白い息

感覚が揺れる、あれこれについて。

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感覚が揺れる、あれこれについて。

最近の記事

映画鑑賞:ミセス ハリス、パリへ行く(Mrs.Harris Goes to Paris)

最近の私はというと、なんだかずっと鬱々としていて、ぼんやり気持ちが沈んでいて、仕事おもしろくないなとか、東京の人の多さ息苦しいなとか、転職活動のこととか。 そんな考えをずっと引きづりながら生活していて、もやもやをずっと抱えて息をしている。 ふと、仕事帰りに映画を見に行こうと決めて、定時で仕事を上がり、久しぶりの映画鑑賞。 "ミセス・ハリス、パリへ行く" 純粋な野望をもち、そのためにせっせと働く。仕事で成功したい、とかではなくて、ディオールのドレスを買いたい。 なんだか

    • 少し限界を溶く

       激務の仕事を辞め、時間と精神の余裕がある職に就き早8ヶ月。同棲を始め4ヶ月目。好調に見えるこの生活だけど、なんだか体が不調で、気持ちがざわざわ安定しなくて、なんだか限界を隠して日々息切れして生活している感覚がある。 そんなにきついことしてないのになんでだろうと考える。仕事中も考える。考える。考える。  これだ、と思う。考えすぎてしまう。深く深く考えすぎて疲弊している。そんなもの早く手放せばと思うかもしれないが、思考癖はどこまで行ってもついてくる、暇さえあれば複数の考え事

      • コインランドリーは孤独

        その日は確か、平日の、雨の昼間。 誰もいないコインランドリー 洗濯物を入れ、洗っている間に古本屋に行く。 戻る途中でコーヒーを買って、洗濯が終わるまで先ほど買った本を読む。 洗濯が終わり、次は乾燥。 洗剤のにおいに包まれながら、30分くらいの読書タイム。 この時間。 この時間よ ずっと続けばいいのに、と思った。 この空間だけは、誰の視線も意識も介入せず、私だけの時間だと思った。 数年前、「パンとバスと2度目のハツコイ」という映画を見た。 そこで主人公の女の子が、洗濯機

        • 東京に飽きている

          東京に上京して、早7年になります。 まだ7年、かもしれない。 まだまだ、私は東京の生活の速さに着いていけず、 気持ちだけが取り残されて 日々苦しいなあなんて思いながら 今日も満員電車で職場に向かってる。 実家に帰ると、 自分に合った時間の速さはこれだと、毎回実感する。どうしても私の体は、心は、東京にいることで疲弊してしまう。そんな苦しいことなんてしてないのにね。 電車の中で、 (でもみんなこんな満員電車乗りたくないよね、出来ることならゆったり過ごしたいよね) って、電車

          「仕事に生きる」ではなく、「私らしく生きる」選択

           転職活動を始めて、早4ヶ月。退職してから転職活動を始めたので、のらりくらりとしてしまった感覚はあるけれど、なんだか大事な時間だったようにも思える。  前職はフローリストでした。専門的な仕事で、繁忙期とか冬とか本当に大変(なんのために家に帰るのかという生活だった、、)だったけど、その分やりがいもあって、楽しかった。楽しかったけれど、シフト制での休みはまったく体が休まらず、少しずつ疲労やストレスを積み重ねてしまって、気づいた時にはもう限界(片耳聞こえなくなる、電車に乗ると気持

          「仕事に生きる」ではなく、「私らしく生きる」選択

          不自然なことをしないこと

          窓に映る自分の姿。ざわざわとした心は表情にはでていない。 昔から、電車に乗るのが好きになれない。昔からといっても、正しくは大学生から上京してから。 東京の電車はいつもいつも満員で、押せ押せの状態が普通で(おかしいよね)、人との秩序なんてあったもんじゃない。「配慮のない世界」だと心から思ってしまうから、この地は配慮のない人たちの集まりなのでは?と心から疲れてしまう。(みんなそれを耐えてて本当すごいと思う毎日お疲れ様です) 無関心でいれたら楽なのに、どうしても嫌だなと思い詰め

