篠原 雅人

Business Designer/中小企業診断士/ワインエキスパート。ワイン飲みながらフルマラソン走るメドックマラソンランナーです。2022年3月武蔵野美術大学院造形構想研究科クリエイティブリーダーシップコース修了。

篠原 雅人

Business Designer/中小企業診断士/ワインエキスパート。ワイン飲みながらフルマラソン走るメドックマラソンランナーです。2022年3月武蔵野美術大学院造形構想研究科クリエイティブリーダーシップコース修了。

最近の記事

総合格闘技としてのデザイン

武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論Ⅱ 第14回(2021年10月11日開催)にて、デザインファームTakramのディレクター/ビジネスデザイナーである佐々木康裕さんの講演を聴講した記録を残します。このクリエイティブリーダーシップ特論の記事も今回で最終回となりました。今回のお話はまさに最終回に相応しい内容だと思いました。 佐々木さんは、2005年に大学卒業後、伊藤忠商事に入社し、シリコンバレーのテック企業のソ

    • コトバが社会をデザインする

      武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論Ⅱ 第13回(2021年10月4日開催)にて、博報堂の新規事業開発部門である、ミライの事業室室長の吉澤到さんの講演を聴講した記録を残します。 吉澤さんは、1996年に博報堂に入社し、コピーライター、クリエイティブディレクターとして20年以上にわたり国内外の大手企業のマーケティング戦略、ブランディング、ビジョン策定などに従事。その後42歳の時にロンドンビジネススクールの世界中

      • 目線を揃える共視的デザイン

        武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論Ⅱ 第12回(2021年9月27日開催)にて、株式会社fogの大山貴子さんの講演を聴講した記録を残します。 大山さんは、仙台からボストンに留学、サフォーク大にてエルサルバドルでのゲリラ農村留学やウガンダの人道支援や平和構築に従事。ニューヨーク滞在中にPark Slope Food CoopやCommunity Gardenと出会い、帰国後にはヴィーガンカフェの運営を行う。実

        • 本棚にある本は整理してはいけない

          武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論Ⅱ 第11回(2021年9月20日開催)にて、グラフィックデザイナーで大阪芸術大学教授の三木 健さんの講演を聴講した記録を残します。 三木 健さんは、1955年神戸生まれ。1982年に三木健デザイン事務所を設立。ブランディング、アドバタイジング、パッケージ、エディトリアル、空間など様々なフィールドにおいて情報を建築的にとらえる発想で五感を刺激する物語性のあるデザインを展開し

          医者の役割を問い直す

          武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論Ⅱ 第10回(2021年9月13日開催)にて、軽井沢病院 副院長の稲葉俊郎さんの講演を聴講しましたのでその記録を残します。 稲葉さんは熊本高校を卒業後に東京大学医学部に進学、その後、循環器内科の専門医として心臓カテーテルの世界最先端の医療現場にいらっしゃったそうです。東日本大震災をきっかけに、そもそも医療のあり方そのものを深く掘り下げて、これまでの人生を振り返り様々な言語化

          医者の役割を問い直す

          コモンズとしての行政システム

          武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論Ⅱ 第9回(2021年9月6日開催)は、Code for Japan代表の関治之さんの講演を聴講しましたのでその記録を残します。 関さんは自らを「Civic Hacker」と名乗り、Code for Japanがあまりにも有名ではあるが、ソフトウェア開発企業や9月に発足したデジタル庁のプロジェクトマネージャーとしても働いていらっしゃるマルチプレーヤー。 オープンな技術でよ

          コモンズとしての行政システム

          ワークショップって奥深い

          武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論Ⅱ 第8回(2021年5月31日開催)は、ミミクリデザインの CEO / Founderであり「問いのデザイン」という著書でも有名な、安斎勇樹さんの講演を聴講しましたのでその記録を残します。 安斎さんはワークショップデザインを得意とし、それ自体を研究対象ともする研究者兼デザイナーでもある。講演を聞いた感じだとアーティストと言ってもいいのではないか?というくらいとことんこだわ

