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なぜ自分は、こんなにも不幸なのか?

割引あり

1.幸せは長くは続かない?

毎日何の心配もなく、やることなすことすべてが上手くいき、幸福感に満ち溢れた充実した日々。誰もがそれを求めています。もちろん私自身もそれを求めて止みません。でもそんなものって、12~15年に1回くらいしかないのが普通じゃないですか?

往々にして、それ以外の7~8年というのは、平坦→具合の悪い時期→たま~に良いことがあって気分もアガる→また少し不安の多い時期→ひたすら平坦などが入り交じってくり返されるのが普通であり、多幸感に満ち溢れた日々が延々と続き、ラッキーな出来事が連続して起こることなど、まずもってないのがごくごく一般的かと思います。

またさらに12~15年に1回は、まさにもういまが大凶か!と思うくらい、何をやっても上手くいかない、絶不調な生き地獄シーズンが必ずあり、精神的にも境遇的にも追いつめられ、そこで苦しみもがきます。つまり休息すべき冬季が、誰にでも例外なく訪れます。悪いことが続く時期には、なぜか次から次へとまた新たな問題が発生し、これでもか!というくらいの困難が差し出されるから本当に不思議です。

そんな真冬のど真ん中にいると、この冬が一生続くのではないか?春など自分にはいつまでもやってこないのではないか?とも思ってしまいがちですが、移ろいゆく季節のようにやがて冬は明け、遅かれ早かれ誰にでも春がやってきます。

多くの動物や植物は、冬にはその活動を休止します。森の樹々は休むべきときにきちんと休むからこそ、また新緑の季節には新たな息吹きをもたらし、何百年ときには何千年も、その生命をまっとうできます。人間も同じように、ちゃんと冬季に活動を止め休息をした人には、必ず春が訪れます。

しかしそこで季節は真冬なのに、冬はキライだ!僕に私に冬はいらない!とばかりにいつも外にいて、Tシャツに短パン姿で無茶をしてしまうと、風邪をこじらせ発熱が下がらず、そのまま肺炎などを患って長期入院させられることもあります。

私たちのバイオリズムを少し離れたところから見てみると、幸福感に満ち満ちた季節も12~15年に1回でせいぜい2~3年。静かに冬が過ぎ去るのを待つのも12~15年に1回で2~3年と考えれば、残りの平坦な7~8年が一番長いという計算になります。

それなのに、幸福感に満ち満ちた気持ちでいなければならない、充実した日々こそが正しいと思ってしまうと、自分の現実とそのギャップが許せなくなり、「足りない」「ない」ことばかりに頭が支配されてしまいます。そもそも人は常に幸福であるべき、幸福でないといけない、幸福から転落してしまったら人生失格、と決めつけてしまうことが、その苦しみを生んでいるのかもしれません。

家庭も円満、仕事も充実してる、家も買った、車も3台持ってるんだけど、なぜだか毎日が不安。本当は充実してるはずなんだけど、なんだか心が常にモヤモヤしていてスッキリしないという人も、先にあった多幸感に満ち溢れた状態だけを、あるべき位置に設定してる可能性があります。

あなたの漠然とした不安の原因は、この幸福な状態を長く維持したい、この幸福な状態から離れたくない、幸福な状態こそが正しいと欲張るからです。はなっから「幸せは長くは続かない」「また落ちることもあるだろう」と肝を据えてみることも、不安になりにくくなるひとつの方法ではあるかもしれません。

2.いつでもハッピーは大ウソ

なぜか音楽を一切聴かなくなった、聴きたいと思わない、しばらく聴いていない。しかも心の変調はそれだけでなく、以前好きだったことですらやる気が起きない、行動に移すまでとにかく時間がかかる、何事にも興味が湧かなくなっている。こんな状態が長く続いている人は、たしかに低迷期にあるかもしれません。

しかしだからといって、そんなことではダメだから、失格だからとムリやりに音楽を聴いても、ぜんぜん気持ち良く感じません。このままでは負けてしまうからと、以前好きだったことを復活させてみても、またムリやりに何か新しいことを始めてみても、まったく楽しさを感じるどころか、かえって苦しさが増してしまいます。

人生いつもウキウキ、ワクワクしていなければ失格。
常に前向きで頑張っていなければ自分に未来はない。

絶対にハッピーでいなければならないという強迫観念は、低迷期においてはかえって苦しみを生みます。そうじゃないことが間違いだと思っているから、本当はハッピーでいなくても大丈夫なシーズンなのに、ムリして頑張ってしまうことで、かえって傷口を広げてしまう。

音楽は聴きたくない。自分が自然にその方向を求めるのなら、今はそれが心地いいということだけであって、べつに自分がダメになっている訳ではありません。何事にも興味が持てなければ、何事にも興味を持たなければよいのです。そんなモチベーションの低い自分に対して、ことあるごとに落度や引け目を感じていると、余計に何もかもが面倒で大変なものに転じてしまいます。

