オカザキ シンイチ

53才うじ虫、ありふれたオジサンです。3人の娘の父で歯科医院院長。若い頃からの劣等感、妄想癖、泣き声癖がべったりはりつき、そんな日々のあれやこれや綴っています。なは。 愛知県清須市岡崎歯科 https://www.okazaki-shika.jp/

オカザキ シンイチ

53才うじ虫、ありふれたオジサンです。3人の娘の父で歯科医院院長。若い頃からの劣等感、妄想癖、泣き声癖がべったりはりつき、そんな日々のあれやこれや綴っています。なは。 愛知県清須市岡崎歯科 https://www.okazaki-shika.jp/

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    読んだ。感じた。いろいろやっちまった。

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    町の歯医者さん、として思いのままに書いても良いかな?良いよね?ありがとうございます!

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    赤っ恥人生を落ち着いて振り返っています〜。徒然なるままペンの赴くまま〜です。

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    町の歯医者さんとして、書店を所在無げにうろつくオジサンとして、子供たちの明るい未来を願う一小市民として。

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    NO MUSIC NO LIFEないろいろを綴っています〜。

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嗚呼、栄光の時よ永遠に

むかし、勢いよくスイカを食べていた。 それを見た彼女(のちの妻)が、「わいるど〜」と幸せそうに言った。 胸が高鳴った。 小躍りするようにガツガツ食べた。 哀しいかな、男はそんな栄光の時をいつまでも忘れない。 そう、決して忘れたりしない。

    • それはイカンガー

      学生時代、福岡国際マラソンのコースは下宿の前の国道でした。そのコースをタンザニアの英雄、ジュマ・イカンガーは毎年のように走っていました。全盛期を過ぎたベテランランナーは小柄な身体を激しく揺らし、スピードランナーの片鱗を漂わせながら、表情を歪ませながら走っていたのです。沿道からは「イカンガー!」「イカンガー!」と日本人選手以上の声援!本人の走る姿を見て鳥肌が立ち、想像以上の声援を聞いてまたまた鳥肌が立ちました。 いつしか彼へのリスペクトは日常生活で何事かの懸念を示すときに「そ

      • 私が知らない妻の一面

        彼女は18歳、私は23歳だった。 ちょうど30年前に出会い、少しずつ距離が縮まり、ある日彼女は 「大丈夫、恐れないで何でも話して。」と言った。 人生でそんなことを言われたこともない私は心震えた。 太宰治の小説と河島英五の唄が好き、と言われ、なんて澄んだ心の人だろう、と思った。 お互いの気持ちを確かめ合い、人はこんなにもありのままの気持ちを伝えたり、ただただ無邪気にじゃれあったりしていいんだ、と感激しながら、胸震わせながら、いつか壊れてしまうのではと少し恐れながら、この夢のよう

        • あれれ

          大学運動部では春に福岡西公園でお花見をするのが慣例だった。その日も仲間と盛り上がり、ありきたりの話だが、 裸になり、木に登り、幹に抱きつきみ〜んみ〜んとミンミンゼミをしていた。 すると、地元のテレビ局がそれを撮影。 「これいつ放送されるんすか!」と興奮する素人オカザキ。 放送を見た。 アホづらでセミをする映像に、 「こうした馬鹿騒ぎの裏で、若者達が抱える心の闇は徐々に深刻さを増しています。」 というシリアスな口調のナレーションが入っていた。

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          今も心にあの一冊 「有夫恋」 時実新子

          今は亡き時実新子さん。この本のページをめくる度に走る衝撃的川柳の数々。今も定期的にページをめくって心をザワザワさせたくなってしまう。 去っていく足に乱れのない憎さ みな善人で銃殺刑である 男の嘘に敏感なふしあわせ 投げられた茶碗を拾うわたしを拾う 初めて読んだ時は、な、なにこれ?川柳ってなに?と戸惑った。そして短い句が放つ心えぐる爆薬の数々にすっかりやられていた。 25年前、中日新聞の夕刊で時実新子さんが読者投稿川柳を選評するコーナーがあ理、憧れの作家に自作を選んでもら

          今も心にあの一冊 「有夫恋」 時実新子

          「歯科技工士」一歯科医師の立場から

          「歯科治療は多くの方がイメージするよりもはるかに難しい。」 「置換治療を現状の保険治療で受け続けること自体にリスクがある。」と言いました。例えば健康保険適用の銀歯、これは金銀パラジウム合金です。よくこの銀色であること自体や、 パラジウムがレアメタルであること、時に金属アレルギーなどが取り沙汰されることがありますが、本当の問題は、材料云々よりもこの銀歯に関わる工程の一つ一つに精密さが約束されていないことにあるのです。まずは歯科医師。この銀歯治療に支払われる報酬の少なさはこの治療

          「歯科技工士」一歯科医師の立場から

          「治療費」 一歯科医師の立場から

          歯科医師になって26年、主に中高年の方々の噛み合わせの不調や歯を失ってしまったことに対する代替治療に注力してきました。ですが、怒りや寄る辺ないモヤモヤ感が日常歯科臨床でパンク寸前に高まってしまっているのです。怒りの矛先は自分自身。手掛けて来た一部の保険治療なのです。ベストを尽くさなかった尽くせなかった結果が崩壊や崩壊の予兆となって患者を苦しめることに陥っている現実なのです。「保険治療」を否定するつもりは毛頭ありません。私は保険医です。痛みを和らげたり腫れを抑えたりいわゆる急性

