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おれの意見だけ大切にされてるやん?

ころあい自然楽校は、幼児クラスが母体の団体なので、夏休み2週間以外は小学部も活動をしています。

でも夏休み!なので、今週からサマースクールがはじまりました。

今日は「ポケカ大会」
ころあい自然楽校でポケカが流行っているのを聞きつけて、一緒にポケカやりたい!という高校生と大人が遊びに来てくれました。

朝からさっそく高校生を囲んでポケカが始まり・・・
大会開始!

参加希望者が12名だったので、ABCD4つのブロックに分けて各ブロックを勝ち抜いた人が決勝戦に進める、という、普段あまりない、ドキドキなガチンコ勝負になりました。

ところが、しばらくしてBブロックの2年生3人がもめている様子。
どうやら一郎君(仮名)が2勝して勝ち抜いたけど、デッキの混ぜ方にズル疑惑があったよう。

涙目で、
「この強い2匹がそんなに何回もでるのはおかしい!」
と訴える二郎君と三郎君。

「確かにそのやり方でズルをしたことはあるけど、今日はしてないねん!」と一郎君。
したことあるんかい!笑

「だいたい、途中でそれを言ってくれたら、お互いのカードを交換して混ぜるとかできたのに、終わってから言われても困る!」と一郎君。

うーん。確かに。

「でも、やっぱりズルしてたと思うから、一郎君の優勝は納得できない!」
と2人。だからやり直してほしい。
「でもそれで負けたら嫌だ!」
と一郎君。

「じゃあ3回勝負やったってことにして、あと2回ずつ戦う?」
「それはめんどくさい・・・」

いろいろ話す間に、じゃあ3人でトーナメントに出よう!となった一郎二郎三郎君。
さっきまでライバルだったのに、いつのまにかチームメイトに。
対話力がすごすぎる 笑

しかしそれに待ったをかけたのがAブロックの優勝者2年生四郎君。

「自分は1人なのに、そっちが3人チームなのは嫌だ!!!」

そりゃそうか。

どうするどうするどうする???とまたアイデアを出し合う3人。

気もちはもうすっかりチームなので、何としてもBブロックの人を勝たせたい。
俺が勝ちたい!から、気分はすっかり、俺たちが勝ちたい!に。笑

「よし、二郎のデッキが一番強いから、二郎が出るよ」と3人。

「えー!!一郎が勝ったんやったら、一郎が出たらいいやんか!」
と四郎君。確かに 笑

なるほど、四郎君的には二郎君の方が強敵で、勝つ確率は一郎君なら五分、二郎君なら三分だそう。

「じゃあ二郎君のデッキで一郎君が戦うのはどう??」
「四郎君も誰かのデッキを使う?」
「四郎君もアドバイザーみたいに誰かが隣にいてもいいことにすれば?」

5年生のお兄ちゃんも呼んできて、いっぱいアイデアを出し合います。

スタッフが口を出してみても(ポケカ全然知らんのに口出してごめん 笑)

「それじゃあ四郎の意見だけ大切にされて俺の意見は大切にされてないやんか!」と一郎君。

だんだん疲れてきた2年生たち。

「もうじゃあ、一郎君の言う通りでいいよ!」と四郎君。

「いや、それじゃあ俺のいう事だけ大切にされて、四郎のいう事は大切にしてないことになる!」と一郎君。

いや~。すごいな~と思いました。
これが言える人ってすごくないですか?!?!

ころあい自然楽校の「自分も人も大切にする」というたった一つのルール。それがしっかり身について対話をあきらめない子どもたちを、ほんまに尊敬しました。

その後もいろいろと話し合って、結局四郎君対一郎君になりました。
そして一郎君が勝ち進み、決勝戦で高校生を破って、一郎君の優勝!

ポケカ大会に参加しない組が作ってくれていた表彰状をもらって、照れる一郎君でした。

子どもらしいそれぞれの欲望がぶつかりながら、それでも懸命に自分と人を大切にしあう、この時間こそが、かけがえのない学びだよな~と思った一日でした。

そして、高校生や大人が楽しそうにやってきて、一緒に遊んでくれるのもすごく素敵な時間でした。
(大人のポケカグッズはめちゃくちゃ豪華で、みんなの目が♡の憧れの目でした 笑)

次はおばけやしき。どんなドラマがあるのか楽しみです^^

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