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【メンタルヘルス】心が本当に休まる休息についての話

 前回の記事で、思考がエネルギーを結構使うといった話をした。
少し復習すると、思考は脳のエネルギーの60~80%を使うといった話だった。

その思考がネガティブな思考だと脳が疲労し、様々な心身の症状が出やすくなる。

脳科学の領域でこの状態のことを

デフォルトモード・ネットワーク

という。
脳のデフォルト状態として人は思考にふけってしまうのだ。
「今日の晩御飯なににしようかな~」といった取り留めもないことや「明日のUSJ楽しみだな~」といったことだったら何の問題もない。

しかし、人は放っておくと過去の後悔や未来の不安といった所に注意が集中していく。

この時、脳は「思考モード」にジャックされている。

思考は過去と未来なので、おいしいものを食べていても、USJにいてもあっという間に「今の体験」から「過去の後悔や未来の不安」といった「今」以外の体験へとタイムスリップさせられる。
思考に注意を向けるとどうあがいても過去と未来の体験となる。

そのため、「今」に注意を集中するためには「思考」ではなく「五感」に注意を集中する必要がある。

五感は今の体験なのだ。
目で見たものを「綺麗」
匂いをかいで「うまそう」
毛布にくるまれて「気持ちいい」
旨いものを食べて「おいしい」
夜の虫の音を聞いて「心地いい」

そういった「今」の体験を多くの人は体験ができない。
過去や未来の思考で頭の中がいっぱいだからだ。

意識的に「思考モード」から「感覚モード」に切り替える時間。
これが本当の意味での休息なのだ。


つまり、「何をするか」ではなく、「何を、どのようにするか」が大事になる。
更に言うと「何か」を「感覚モード」でやることが重要となる。

処方箋


スマホを手放し、ちょっとした生活での営みを五感全開で感じてみよう。

また、マインドフルネスも「感覚モード」の助けとなる。



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心理士おくけん
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