人や物事に対して無関心になってしまった自分を戒めたり、罪の意識を持ってしまったり、一生懸命に頑張ってないと罰が下るのでは?神の怒りを買うのではないか?といちいち恐れることで、その状態が悪くなることはあっても、良くなることはまずありません。

そもそもですが、そんないつもキラキラ、万年ハッピーハッピーだけの人は、本当はいませんよ。その人たちは、そう見せてるだけです。なので一歩路地裏に入ると、意外にも深刻な顔をしていたり、家の中では鬱々と不安を感じていることも多いものです。またその人たちが自ら主張してるような、人生はいつでもウキウキとワクワクの連続で、胸弾む幸福感が24時間止まらない!というのが本当であるのなら、ある意味そのほうがよっぽど異常であり、躁鬱病(双極性障害)の手前段階と考えてもよい状態です。

ナチュラルであっても例えドラッグを使用していたとしても、ハイな状態が長く続いた場合、その埋め合わせをするために、反動で深い落ち込みも作らなければ、脳内物質の分泌バランスが取れなくなるからです。

私たちから見れば、まるで不幸とは縁遠い、常に充実した雰囲気の人でも、落ち込むときには落ち込みます。そのような人は、陽の部分しか人には見せないので、まさかあんな幸せオーラ全開の人が、時には落ち込んでるだなんて想像もつきませんが、内情はそんなもんです。

また万年ハッピーハッピーだけで、幸運期ばかりが続いてしまうと、それはそれで学べなくなる物事もたくさん出てきてしまうから、そもそも神様がそうはさせません。なのでどんなに完璧な人でも、人に嫌なことをされてドヨ~ンと落ち込む時期も必要だし、逆に自分がヒドいことを言ってしまって、そのことについてクヨクヨと反省虫になってしまうのも当然のことです。

また時にはコノヤロー!と怒ることも必要だし、まったくヤル気が出ないダメな自分も全部必要な感情ですから、そこから生涯抜け出せなくなってしまうのはマズいですが、ほどほどに陥るレベルであれば、それらはむしろ健全な状態です。

それらのバイオリズムが1日周期なのか、1週間周期なのか、1~3年なのかは、その対象や出来事によってもそのつど違いますが、往々にしてドヨ~ンのあとには必ずウキウキもやってくるので、怒りや落胆の時期がまた訪れたとしても、来てはいけないものが来た!非常事態が起きている!と考えるべきではないのです。

3.自分はもう一生このままなんですか?

自分がもがき苦しんでるときには、人に優しくなんかなれません。ましてや人の役にも立てませんので、そんな時期にはムリをして「人に優しくしなきゃ!」とか「人の役に立たなきゃ!」と頑張る必要はありません。やはりある程度流れが上向いてからでないと、自分が上手くいってないと、自分が満たされてないと、自分が幸せだという実感がないと、そんな美しい人にはなれないものです。

逆境から無事に脱出を果たし、気持ちも充実していて、ヤル気に満ちてて、幸せを感じてる時期には、鳥が空を飛んででも幸せを感じるし、太陽が出ているだけでも素直に「ありがとう」と感謝できます。自分が上手くいってるときは、道ゆく人も、見ず知らずの他人でも、自分の周囲にいる人も、みんなが温かく感じ、すべての人が自分の味方であるような気持ちにもなります。

そんな時期にはテレビに出てるタレントにさえも、肯定的な感情になれますから、自分の周囲にいる人にもとても優しくできます。なのでそんな時期には当たり前のように、「何か人のために」「人の役に立ちたい」と心から思えるようになりますが、本当に悪い時期で、精神状態も不安定で、運気も低迷している状況では、なかなかそうはなれないのが現実です。

テレビを見ててもつい否定的な感情が芽生えますし、道ゆく人どころか、周囲にいる人でさえも、まるで自分の敵になってしまったかのような猜疑心に支配されます。当然ながらそんな時期には、「鳥が!太陽が!人の幸せが!」なんてなれないのが普通ですから、「またあのハッピーモードに戻さなきゃ!」とムリはしないで、それをしないと運が向いてこない、ここから這い上がれない、復活できない、抜け出せないなどと、変に頑張らないほうが得策です。

自分は何年も前からその状況で留まっている、まったく進歩できていない、何も変われてない、という人も数多くいます。もしかして自分はもう一生このままなのではないか?もう終わりなのではないか?と恐怖に苛まれる気持ちも分かりますが、じつは何も努力はしていなくても成長はしてるものです。

人を妬むようなことだったり、自己を否定するようなマイナスなことばかりでも、日々いろいろなことを考えているだけで、そのときに気がついた諸々の蓄積が、いずれ自分にピッタリな方向を導き出します。数年前と何も変わってないようでも、確実に成長はしてるものだということを理解してみてください。

4.不安の原因は希望が持てないこと

不安の真っただ中にいて、何の根拠もなく突然「抜け」が入ることがあります。○○が達成された、○○が完成したなど、具体的な安心材料があった訳でもなく、気に病んでいた何かが解決した訳でもないのに、なぜか急に「トン!」と気持ちや流れが上向いている。

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