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Attachment-愛着形成-: 5. 違いを受け入れ、認める力 (3)
初対面の人とポジティブに接することができる人間になるために必要ような経験は幼少期の保護者との関係性だと長く発達心理学の世界では言われている。
保護者は、父親でも祖父母でも誰でも愛着形成をもたらすことができるのだが、特に母親との愛着形成が影響を与えやすいということが知られている。
愛着形成の強さは、
**
1. 時間(どれだけ一緒に過ごすか)
2.質(どれだけ肯定的に接するか)**
の2
5. 違いを受け入れ、認める力 (1)
このところ少々本筋から逸れた話が続いたようだ。本筋に話題を戻そう。
〜これまでのお話〜
「尊敬する力」をつけるには「人に興味を持ち理解する力」が必要ということであった。そして、その人の価値観を理解するためには「違いを受け入れ、認める力」がベースに必要だ、という結論であった。
いわゆる多様性を受け入れ認める力だ。
しかし、俺は人は自分と異なったものを生まれつき拒絶する性質のある生き物だと思う。
Social InterestはSelf-efficacyを促すのか?:4 周囲の人たちを信じ、尊敬する力 (2)
尊敬する力のもたらす心理的Benefitは何か?ここ4日毎日この事ばかり考え、仮説を立て論文を読んんでいるが、いっこうに答えが出ない。なので、ここに書きながら考えを整理してゆこうと思う。
まず始めに先生から生徒への尊敬が必要なことは、「幸せになる勇気」にも説明されているように、子供達が安心して自分自身に自信を持って学び行動するために必要なことは良くわかる。この尊敬は子供のSelf-efficac
尊敬とは?: 4 周囲の人たちを信じ、尊敬する力 (1)
尊敬とはなんであろうか?結局、ここをしっかり因数分解しなければ、しっかりした理論の構築は疎かになる。そこで今日、「幸せになる勇気」を今一度読んで見た。
この本では「尊敬」が教育の入り口である、と述べられている。この尊敬とは、生徒間のものではなく、教師から生徒への尊敬だ。
尊敬なきところに良好な対人関係は生まれず、良好な関係なくして言葉を届けることはできません。
また、尊敬という言葉をある社会
コミュニケーションに最も大切なのは共感力!?: 3.コミュニケーションができる人(2)
効果的なコミュニケーションにおいて、話す力よりも聞く力、言葉の力よりも言葉を使わずに表現する力の方が重要なことは前回の投稿で述べた。
今日は特に聞く力の要素について調べたことを書き連ねていきたい。
聞く力において大切な要素は大雑把に3つあるように思う。
(参考文献1, 参考文献2)
1. 聞く姿勢
2. 感情を読み取る力
3. 理解能力
まず、聞く姿勢というのは相手の話を聞く態度のことであ
聞く力を劇的に伸ばす5つのトレーニング: 3.コミュニケーションができる人(3)
人は会話の60%で聞く側にいて、そしてその内容の25%しか把握していないと言われます。
人間は聞き取る情報を雑音の中から選択しているが、近代技術の発展によりその聞き取る力が衰えてきているとJulian Treasure氏はいう。近代技術というのは、具体的には録音や模写など情報を記録する技術のことを指す。いつでも情報を得られる世の中になることによって、人は聞き取る注意深さと忍耐力を失っていったのだ
最強最高のコミュニケーショントレーニング!?: 3.コミュニケーションができる人(4)
自身の無意識の表情や体の動きで相手の印象のほとんどがきまってしまうなら、それはどうやって意識的にコントロールできるのか??
その答えを見つけるべくいくつかの論文とジャーナルをよんだ。
しかし、これをすれば相手からの印象が劇的に良くなる!、というような魔法のようなものは見つからなかった。なので、今日書くことは残念ながら科学的根拠に基づいていない。
聞く態度や印象については以前に書いたものがベスト
3. コミュニケーションができる人 (1)
コミュニケーションができる人
私たちは、複数の言語やさまざまな方法を用いて、自信をもっ て創造的に自分自身を表現します。他の人々や他の集団のもの の見方に注意深く耳を傾け、効果的に協力し合います。
コミュニケーション力というと喋る力だけにフォーカスされがちであるが、聞く力も同様に(もしかするとそれ以上に)大切とされている。
また、相手へ伝わる印象もnon-verbal(姿勢、アイコンタクト、ジェ
2. 考える人をつくる(3)-学校教育
学校という枠組みの中で、考える人を育てるにはどのようなカリキュラムが適切か?
大前 研一氏の「世界への扉を開く考える人の育て方-国際バカロレア(IB)教育が与えるインパクト」という本には以下のようし記されている。
「本当の学びとは自分で考え、自ら学習を進め、様々な人と関係を持ちながら自分が成長することで、やがては地域、日本、世界どこにおいても社会に貢献できる人材を育成する」
この本で、 IB
2. 考える人をつくる(2)
疑問を持ちつづけられる子供を育てるにはどうすればいいのか。
子育てに忙しい母親が子供の質問の全てに答えられないことは当然のことだ。そのなかでどうするか、ということである。
一番いいことは、その子供を疑問を解決できる環境にいれてあげることだ。しかし、それももちろん簡単なことではない。
では、実現可能な範囲でどうすればいいのか、それは「褒める」ことだ。疑問を持つことは、人を困らせることではない。そ