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とある大学生の学習記録 Day72 #創作の世界へようこそ!世界観設定を考えよう #理系女子大学生のリアル
みなさんこんばんは。フランス研修の準備について書いていきます!と宣言しておきながら、2日目にして書くことがなくなった塩中真夜です。おまけに学習記録と名乗りながらいわゆる学業のほうは試験が終了したのでひとやすみ。ということで今日はまじめな話題は一切なしです。はじめましての方は自己紹介からよろしくお願いします。
いいストーリーを書くにはどうしたらいいのか?
世界観の設定を練ろう!(死ぬほど楽しい)
はい、本当は活動noteに書いたほうがいい内容なのは理解していますが、そっちの記事にできるほど内容がまとめられていないので、こちらのnoteで失礼します。以前にもお話した通り(一応自己紹介でも触れている通り)、私は『小説家になろう』のサイトで小説を投稿しようと画策しています。これまではpixivで二次創作小説をひたすら投稿し、ある程度はそこでストーリーを作る力を身に着けた……はずです。一応同じ界隈で投稿されている二次創作小説作品の中では、ブクマ数は多いほうだったので。
ですが、いざ一次創作をしようと思ったとき、いくつもの壁に直面しました。
まず、登場人物の性格設定から始めないといけない。二次創作では基本、既存のキャラクターの設定をほとんど流用する形になります。年齢とかをいじることはありますが、とりあえず性格と容姿、あとキャラクター同士の関係性は大体決まってます。それから、性格設定とも似ているのですが、そのキャラクターの『お決まりの発言・行動』みたいなのが多くの場合あって、二次創作の作者もこれをかなり流用します。読者からすると『いつものアレが来た!』となってうれしいやつですね。
二次創作の場合は読者と作者の間に、キャラクターの性格や行動の共通認識が出来上がっています。ですが、一次創作ではこれらを読者に伝えられないといけないんです。これは困った。設定を説明するのとストーリーを進行させるのを同時並行で進めないといけないんですよ。特に書き始めは。おまけに、キャラクターの性格があまりにテンプレ過ぎて単純すぎると、読者は共感できません。逆にブレブレ過ぎるのも大問題。
それから、世界観の設定も必要ですよね。何が困るって、キャラクターの性格の設定をはじめ、その言動を考えるのは自分だったらどうするのか、を想像して膨らませればある程度できます。この表現で伝わるかわからないのですが、一定以上周りの環境とかキャラクター自身の性格の設定とかを固めたら、そのキャラクターが後は勝手に動き出して私はその状況や感情を描写すれば(大体のところは)よくなるんですよ。でも、世界観の設定は必死に頭をひねらないと出てこない。
本当は現代社会の、学生を登場人物にした小説なら、自分が経験している環境をそのまま設定に落とし込めばいいので楽なのですが、私は異世界ものかファンタジー小説が書きたいんです。なろうの読みすぎですね。ですから、その世界観をある程度自力で設定して、それにそったストーリーを展開しないといけません。
脚本や創作では『大嘘ついても小嘘はつくな』と言われます。元のことわざは、大きな嘘は誰も信じないから害が少ないけれど、小さな嘘は信じてしまう人が出てくるから害があってよくない、という意味です。創作の世界では大まかな世界観の設定を非現実的なものにするなら、細かい設定は現実的なものにした方がいい、という文脈で使われることが多いです。中世ヨーロッパ風の国をテーマにするとか、魔法のある世界を舞台にする、のような大きな嘘をつくなら、その結果として社会の在り方は現実世界と変わっているはずだから、そこらへんの設定をきちんと反映させようね、みたいな感じです。
最近読んだなろうの小説で、これがわかりやすいなぁと思ったのは龍槍 椀さんの『騎士爵家 三男の本懐』という作品です。世界観としては剣と魔法のファンタジー、魔物のいる中世ヨーロッパ風の貴族世界なのですが、その設定とか価値観とかがものすごくリアル。ネタバレを含みそうなので気になる方はこの段落だけ飛ばしていただきたいのですが、まずなぜ皇帝と貴族による支配が続いているのか、という理由を、魔物の脅威がある中で人間が生き延びるには、強い魔法を行使できる家系の人間がそのほかの者を守らないと、社会を維持できないため、という形で説明されています。高位の貴族たちは強大な魔法で民衆を守る責務があるからこそ、その高い地位にいることを許されている。それゆえ身分関係も厳格です。『誰もが努力すれば成功できる』みたいな価値観は存在しません。そこまでできるだけの生活の余裕がないから。しかも同じ貴族でも価値観が立場によって違って、魔物の襲撃の脅威に襲われる辺境の貴族たちと、中央にいる貴族たちの間に温度差がある。ものすごくリアルですね(2回目)。
これまでに二次創作小説で何度かファンタジーっぽい世界を考えたことがあるのですが、私なりの世界観設定の作り方は、以下の通りです。非現実的な世界観設定でも、テンプレ設定があることが多いですので(それこそ悪役令嬢ものとか、婚約破棄ものとか、基本の話の展開まで決まっていますよね)それに従っておけば間違いは少ないと信じています。
①書きたい内容から、大まかなジャンルとどのテンプレ設定を使うかを決める。
②その社会の支配者と身分関係、治安維持の仕組み、インフラの仕組み、平均的な庶民の暮らしを考える。あと地理関係も。
③どう言う経緯でその仕組みが出来上がったのかを考える。
②と③は適宜往復しながら、できれば社会の複数の階層について、それぞれに属する人たちの平均的な暮らしや価値観を考えて設定に盛り込むと説得力が増す気がします。手順として書きましたが、大体はどうしても入れたい要素を入れ込んだうえで、残りの設定は矛盾が生じないように決めています。
私は世界観の設定が細かいとそれだけで安易に感動してしまうタイプなのですが、おそらく物語の前提条件にあたる世界観にのめりこむことで、登場人物の言動や感情の動きに共感しやすくなるからだと思います。私もこんなしっかりした小説を書いてみたい。しばらく試行錯誤を続けてみます。
明日はフランス研修のガイダンスがないので、登場人物の性格などの設定について考えてみたいと思います。
長々と好きなテーマで語り尽くして満足した塩中真夜でした。また次のnoteでお会いしましょう。
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