがSSI製ICの取り扱いを開始したので、SSI製ICを使ったモジュールを企画した。 SSI2140 Prophet5でも使用されたSSM2040をベースに

          $11 SSI2140 VCF - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          $8 Strain CV with strain gauge module - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          歪ゲージモジュールを使用してモジュラーシンセサイザー のフィジカルコントローラーを作成したので、その備忘録。 背景自作モジュラーシンセの57作品目。 モジュラーシンセの魅力の一つは、パラメータを電圧で制御(CV)できる事だ。この制御電圧を発生する装置(CV source)には、多くの種類がある。 最も一般的なのはCVシーケンサや、LFO、エンベロープジェネレータだ。 一方で、趣向を凝らしたCV sourceもある。 Instruo SCIONは植物の生態電圧をCVに変換し

          $8 Strain CV with strain gauge module - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          $25 Hard/Soft SYNC VCO - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          背景自作モジュラーシンセの76作品目。 2023年に発売されたArduino UNO R4はDACを搭載していて、5Vの入出力回路をもっているため、モジュラーシンセに使いやすい。 今回、Arduino UNO R4のモジュラーシンセへの有用性を検証するにあたり、VCOモジュールを作成した。 オシレータシンク アナログVCOにはオシレータシンクという機能がついている。外部からのSYNC入力に合わせて波形をリセットして、多くの倍音を含む波形を作成する手段のひとつだ。 過去に私

          $25 Hard/Soft SYNC VCO - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          Arduino UNO R4 modular synthesizer VCO

          Arduino UNO R4互換ボードでモジュラーシンセのVCOを試作したので備忘録。 背景2023年にArduino UNO R4がリリースされた。 他のマイコンボードと比較して、処理速度や価格で劣るため、少し使いにくい感じもする。 一方で、入出力が5Vに対応しているため、モジュラーシンセにおいてはバッファ回路が不要になり、少ない部品でデジタルモジュールを作成できるのは嬉しい。 12bit DACも追加となったため、正確なCV出力が必要なクオンタイザーや、オシレータも追

          Arduino UNO R4 modular synthesizer VCO

          $5 Dual Slew Limiter - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          背景自作モジュラーシンセの75作品目。 モジュラーシンセの最も基本的なモジュールのひとつにSlew Limiterがある。ユーロラックで最も人気なモジュールであるMake noise Mathsも、このSlew limiterの機能を有する。 私もこれまで、Slew limterの機能を有するモジュールを作ってきたが、Slew limiterそのものを作ってこなかったため、作成を企画した。 制作物のスペックユーロラック規格 3U 6HPサイズ 電源:15mA( +12V

          $5 Dual Slew Limiter - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          モジュラーシンセ トラベルケース自作

          背景自作モジュラーシンセの74作品目。 Tokyo Festival of Modular 2023に出席しまして、やっぱリアルイベントはいいなあと思ったのでした。 自分がモジュラーシンセを始めた頃はコロナ真っ最中で、モジュラーシンセの発信はもっぱらインターネット中心だった訳です。 これからは少しずつ、外でも活動できればいいと思い、運搬可能なトラベルケースの作成の企画を立てたのでした。 制作物のスペックアタッシュケースを使用したユーロラック規格トラベルケース。 98HP*2

          モジュラーシンセ トラベルケース自作

          $10 Bio-feedback CV - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          背景自作モジュラーシンセの73作品目。 モジュラーシンセには、生体信号を使ったバイオフィードバックモジュールがいくつかある。 特に、キノコを使ったモジュラーシンセの演奏は人気ジャンルの一つだ。 また、モジュラーシンセに限らず生体信号を用いた作曲手法はかねてより存在した。 私が調べる限り、バイオフィードバックには大きく分けて二種類ある。 No1.計装アンプを用いた生体電位増幅装置 生体電位を計装アンプを用いて増幅する。 人体に電極を取り付けた場合は筋電位を出力したり、植物に

          $10 Bio-feedback CV - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          $23 Blackfin DSP Chorus - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          背景自作モジュラーシンセの72作品目。 DSPを使いたい 今年度の目標に、DSPを使ったDIYがあるため、それを実行に移す。 私はDSPを扱うのは今回が初なので、簡単に挑戦できる手段はないかと探していたところ、ちょうどよい入門用書籍に出会った。 「音遊び! Blackfin DSP基板でディジタル信号処理初体験」という書籍は、DSPの基礎を学びつつ、付属の基板で簡単にDSPエフェクターを作成できるというものだ。 オンラインショップでは取り扱いが無く、本屋を探したが見つか

          $23 Blackfin DSP Chorus - DIY Eurorack Modular Synthesizer