【犬の短篇4】究極の犬小屋
金に糸目はつけない。
私の愛犬のために、
究極の犬小屋を作ってほしい。
ある大富豪が、そんな募集を発表した。
優勝者にとんでもない額の賞金を約束したことで、応募が殺到。
審査委員会による選考の結果、
最終的に4人のアイディアが選ばれ、
実物を作って最終審査が行われることになった。
最後に優勝者を決めるのは、大富豪の愛犬だ。
大富豪の豪邸の広大な庭。
4人の応募者と4つの犬小屋が横に並んでいる。
犬小屋の正体は、白い布で隠されている。
目の前の椅子に座り、満足げな表情を浮か