ころあい小学部

兵庫県稲美町にある、ころあい自然楽校小学部の様子を綴っていきます。私たちはイエナプラン教育の考え方をもとに、子どもが学びの当事者となって、幸せに学べる学校づくりを目指しています。

ころあい小学部

兵庫県稲美町にある、ころあい自然楽校小学部の様子を綴っていきます。私たちはイエナプラン教育の考え方をもとに、子どもが学びの当事者となって、幸せに学べる学校づくりを目指しています。

最近の記事

ケンカは、解決しなきゃだめ?

ころあい自然楽校小学部スタッフ静です。 今日、2人の子がけんかをしちゃったんですけど、その後スタッフ同士でした会話が心に留まったので、ちょっと書いてみます。 ケンカの内容自体は、お互いのちょっとずつの不満からの嫌がらせのしあいっこ。大したことのない(失礼?!)内容だったんですけど、 2人は真剣。 どうしたの?とスタッフが入り、気持ちを聞いていく中で、 だってこういう気持ちだったんだもん!えーーーーん!!! ぼくだってこういう気持ちだったよ!!!えーーーーーん!!!っていう

    • 低学年対高学年の運動会

      こんにちは!ころあい自然楽校の静です。 今年は運動会ないのかな~と思っていたら、高学年さんが、何か体を動かすことがしたい!というので、急遽高学年チームで運動会を企画することに。 ただ運動会を企画するだけじゃなくて、自分たちにとって、何か少しでも挑戦のあることをしてみてほしい。と提案すると、 「低学年 VS 高学年」の運動会がしてみたい!とのこと。 さっそく、低学年と高学年でもいい勝負になりそうな競技を考え始めました。 リレーにする? 高学年の方の距離を長くする? みん

      • ころあい小学部の保護者会

        こんにちは!ころあい自然楽校小学部スタッフの静です。 今日は保護者会がありました。 午後には運動会があり、子ども対大人でドッジボールをして、笑いが絶えない中で始まりました。 まずは大人全員で丸く座り、最近のお気に入りのことについて話しました。 「私は最近手帳について考えています。来年はどの手帳にしようかな~って。」 「私はビートルズが大好きで、最近2枚Tシャツを買っちゃいました。」 「私は浅漬けにはまっていて、山芋やミョウガなど、変わり種にチャレンジしているんです。」など

        • おれの意見だけ大切にされてるやん?

          ころあい自然楽校は、幼児クラスが母体の団体なので、夏休み2週間以外は小学部も活動をしています。 でも夏休み!なので、今週からサマースクールがはじまりました。 今日は「ポケカ大会」 ころあい自然楽校でポケカが流行っているのを聞きつけて、一緒にポケカやりたい!という高校生と大人が遊びに来てくれました。 朝からさっそく高校生を囲んでポケカが始まり・・・ 大会開始! 参加希望者が12名だったので、ABCD4つのブロックに分けて各ブロックを勝ち抜いた人が決勝戦に進める、という、

          ずっと未完成

          ころあい自然楽校小学部スタッフ静です。 今年度も18人の子どもたちとともにスタートしました。 昨年度は9人から16人に急に増え、拠点もかわり、戸惑いの中の新学期でしたが、 今年度は春を迎える前に、 ころあい自然楽校は何のためにあるのか。 子どもたちのどんな姿が見たいのか。など、スタッフや保護者と対話をしてからスタートを切ることができました。 異年齢でありながらも1年生をしっかりサポートするには。 低学年と高学年、育ちの違いによって必要な時間もかわるよね。 などといろいろな

          「自分の意見が、社会を変えられると思う」には、学校を変えられると実感できることが大切だと思うよ。という話。

          ころあい自然楽校小学部の静です。 今日は一日公園で遊ぶ日で、森の中で一日中遊んできましたー。 そもそもなぜこうなったか。 それは1年生の男の子が、クラスボックスに入れた意見から始まりました。 ころあい自然楽校は、もりのようちえんの小学部なので、 1年生の子たちは、去年は毎日たっぷりと森で遊んでいました。 なのでその子が 「みんなで森で遊びたい!」と意見を書いて、箱に入れたのです。 それが実現したのが先月。 森でたっぷり遊んだ後のふりかえりで、その子が、 「今日はぼくが

          「自分の意見が、社会を変えられると思う」には、学校を変えられると実感できることが大切だと思うよ。という話。

          子ども、子どもの権利に出会う

          こんにちは、また投稿が空いてしまいました。3日坊主のころあい自然楽校小学部スタッフ静です。 高学年の子どもたちは「人権」についてのテーマ学習を始めました。 「人権」という言葉にも、「権利」という言葉にも初めて出会い、全くピンと来ていない様子の子どもたち。 人権をテーマに学習をするよと言っても、 「人権ってなんなん?」 「人間が生まれながらに持っている権利のことだよ。」 「権利ってなんなん?」 「え、なんやろう・・・。切符みたいな感じ・・・?」 みたいなところからのスター

          子ども、子どもの権利に出会う

          音楽会

          ころあい自然楽校 小学部スタッフ静です。 今日、4年目にして初めての音楽会が行われました。 私、音楽会が大好きなんです。 だからころあい自然楽校が始まってから、何度も何度も音楽会しない?と提案しては、えー!!!と言われて却下されておりました。 実は、ころあい自然楽校が始まったころの子どもたちは、ものすご~い恥ずかしがり屋さんだらけでした。 はじめて保護者の人に見せたのは、 開校から1年たったころに行った「劇」だったのですが (詳しくは、下の記事から!) その時に4年生