          「治療費」 一歯科医師の立場から

          今も心にあの一冊「Drクマひげ」史村翔原作・ながやす巧作画

          二十歳越えて人と目を合わせられず100%劣等感。勝手な論理で「堂々とした大人」になるには多く本を読むしか無いと考えました。世界を理解すべく振り子のように極論と極論を往復し、その振幅の中で中立や普遍に収束したいと願いました。 無理に難解な本や興味が無い本も開きました。それぞれの書物の世界はこの下宿では地続きでした。人間の異常性や奔放な性、精神病理から日常を浮き彫りにする文章群に軽々と振り回されました。「高丘親王航海記」も「マルテの手記」も、村上龍の極彩色の如き性描写も、「家畜人

          今も心にあの一冊「Drクマひげ」史村翔原作・ながやす巧作画

          絶望熱病3日間集中受験必勝法

          部活も引退した高校3年生夏、歯科医師になりたいと願っていたが、絶望的に勉強ができなかった。 正確に言うと、1年2年3年とどんどん成績直滑降の底辺生だった。 「現代国語」と「古文」だけは平均点だったが、他の教科はみるも無残な有様、これで国立大学理系を受けると言うのだから担任教師も面談で「う〜ん」と困るしかない。周囲は勉強好きが多く、賢くて有名な大学を受ける、などと言っていた。そんなことを口にする連中が無茶苦茶秀才、とも思えず、それだったら自分も本気でしっかり勉強すれば志望する地

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          歯科コラム「歯医者さんになって知ったこと」

          私の本業は「歯医者さん」です。27年前、歯科医師になりました。親は公務員で何の関わりもありませんでしたが勝手に憧れて歯学部に進学しました。さあ、これから多くの人たちと関わって出会う全ての方々に貢献しよう!するぞ!と思っていました。患者さんの家計に優しい健康保険適用の治療で全てを解決しようと心に決め、自らの医院を開業しました。その後は治療技術の向上に一心不乱に取り組んできました。実際に経験する大きく崩れてしまった噛み合わせや、次々と歯を失う状況に歯止めをかけることは極めて厳しく

          歯科コラム「歯医者さんになって知ったこと」

          スイッチ

          小学生のとき少年野球をしていた。背も低く非力な補欠だった。 ただ、代打に立つとかなり高率でデッドボールになった。ドスン、いてて、一塁へひょこひょこが僕の定番になった。ベンチではコーチや仲間が盛り上がっていた。うれしかった。誰かのため になることが幼いながらも喜びだった。たまに空振りするとベンチはしーんと静まり返った。「ああ、神さま、僕みたいなチビが一人前に打とうなんてしてごめんなさい・・・」と思っていると次のボールが「その通りだ!」と言ってドスンと当たってきた。 するとまた

          続・53才のブルース

          30年前、彼女(今は妻)は言った。 「すごい筋肉〜」 最高の栄誉を受け、私は天にも昇る気分だったが、カッコつけて 「よせよ」とイタズラっぽく微笑んだ。 時は流れて30年、ある日私がお風呂から上がると、 妻が「あれ?そのまま横向いて」と私の胸と背中に当てるように両腕をのばしてきた。そして、言った。 「胸板うっす〜」 「よせよ」と真顔で言ったもうた。 53才のブルース!

          続・53才のブルース

          53才のブルース

          町でかっこいい車を見かけた。 いいなぁ。 俺も大きくなったらかっこいい車に乗りたいなぁ、 と思った。 が、よく考えたら、 けっこう大きい53才だった。

          名曲アルバム⑧聖母たちのララバイ 岩崎宏美

          火曜サスペンス劇場テーマ曲。名曲中の名曲。 昔のサスペンスものではベッドシーンがあったりして、よく事後に男がタバコをくわえながら「ヤツさえいなければあの会社は俺のものだ。」などと遠くを見ながら話していた。 何やってんのよ〜。 隣には自分を信頼してベッドをともにしてくれている女性がいるというのに〜。 そんな関係ないこと言うんじゃなくて、もっと愛に、そのことに集中しろよ〜。 と、小学生ながらプンプンに憤っていた。

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          名曲アルバム⑦地球の仲間 トランザム

          この曲をご存じない方も多いと思います。小学校時分にNHKで繰り返しかかっていた、もう、これは掛け値無しに素晴らしい曲です。隠れた名曲です。 ここからこの曲とは全く無関係のひどい話なのですが、その日、雨上がりの公園公衆トイレの前でお色気雑誌を発見。雨に濡れた雑誌は少し臭いを放っていて、よく見るとおそらくお尻を拭いたとみられるクシャッとした紙面とライン状の汚物が見て取れたのでした。うわっ汚ねぇ!でも、見たい!どうしよ!どうしよ! 果たして、誰にも見られていない確認の後、僕はし

          名曲アルバム⑦地球の仲間 トランザム

          名曲アルバム⑥舟唄 八代亜紀

          大学4年時に部の1年生にいつも笑顔で天真爛漫な女子がいた。何かと「オカザキ先輩、おもしろーい」などと受け応えに困るようなことを言ってきた。大いに焦った。「人生経験豊富でなんでも答えてくれそう」とも。いかん、完全に誤解されている。確かに妄想の中でさまざまな経験をしてきたが実生活では完全なダメ人間である。早く本当のことを知らせて絶望に向かう後輩を救わなくちゃ。「僕はクソみたいな最低人間だよ。」「うん、おもしろーい。」だめだ!本当が伝わらないし、なにより彼女のことを思うと胸がキュン

          名曲アルバム⑥舟唄 八代亜紀