          不自然なことをしないこと

          肌寒い朝、冬の予感

           曇り空、部屋に通る肌寒い風。そうだ、朝が好きだった、と思い出した。  3年前、フランスのトゥールという、パリから1時間ほどの地に留学していた。  ホームステイで、シングルマザーのお母さんと女の子と男の子の子供たち、お母さんの彼、たまに元旦那さんが出入りしている、なんとも不思議な光景だった。  白壁の綺麗な、3階建て。3階の部屋が私の部屋だった。  料理が好きなホストで、朝は自家製のパンとフルーツ、ジャムはルバーブが好きだったな。お昼は学校で食べて帰って、夜はホストのお

          肌寒い朝、冬の予感

          接客業で良かったなと、ちょっとだけ思った日

           拘束時間の長い接客業に、心身ともに疲弊している、と自覚している。満足な睡眠もとれず、繁忙期なんて「家に帰る意味あるかな」と思うほど、ほんの一睡のために帰宅する日々。  ただ、そんな繁忙期に来てくれた大学生の女の子が、また今日お店に来てくれて、 「お母さんへのプレゼントのときも、実は作ってもらったんです。」  私に作ってもらった、とまた来てきてくれた女の子。  「月に一度、作ってもらうことにしました!」  私が対応したもので喜んでくれて、またリピートしてくれて、それを私に伝

          接客業で良かったなと、ちょっとだけ思った日

          同じ言葉を話すひと

           言葉を選んで話すこと。無意識にきっとやっていて、頭をぐるぐる回しながら意識的にやったりもして。それは、微妙なニュアンスを、このニュアンスごと伝えたいからで。感覚的なところを言葉で伝えるって矛盾しているような気もして、手放してしまえば楽だけれど、言葉を考える上でいちばん好きな作業だなと思う。  普段、私たちは標準語を話して会話しているんだと思う。標準語って、関東弁ってことではなくて、説明的なというか、無機質的なというか。ほとんどのひとが同じ意味で使える感情の伴わない言葉とい

          同じ言葉を話すひと

          今日のこと【気が向いた日(だけ)日記】

          (またまた眠らせていた日記、2020.11.29のことです) 反面教師にも限界があると感じた話。 一緒に働く上司で、言葉遣いが良いとはいえない方がいます。今日も当たりが強いなあって、社会人としてどうなのよって何度も思っていますが、そんなこと本人に言えるはずもなく、今日も少し心の消費をしてしまったわけです。こうはならないように、受け取る人のことを考えて言葉を発せるようにと反面教師にしているのです。けれど、私が心を消費するのに納得いかなくなってきました。気分を表に出したり、そ

          今日のこと【気が向いた日(だけ)日記】

          言葉にして消化すること

          (書いたのは、2020.05.28です、ずっと眠ってた) 大学の卒業論文以来、これから文章を書くことを始めようと思います。  少し前まで、考えすぎて考えすぎて苦しくなってしまう自分がいました(負の感情の沼にどっぷりはまって抜け出せなくなったきっかけは留学と就職活動じゃないかなと思う。今後整理したい)。時にはそんな自分が顔出すけれど、今、やっと抜け出せたかも、と思えている自分がいる。  焦りとか期待とかいろんな感情が錯綜して、今にして思えば勝手に自分事にして負ってしまって

          言葉にして消化すること

          私がnoteを始める理由

           大学生のとき、文学部に所属していた故、本やアニメ、映画、音楽などのカルチャーに広く触れることが当たり前の生活だったな、と今になって思う。大学生らしく友達とワイワイするというより、一人の時間にひっそり好きな文化にを触れて「ふむふむ」と満足感を噛みしめるといった生活をしていたので、カルチャーは、私の感受性や感覚を常にアップデートしてくれるものだと思う。  大学を卒業して、自分が会社で働くというイメージが何も湧かなかった少し前から、「仕事をする」という感覚がどういうものか、なん

          私がnoteを始める理由