【理由解説】ファスティングをすれば、本当に痩せるの??<後編>
こんにちはSHOです。僕のnoteを読んで頂きありがとうございます。
今回のテーマは【ファスティング】です。
こちらの続きとなりますので、以下の投稿をご覧頂いていない方は、先に読んで頂いてから続きを読んで頂けると幸いです。
・体内では2つのエネルギー保存方法がある
・ダイエットは脂肪燃焼させることがポイントである
・脂肪燃焼をさせるキーワードは「インスリン」である
以上の3つが前回の投稿のポイントとしてお伝えしたところです。
今回は新しい用語を出して説明することがあります。
それは【インスリン抵抗性】というものです。簡単に言ってしまえば「インスリンがしっかりと働かない状態のこと」であり、インスリン抵抗性になってしまうと、インスリン値が異常に高い状態が続いてしまいます。
インスリンというホルモンは聞いたことがあるけど、インスリン抵抗性というのは聞き慣れないと思いますので、どういう状態なのか例を出してお伝えしていくことにします。
この3つを使ってお伝えしていきます。
電車:細胞
乗客:グルコース
駅員(車掌):インスリン
だとしてイメージしてほしいです。
○電車を使ってインスリン抵抗性を説明する
まず、駅に電車がつくとドアが開きます。ドアを開くのは車掌さんです。ドアが開いたら駅にいる人は電車に乗り込んでいきます。
実際の体も同じです。インスリンが命令をして細胞の中にグルコースが入っていきます。
電車のドアが開いたら、通常であれば乗ります。目的の行き先に向かわない電車じゃ…とかは今回は考えないようにします。乗りたい電車が来たら乗りますよね、ってことです。あくまで通常の行動でそこまで頑張ってすることではありません。
実際もそうです。細胞の中にグルコースを取り込むことはそこまで頑張ることなく行われていくはずなのです。
ただし、その電車が満員電車だったらどうでしょうか。電車の中はすでに乗客でいっぱい。
実際には、このような状態になっていることを「インスリン抵抗性」といいます。細胞の中にグルコースを取り込みたいのに、うまく取り込めない、頑張らないといけない状態ってことです。
では、このような電車に客を入れるためにはどうしたら良いでしょうか?
朝の駅でよく見る光景を思い出してほしいです。日中や夜にはいないけど、朝の駅にいる人…それは「駅員さん」で、スムーズに乗車できるように誘導している人たちです。
実際には、彼らが「インスリン」として働くわけで、通常ならすんなりグルコースを押し込めるところ、ちょっと強引にでも押し込んでいくわけです。誤解を恐れずに申し上げるとすれば「強引にでも押し込め=インスリンをもっと増やせ」なのです。
○ファスティングがなぜダイエットに効果的なのか?の答え
満員電車だから客が中に入れないと一緒で、細胞内にもグルコースが溢れているから入っていけないのです。インスリンをさらに増やすことで強引に細胞内に入れ、入り込めないと血中にグルコースが流れでます。最終的には糖尿病の可能性が高まります。これは2型糖尿病ですが、糖尿病についても別で触れていきます。
ちょっと整理しましょう。
ここ、大事なところなのですが難しいところでもあるのです。
インスリン抵抗性(満員電車の状態)になると、細胞はインスリンには鈍感になります。
普段のインスリン量では細胞内にグルコースを取り込ませることができなくなるので、体は「もっとインスリンを増やせ」と命令して強引に取り込ませようとするのです。
こうなってしまうと、体は常にインスリン値が高い状態が続きます。前回の投稿でもお伝えした通り、インスリン値が高い状態というのは冷凍庫(体脂肪)へのアクセスが難しくなるので、肥満が促進される状態であるということです。
このスパイラルを破るためにはどうしたらいいのか?
それは【インスリン値を劇的に下げること】です。
ダイエットを成功させるためには「体脂肪を燃焼させること」がとても大事です。インスリン値を下げて、低いインスリン値を保つ期間を作らなければ、いつまで経っても体脂肪が燃焼するような体にはなりません。「インスリン値が高い=肥満促進」なのですから。
そろそろ今回の投稿のまとめに入ります。
体脂肪を燃焼させるような体にするために必要なことは
① グリコーゲンをほぼ空にすること
② インスリン値を十分に下げること
この2つの条件が揃うことが必要となります。
なんだ、2つだけか…と思うかもしれませんが、これに抵抗するものがあります。それは「空腹感」です。
貯蔵してあるグリコーゲンが少なくなると、体は「お腹すいたー、なんかちょうだい」というようなサインを出してくるんです。これは、ファスティングの1日目〜2日目に強く感じます。体感したことがある人も多いはずです。これを感じたということは、体内のグリコーゲンが枯渇寸前ということです。
ただし、この空腹感に負けてしまい何かを食べてしまうことが多いはずです。食べるとどうなるか?もちろんインスリン値は上昇しますので、体脂肪が燃焼するモードにはなりません。インスリン抵抗性のサイクルが回れば周るほど、ダイエットが成功しにくくなるという悪魔のようなスパイラルがあるのです。
これを強制的に打ち破ろうとするのが「ファスティング」ということになります。「食べない」という期間を故意的に作ることでインスリン値を下げるからです。これを定期的に行うことによって、徐々にインスリン値を下げていくのです。ダイエット目的でファスティングを行うのであれば、気にすべきことは体重よりインスリンなのです。
○糖質制限ダイエットはどうなの?
糖質制限信者からすれば、ファスティングに抵抗を持つという方が一定数います。ファスティングは「食べない」という期間を設けますが、糖質制限ダイエットはそのような期間は設けません。「食べやせ」というような夢のようなダイエットを可能にするものでもあります。
確かに、糖質(特に精製されたもの)を減らすことによって、インスリンを減らすことができます。ただし、たんぱく質(特に動物性のもの)は、インスリンを分泌させてしまうので、糖質制限ダイエットをしている方も、ファスティングを取り入れてほしいのです。
また、低カロリー食を続けていると、体がそれに順応してしまい、代謝が下がってしまうこともあります。なので、糖質制限ダイエットのみを続けて、ある程度の目標を達成したところで通常の食事に戻すと、代謝が下がったままなのでリバウンドしやすいのです。
もし、【糖質制限ダイエット×ファスティング】がコラボできたら最強だなと僕は考えています。糖質制限信者の方も、ファスティングを毛嫌いするのではなくて、ダイエットを成功させるためには効率的な手段の1つなので、是非取り入れてみてほしいです。
というわけで、2回に分けて「ファスティングのダイエット効果」についてお伝えしてきました。ダイエットをするにおいても、なぜファスティングが有効なのか、ご興味を持った方はぜひこの機会にファスティングにチャレンジして頂ければと思います。
<お知らせ>
投稿でも触れていますが、年明けに新しいファスティングプランをご案内しようと思っていて、現在商品作成中です。単純にファスティングを行って頂くのみではなくて、マインド面のワークなども含めたハイブリッドなプランにしようと思っています。
こちらのご案内もnoteでしていきますので、ご興味がある方はぜひフォローをお願いいたします。
今回は以上となります。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
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