          ブロックアワーと座席

          ころあい小学部静です。 今日、高学年さんはなかなか勉強を始められませんでした。 それはなぜか。 ころあい自然楽校では、畳にちゃぶ台で学習をしています。 机は、マル、長机、とにかくいろんな机を使っています。 そんな雰囲気なので、決まった席はなく、いつも何となく座って勉強が 始まります。 でも今日は1人の女の子が、座席を決めたいというのです。 どうしてそう思うのかを聞いてみると、 いつも3人で隣同士に座っている子たちがいて、自分もその子達とも座りたいのに、座れない。 それ

          ブロックアワーと座席

          夢みる小学校ところあい自然楽校

          ころあい自然楽校小学部の静です。 全国で上映会が実施されているオオタヴィン監督の、夢見る小学校。 みなさんは見られましたか? ころあいでは月曜日、ハッピータイムといって、最近あった嬉しかったことなどをシェアする対話の時間があります。 今年度から仲間になった3年生のAちゃんは、週末に2回目の夢みる小学校を見て来たそうです。 そんな彼女が、みんなに映画の感想を話してくれました。 「前に見たときは、こんなこと学校でできるのかな?と思ったけど、ころあいさんに来てからみたら、こ

          夢みる小学校ところあい自然楽校

          運動会

          ころあい自然楽校スタッフ静です。 去年の話になりますが、運動会がとても面白かったので、記しておこうとおもいます。 去年の運動会。みんなでリレーをすることになりました。 まずはチーム分け。 私が公立の先生だった時は、全員の50メートルの単位を取って、 どのチームも速さが均等になるように計算してと、大人が分けていたのですが。 子どもたちにはもちろんそんな発想はありません。 高学年と低学年が上手に分かれたほうがいいよね。 速そうな人も分かれた方がいい。 私はどうしてもあの

          協働のある日常

          小学部スタッフ静です。 ころあい自然楽校はイエナプラン教育を学びながらやっているので、 「ともに生きることを学ぶ」ことを何よりも大切にしています。 今日の終了間際の一コマ。 明日は7月1日土曜日です。 10月に企画しているお泊り会の予約は、明日の9時から受付スタート。 どうする!?だれが電話する?1人で掛けるのは嫌やー!と高学年チーム。 AちゃんBちゃんCちゃんDちゃんが担当だけど、今日はもうBちゃんしかいない。しまった! 月曜日に電話する? それじゃぁもう予

          協働のある日常

          子どもが主体的に学ぶとは

          ころあい自然楽校では「べんきょう」という時間があり、 主に算数と漢字をそれぞれのペースで進めています。 子どもによって違いますが、音読や社会や理科、英語に取り組んでいる人もいます。 私がころあい自然楽校にやってきた3年前、子どもたちはあまりこの時間に前向きではありませんでした。 学習中に私語が止まらず、私が不機嫌になり。 こわい!と子どもたちに怒られて。 でも私は勉強をしてほしくて、ケンカになったことも。笑 あのころと今では、子どもたちの学習の様子がずいぶん違うなぁと思

          子どもが主体的に学ぶとは

          保護者と学校と、ともに生きていくということ

          ころあい自然楽校 小学部スタッフ静です。 すっかりノートの存在を忘れていたけれど、アウトプット大事やなぁと、また3日坊主を始めてみました。 笑 夏が近づき、草がぐんぐんと伸びています! いつもの古民家の前の庭木、公園の庭木など、伸び放題! 保護者の方が、草刈りするよ~と言ってくださりました。 実はこの方、先日も一人でずーっと庭木の剪定をしてくださったのです。 草刈りするよ~と言ってくれたのを聞いて、私達スタッフ、ちょっとだけ悩みました。 その方ばっかりやってもらって

          保護者と学校と、ともに生きていくということ

          探求を深めていくために(マイプロ編)

          昨日の続きです。 → 昨日の記事はこちらから  探求に向かう子どもを育てるためには?という問いについて。|ころあい小学部|note 「自分だけでは見えなかった世界に目を向ける」 「自分だけではできないことを実現する」 共に生きることを学ぶために、探求の目的をそのように定義してみました。 これを、オランダのイエナプランスクールの校長だったクリス・ヤンセンさんが開発された「ヤンセンの自転車」と紐づけてもう少し整理してみようと思います。 ころあい自然楽校には、自分で自由なテー

          探求を深めていくために(マイプロ編)

          探求に向かう子どもを育てるためには?という問いについて。

          ころあい自然楽校、小学部スタッフの静です。 現在私は、日本イエナプラン教育協会が主催する、「日本イエナプラン教育専門教員資格認定研修」というものを受講しています。実は今月末に、その最終の研修発表があるのです。どきどき。。。 私のテーマは「子どもたちが探求の問いに向かっていくために、教師にはどのような働きかけができるのか。」 ころあい自然楽校ではこれまでの3年間でいろいろなテーマについて、探求学習を行ってきました。「地球」「味噌」「川」「サツマイモ」・・・ どの探求もとて

          探求に向かう子どもを育てるためには?という問いについて。