「三日坊主」に悩む気持ちが少し楽になる脳科学の話
人が三日坊主になることは自然なことなのです
「最新の脳研究でわかった!自律する子の育て方」という本に書かれていた三日坊主に関する脳科学的な捉え方。
これを知って、これまで抱えていた頭の中のモヤモヤが晴れたような気がしました。
この発見をきっかけに、三日坊主と脳科学の関係について色々情報を集めてみたので、三日坊主に悩む自分を励ます意味を込めて、noteにまとめておこうと思います。
人の脳は「三日坊主」になるようにできている
「三日坊主」という言葉を聞くとどうしても、意志が弱いとか、継続性がないとか、ネガティブなイメージが湧いてしまいます。
・せっかく始めた英語の勉強が中々続かない
・noteの更新をいつの間にか止めてしまっていた
みなさんもきっと、何かを始めてみたはいいけれど中々続かずに、「なんて自分は意志が弱いんだ」と自己嫌悪に陥ってしまった経験が一度はあるのではないでしょうか。
でも、僕たちの脳はそもそも頑張るようにはできていないそうです。
新しいことや自分にとって大変だと感じることに対しては、防衛本能などの様々な理由から、脳が勝手にストップをかけようとしまうみたいなんです。
つまり、三日坊主になるのは僕や皆さんの意志が弱いからではなく、脳の性質としていたって自然なことだったんです。
脳の性質を前提に続ける「仕組み」を考える
三日坊主が普通のことなんだとわかっただけでも、僕は気持ちが楽になりました。
だからといって、何か新しいことを始めてそれを続けたいと思った時には、必ずしも「脳はそう言う風にできてるからしょうがない」ですますことはできないですよね。
そこで大事なことは、「三日坊主は普通のことだ」という前提に立ったうえで、続ける仕組みを考えることです。
脳科学者の池谷裕二先生が書いた「東大教授が教える!できる大人の勉強脳の作り方」という本には、脳の性質を利用した「習慣化」という方法が紹介されていました。
脳には、楽しいことはそのうち飽きるという性質があり、この機能を「馴化」というそうです。この機能が、三日坊主の原因でもあります。
しかし「馴化」には、もう一つのパターンがあるそうです。
それが、めんどくさいことはそのうち慣れるという性質です。
この2つ目の性質をうまく利用して物事を継続させようとするのが「習慣化」です。そして「習慣化」に役立つ方法として書かれていたのが次の3つです。
①同じ時間にやる→予め決めた時間になったら、あれこれ考えずとにかく始めてみる
②既存の習慣にくっつける→「歯磨きの後にはこれをする」といったように、すでに習慣になっているものとセットにしてしまう
③予定は大まかに立てる→毎日細かく考えるよりも、週ごとや月ごとに予定を組む
この3つの方法を取り入れることで、コツをつかめば誰でも物事を続けることができるようになるそうです。
三日坊主は何度でも立ち上げれば良い
三日坊主は仕方がないという前提で、続ける仕組みにチャレンジしてみよう!
そう思ってはみたものの、やはり新しいことを習慣化することは中々難しいことだと思います。この記事を書いている僕も、正直まだまだ上手くいっていません。
そんな僕を含めた皆さんにとって、とても大きな力になるのが脳科学者の茂木健一郎先生の三日坊主に対する見解です。
茂木先生はこのように言っていました。
何かを始めて、たとえば1日目、2日目、3日目にはやったけれども、4日目にはやめてしまったとすれば、それでがっかりしてもうダメだ、などと思う必要はない。できない日が数日続いたとしても、顔色さえ変えずにまた三日坊主を立ち上げればいい。また挫折したら、また三日坊主を立ち上げればいい。
一度三日坊主で終わってしまった習慣は、一見全てが無駄になってしまうように感じます。しかし脳科学的に言えば、一度中断したとしても、ちょっとホコリを被ってるかもしれませんが、学びはずっと頭の中で待っててくれているそうです。
続かなかったからまたやり直しても意味がないんだと思ってしまうその気持こそが、継続することに対する一番の障壁だと、茂木先生は言っていました。
三日坊主でやめてしまっても、何度でも立ち上げればいい。
この考え、なんだかとっても勇気が湧いてきませんか?
この考え方を忘れずに、三日坊主を決してネガティブに捉えないで何度でもチャレンジしてみよう。
そう自分に言い聞かせながら、少し止まってしまっていたnoteの更新も、また始めていけたらなと思いました。
皆さんの中で眠っている三日坊主たちもこの機会に、気楽な気持ちで再度立ち上げてみませんか?