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20240929「わたしたちの線」

わたしの線を繋ぎ
またはばらばらに放って
取り留めない放心を逐次参照しては
そこに何もないとしても
ただ在ることを示す
聞こえること感じる術
反応の瑣末をなだらかにし
どこからか打ち寄せる波間を通し
砕くそのしぶきを
更に細やかに観る
どの現象ではあるものの
たどり着けないくらいには
身体の巡りを考慮して
同調しつつ違和を付け足す
あわれない行動の気持ち
あるいは耐えきれない痛み

撓る枝先の緊張で
直ぐに折れるかもしれない瞬間を
瞬きしつつ
風が横切ってしまう
一瞬の出来事ではあっても
わたしは準備をしているつもりだが
とうに過ぎてしまって
残像の予定を反故にして
どうにも零れる一滴を
その足元へと落とし
繋がれない繋がりを
点と点で示し
軌跡の動向を今に見遣る
皮膚感覚の淡いを濾過して
あなたの周りに
しなやかな社会が纏わり付く

あらぬ以外を抽象させながら
いつも物ものを通し
反射する影を受け止めて
移動の度に壊れている
気づかずにそのままとは言えないが
だからと言って
言えないこともあるのだろうし
汲み取る網目で
わたしたちを濾過している
その結び目で
暫し雨宿りするのもいい
しかし状況はそうは待ってはくれないだろう
そんな時に知らせが来て
慌てふためくとしても
いつものようにできるとするなら
まだ大丈夫だと言い聞かせている

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