          ワークショップって奥深い

          見える力と詰める力

          武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論Ⅱ 第7回(2021年5月24日開催)は、「花まる学習会」代表である高濱正伸さんの講演を聴講しましたので、その記録を残します。 武蔵美の客員教授でもある高濱さんは、1959年熊本県生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学に入学。1990年同大学院修士課程修了後、1993年に「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を重視した、小学校低学年向けの学習教室「花まる学習会」を設立。父母向

          見える力と詰める力

          チームでつくるチームラボ

          武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論Ⅱ 第6回(2021年5月17日開催)チームラボの発起人の一人であり、取締役である堺大輔さんの講演を聴講した記録を残します。 チームラボの取締役でありDirector、Co-Founderでもある堺大輔さんは1978年生まれで北海道出身。東京大学に在学時代は、ヒューマノイドロボットのウェアラブル遠隔操作システム関する研究を行い、大学院卒業後にチームラボを起業、主にソリューシ

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          プロトタイピングで未来を創る

          武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論Ⅱ 第5回(2021年5月10日開催)インタラクションデザインの領域で活躍されているデザイナー八田晃さんの講演を聴講した記録を残します。 八田さんは、京都にある「ソフトデバイス」という会社の代表取締役で、これからのデザインをプロトタイピングすることを得意とするデザイン事務所を経営され、さまざまな体験型プロトタイピングを実践する実験的なデザイン制作に強みを持っています。 ソ

          プロトタイピングで未来を創る

          アートの力を信じる

          武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論Ⅱ 第4回(2021年5月3日開催)美術館などの展示企画ディレクターの鈴木潤子さんの講演を聴講した記録を残します。 時事通信社、森美術館、日本科学未来館で通算約20年間の勤務を経てフリーランスの個人事業主として独立。 2011年から無印良品有楽町店内のギャラリースペース・ATELIER MUJIにてキュレーターとして8年間で約50件の展覧会とその関連イベントを企画運営、さら

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          「エアコンの温度勝手に変えられる状態」のデザイン

          武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論Ⅱ 第3回(2021年4月26日開催)福井県鯖江市をフィールドに様々な実験プロジェクトを仕掛けている森一貴さんの講演を聴講した記録を残します。 森一貴さんは、1991年、山形県生まれ。東京大学教養学部卒業後、コンサルティング会社勤務を経て、福井県鯖江市のプロジェクト「ゆるい移住」に参加し、2015年秋から同市へ移住。半年間のプロジェクト終了後、鯖江市に残り、ゆるい移住の全国

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          想像力の筋トレ

          武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論Ⅰ 第2回(2021年4月19日開催)パーソンズ美術大学の岩渕正樹さんの講演を聴講した記録を残します。 岩渕さんは、東京大学工学部、同大学院学際情報学府修了後、IBMDesignでの社会人経験を経て、2018年より渡米し、昨年5月にパーソンズ美術大学修了(MFA)。現在はNYを拠点に、Transition Design等の社会規模の文化・ビジョンのデザインに向けた学際的な研

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          生き続ける森

          武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論Ⅱ 第1回(2021年4月12日開催)Out woodsの林業アーティスト・足立成亮さんと林業建築家・陣内雄さんの講演を聴講した記録を残します。 足立さんの陣内さんは9年ほど前に出会い、Out woodsという団体を創設。環境保全型の林業を営む。山を木材生産地として考えるのではなく、山という自然資本をデザインし価値に変える、生態系をなるたけ保護して、景色に溶け込むような道づ

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          五感と愛着、そして公益へ

          武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論Ⅰ 第14回(2020年8月17日開催)ユニバーサルデザイン総合研究所代表の赤池学さんの講演を聴講した記録を残します。 赤池さんはユニバーサルデザイン総合研究所長でもありながら、ムサビで教鞭も取られ、さらには科学ジャーナリストでもあり、非常に幅広くご活躍されています。そんな赤池さんが、今回のクリエイティブリーダーシップコースの最終回をご担当されました。 これまでの取り組み

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          アフターデジタルの方向性

          武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論Ⅰ 第13回(2020年8月10日開催)株式会社ビービット東アジア営業責任者・藤井保文さんの講演を聴講した記録を残します。 藤井さんは、東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 修士課程修了後、2011年ビービットにコンサルタントとして入社。2014年に台北支社、2017年から上海支社に勤務し、現在は現地の日系クライアントに対し、UX志向のデジタルトランスフォーメーションを支

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