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課題の詩(練習)

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ある言葉をテーマに詩を書いた作品です
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記事一覧

詩『静かな夜明け』

『静かな夜明け』

 早朝に目覚めた
 そとはまだ暗くて
 一台の車が
 ブ~ンって過ぎてく

 そうだね、孤独で
 弱い、存在で
 おびえては、逃げてる
 夢からも、君からも

 ああ 静かな夜明けが
 ボクをわらって 薄目を開ける

 ああ クククッと指をさす
 そんな朝陽に 絶対…負けない

 ああ 玄関、ドンっと開け
 そうさ、今朝を、記念日にしよう!

詩『やさしくしないで』

『やさしくしないで』

 「やさしさが怖かった」
 昔、神田川の歌詞で気になった
 幼くて知らなくて
 意味を、いろんな人に聞き回った

 やさしさの裏側を
 いつか、痛いほどに知って泣きました
 駆け引きも出来なくて
 恋は、臆病者になりました

 いくつでもときめいて
 わたしは、少女になる…どんな時だって
 もうひとり斜め上
 忠告、騙されてる!と言っても、くる

 「やさしくしないで」
 

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詩『隠された手紙』

『隠された手紙』

 あなたは占いを信じますか?

  まるで、隠された手紙
  こっそり開けて、見たくなる

 彼氏のLINEをのぞきますか?

  それは、隠された手紙
  浮気の証拠、つかむため……

 両親のようになりたいですか?

  きっと、隠された手紙
  わたしもいつか、似るでしょう

 いまでも夢見て努力してる?

  胸に、隠された手紙
  おまえはこれで、まんぞくか?

詩『バイバイ』

『バイバイ』

 バイバイ、またね、さようなら
 バイバイ、またね、ごきげんよう

 別れはいつも辛いから
 ほんとは言いたくないんだよ

 「じゃあ、、、」そう言う時もある
 「じゃあ、、、」そう返されるかな

 仕事の時は「おつかれさまー」
 大事な人には「……ありがとう」

 バイバイ、親しく、愛を込め
 バイバイ、友だち、認定証

 またね、再会、お約束
 またね、強制、ゆびきり…ね

 

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詩『旅の途中』

『旅の途中』

 宇宙だって 旅の途中
 地球も人類も 何もかも

 凍りついた スマホの画面
 それだって時間は 過ぎている

 すべて死んで 終わるけど
 つながって続いて 受け継いで

 どんな人も 過去のバトン
 誇っていいんだよ すごいんだ

 君も僕も 旅の途中
 恥ずかしい事でも 楽しもう

 世界はずっと 旅の途中
 おみやげ買うより 遊ぼうぜ

詩『まだ知らない君へ』

『まだ知らない君へ』

  19才の私へ
  まだ、知らない君へ

  家族の寿命を知っても
  何も、できない君へ

  人生ってのは長くて
  でも、過ぎればみじかい

  努力で夢はつかめず
  恋は、運命じゃない

  99才の私へ
  まだ、まだ、知らない君へ

  自分の寿命を知っても
  きっと、無策の君へ

  こころは大人にならない
  そう、赤ちゃんのまま

  それでも夢を追

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詩『日陰』

『日陰』

 さかなに海が あるように
 空に鳥が いるように
 夏にはセミが 鳴くように
 冬には鶴が 来るように

 ひなたが似合う 人がいる
 日陰ばかりの 僕がいる
 かがやく場所が 違うんだ
 誰にもあるんだ その場所が

 僕は日陰の 花だけど
 陽射しが強くて 怖いんだ
 少し疲れた その顔を
 今日も笑顔に 変えるんだ

詩『帽子をかぶって』

『帽子をかぶって』

 帽子をかぶって 髪の毛ぺちゃんこなっても
 帽子をかぶって マナー違反?もへっちゃら
 帽子をかぶって それがあなたの鎧で
 帽子をかぶって これがわたしの、らしさ…よ

 服も靴も アクセサリーも
 チャンネルみたいに 切り替えて
 バッグも帽子も 空飛ぶじゅうたん
 世界を華麗に 生きるため

 帽子をかぶって たとえ治療のせいでも
 帽子をかぶって たとえ似合わなくっ

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詩『小さな勇気』

『小さな勇気』

 マラソンも一歩から
 チャリティーは一円から
 音楽もスポーツも
 はじまりがたいせつで

 それはまるで、雪だるま
 小さな勇気がコロコロ、コロコロ
 でっかくなって、強くなる

 才能も愛情も
 なくたっていいんだよ
 でも少し、あと少し
 発芽する、時がある

 それは奇跡、レボルーション
 小さな勇気がすくすく、すくすく
 でっかくなって、森になる

 それはまるで、雨

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詩『わぁ!』

『わぁ!』

 驚く顔が 面白いんだ
 泣いてる声は ちょっと可愛い
 怒った瞳 美しいんだ
 喜ぶ手振り 大袈裟なんだ

 わぁ!

 その顔が 毎日見たくて
 おどかす僕は 罰のお掃除

 わぁ!

 仕返しを たまにはしてくる
 そのたび君が 天使に見える

 わぁ!

 老いたって いろいろやりたい
 死ぬまで君は 憧れだから

詩『終わらない物語』

『終わらない物語』

 「ねえねえ、シンデレラはあのあと、
  どうなったの? しあわせだったの?」

 「ねえねえ、桃太郎はそのあと、
  どうなったの? また何かしたの?」

 「ねえねえ、恐竜って絶滅
  したんだよね? みな死んだのかな?」

 「ねえねえ、人生っていろいろ
  プラスマイナス ゼロってホントかな?」

 「ねえねえ、地震とか天災?
  たいへんなのは 残ったあと…よね?」

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詩『やさしい嘘』

『やさしい嘘』

 辛いぞって泣かせて 火を入れると甘くて
 ネギや大根には 大人ごころが 惚れちまう

 認知症になったら そう思うと怖いが
 死さえ分からなくて 子供ごころで 遊べちゃう

 この世には やさしい嘘が あふれてる
 夕暮れの でかい夕陽も 脳の錯覚

 ほんとか 嘘とか それよりも
 大好きな人たちと笑いたい
 大好きな人たちと生きてたい
 大好きな人たちと、約束したい

 「

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詩『瞳をとじて』

『瞳を閉じて』

 世界を終わらせ 立ち去りたくて
 瞳をとじて 息を吐く
 下世話なニュースと いつもの会話
 社会の歯車 壊したい

 わたしが消えても 何食わぬ顔
 涙も夜には 枯れてるさ
 だれもがほんとは 叫んでるはず
 自分を見てって だれ?ってね

 どこかで命が生まれ
 どこかで命が消える
 のたうち回って 愛をもとめて
 それでもいつかは 風にもなれない

 永遠という 夜空の下

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詩『あなたへの贈り物』

『あなたへの贈り物』

 それはまるで 不幸の手紙
 三日以内に 三名に出せ
 それはまるで 告白のどきどき
 自爆覚悟の 嫌がらせ?

 それはまるで ナイチンゲール
 愛と奉仕の 半額処分
 それはまるで 芸能界か?
 セックスさえも 仕事の手札

 あなたへの贈り物
 いろんな意味が あるけれど
 かなぐり捨てたあと
 純粋という ものになる
 素直じゃないけれど
 愛なんて 落ちるもの
 

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