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支援級を見ても、結局わからなかった。
「支援級では、教員1人で5人位のお子さんを見ています」
6月のとある日。
夫と2人で支援級の見学へ行った。
長男が通う小学校なので、行き慣れた校舎。
今まで「支援級」という存在がある事は知っていても、その教室を見た事もなければどんな子が通っているのかも知らなかった。
支援級の説明を聞いて、通常級と支援級の教室を見学してきた。
それでも結局、次男をどちらへ入れた方が良いのかが私には分からなかった。
次男の現在地
次男は現在、保育園の年長児。
今は月に2回程、言語聴覚士の先生にトレーニングをしてもらうために療育へ通っている。
ここまでの経緯↓
つい最近の療育では、先生から
「鉛筆の持ち方がちょっと独特ですね。体幹がしっかりしていなくて座ってる姿勢を維持できないのかな?って感じました。作業療法士に見てもらうのは如何ですか?」
と、新たな指摘をされた。
うん。分かる。
確かに座っていられないのだ。
食事中の気が付けば変な座り方をしていたり、療育でも低い椅子なので落ち着かない様子だ。
でも、これはうちの子が「特に椅子に座れない子」なのか?と考えると、決してそうではない気がする。
大人も子供も「椅子に座り続ける」事を苦手とする人が増えている気がする。
次男の様に体幹がしっかりしていない状態を「低緊張」と言うらしい。
この記事を見て、今は「個性」と「診断名」の差は紙一重な気がした。
昔なら「姿勢が悪い!」と一喝されて終わりだった事に、良くも悪くも「診断名」がついている気がする。
支援級とはどんな所なのか
長男の通う最寄りの公立小学校へ見学に行った。
この日は私達夫婦以外に、もう一組親子で参加されている方がいた。
まず最初に支援級についての説明を受けた。
教員が1人に対して、子供は5人位。
支援級の子供一人一人について「個別の学習計画」を計画して、先生と保護者で期に1~2回面談をして目標を共有する。
通常級では難しい国語・算数などは支援級で学習して、図工とか音楽は通常級へ…等、行ったり来たりする子供が多い。
支援級に通う1~6年生までの異学年交流が多く、朝の会や決まった曜日の給食などは支援級全員が集まる。
支援級から通常級、通常級から支援級と、子供の様子や発達に合わせて居場所を変える事もある。
1対5。
「個別の学習計画」を作り、その進捗具合と先生と保護者で共有するなんて、物凄い手厚いじゃないか。
まさに本で読んだ通り。
先生も「支援級で見るとお子さんが凄く伸びるんです」と言っていた。
実際に支援級を見学してみると、部屋によっては子供2人に先生が1人の場所もあった。
子供一人一人別の時間割がホワイトボードに貼ってあり、隣り合っていてもやってる内容がバラバラだった。
教材も普通の漢字ドリルだったり、GIGA端末だったり。
勿論お子さんによるだろうけど、パッと見「普通の勉強」をしている様に見えた。
ただ手厚い。
少人数の子供と先生。
その様子は「家庭学習」の様だった。
見学中、授業中にも関わらず廊下を歩いている支援級の子を見かけた。
通常級のクラスに混ざって勉強していたけど難しかったので支援級の部屋に帰るそうだ。
私は「自由だな」と感じた。
小学校の授業中にトイレ以外でウロウロ立ち歩く事なんて、普通はあり合えない。
でも支援級の子は「この授業は合わない」と感じたら居場所を選べるのだ。
集団授業にモヤモヤした感情を抱いていた私には、支援級は幸せな場所かもしれないとさえ思えた。
支援級の難しいところ
支援級から通常級へ。
通常級から支援級へ。
子供の状況に合わせて、「所属級を変更する事」ができる。
だけど「所属級を変更する」場合は、保護者と先生の相談だけでは通らないらしい。
教頭、校長、教育委員会、療育センターと、沢山の人と協議をして決定が下り、時間がかかるそうだ。
ちょっと大変だ。
そして支援級のお子さんは、殆どの子が朝は保護者と一緒に登校して、放課後もお迎えらしい。
保護者がお迎えにこられない場合は、「放課後等デイサービス」を利用するらしい。
ここで私は強烈な違和感を感じた。
確かに次男が集団授業で、1対30の後ろの席だったら先生の話を聞けない気がする。
上の空で外の景色とか見てそうな気がする(笑)
でも放課後等デイサービスが必要か?と問われたら、別に必要ない気がする。
今も保育園で普通に集団の中で楽しく遊べている。
小学生になっても、放課後は学校併設の学童で普通に遊べるだろうし、一人で登下校もできると思う。
(既に1人でコンビニに買い物へ行ったりしている)
結局わからない
支援級のお子さんを見ても、見た目では通常級の子と何が違うのか分からなかった。
差別的な発言に聞こえたら大変申し訳ないけれど。
奇声を発するとか、歌ってるとか、意味もなく歩き回るとか。
そういう「ちょっと変わった行動」に出てる子はいなかった。
皆大人しく、黙々と自分の課題に取り組んでいた。
知人の中にも、就学を前に「集団行動が苦手」という理由で先生から支援級を薦められたという子がいた。
でもそのご家庭では「冗談じゃない!」と一喝して取り合わず、通常級へ通わせている。
結局の所、支援級か通常級か…というのは「親の意向」が大きいのかもしれない。
では我が家はどうしたいのか?と問われると、私は現時点では判断できなかった。
「支援級」という響きが気になるだけで、自分のペースに合わせて学習ができるならその方が良い気さえしてくるのだ。
約9カ月後に入学をする。
あっという間だけど、子供にとって9カ月はとても長い。
親の見栄やエゴではなく、子供自身が幸せな場所を貪欲に探したい。
〈あとがき〉
支援級の教室には、公文の知育玩具とか玩具が沢山ありました。
いわゆる「座学」ではなく、手先を使って遊びながら学ぶ時間が多いのかもしれません。
少人数で「家庭の延長」みたいな空気もありました。
今後、読み聞かせボランティアで支援級にも入る予定なので、ゆっくり様子を見てみようと思います。
「親」という立場で学校に関わる機会が沢山あるって、やっぱり良いな。
今日も有難うございました。
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