2022年7月の記事一覧
「偏差値」で大学を選ばせないという担任、進路指導担当者の矜持
生徒の進学指導を行うとき、「偏差値」で大学の良し悪しを論ずる風潮は非常に強いです。
もちろん、高偏差値大学に記憶力や論理的思考力の優れた学生が多いことを否定はしません。
実際、私の勤務校の卒業生を見てもその傾向はありますし、方々から聞こえてくる話からも同様です。自身の経験則から考えても、それほどずれた認識ではないでしょう。
「偏差値」とは何かでは「偏差値」とは何でしょうか。「偏差値」の定義を
志望大学が決まらない生徒への進路指導
私は私立高校の教員として、生徒の進路指導に関わっています。
私が担当するのは主に進学、それも4年生大学への進学を考える生徒がほとんどです。
そのため必然的に大学で学ぶことや、そこからの就職に関して情報を収集し、全体に向けてアナウンスしたり、個別に相談を受けて助言したりしています。
大学は4年間ではなく、その先10年を見据えるべき大学進学を考える生徒には常に10年後を考えるようにアドバイスをし
無償化が必要なのは「大学」ではなく「大学院」
一昨年前から「高等教育の修学支援新制度」(大学無償化)が実施されています。
所得制限が現状では所得制限が厳しく、多くの人が利用できる制度ではないものの教育機会の平等化に大きく貢献する制度と言えます。
しかし、それと比較して大学院への進学に対しての支援はいまだ充実しているとは言えない状況です。
どうにかなる大学の学費以前書いた記事でも紹介しましたが、学生支援機構の奨学金(実質は借金ではあります