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【臨床のリアルな実例】膝痛の筋力低下が起きた原因を考えることの大切さ!
膝OAとかで内側広筋が弱化してパテラセッティングとかするのも確かに大事ではあるけど、そもそも内側広筋が弱化した原因は何って部分まで考えないと動作の中で使える内側広筋にはならない。左右差がある時点で何かがおかしいから内側広筋が萎縮して左右差があったりするわけです。そこの解決も必須。
— 薬師寺偲 理学療法士&ピラティス (@gmawgmaw) May 20, 2022
実際に自分が診ているクライアントさんですが、今回の臨床ベースの話をしていきます。
机上の空論ではなく、臨床でのリアルな話なので皆さんの臨床の参考になる考え方にも活かして頂けると思います。
以前ツイートでザックリした内容を発信しましたが、その内容について深堀りした話をしていきます。
普段から痛みがある方に対しては膝関節疾患を診ることが圧倒的に多いため、膝疾患をメインにして解説をしていきます。
歩行時の膝痛で悩まれている方
実際のクライアントさんの歩行ですが、歩行を長時間した際に膝痛が生じたり、短時間であっても膝のこわばりがある感じがある訴えがある方。
この方の膝痛の改善に対して、膝関節の痛みが生じている部位の評価や筋力低下をしている筋肉の評価なども行い、動作分析も合わせて行いました。
今回は、膝関節の局所的なアプローチ・介入について解説をする様な動画ではなく、臨床で症状を改善させてく上で必要になってくる考え方の部分についてお伝えをしていこうと思います。
内側広筋の弱化に対するアプローチ
変形性膝関節症を代表的に、膝関節周囲の筋群を例にあげると「内側広筋の弱化」をしている方が多いと思います。
臨床現場での運動療法を考えた時にでも、内側広筋を鍛える運動療法をすることはあっても外側広筋や大腿直筋を使う様な運動療法をする機会はないと思います。
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この方の場合であっても内側広筋の筋萎縮があり、膝痛の症状があるのは右下肢でしたが、左右差を比較した時にでも明らかに左下肢に比べて右下肢の方が内側広筋が萎縮していることが確認できました。
こんなケースは臨床をしているとよくあるケースだと思います。
この状況に対して、、
膝関節のパテラセッティングなど、動画にも挙げている様に膝関節周囲の筋力エクササイズを運動療法で行ったり、自宅でも行って頂くようにセルフケアとしても指導することもあると思います。自分自身も実際にパテラセッティングをセルフケアとして指導することもあります。
ですが、、
このパテラセッティングだけやっていても歩行や立ち上がり動作の際に、膝痛を改善していくということを目的とした場合には改善しないケースがとても多いです。
患者さん・クライアントさんの目的は…
膝の内側広筋の筋力を付けたいことが目的ではなく、膝の痛みを今より楽に改善したいということが目的なので、内側広筋のトレーニングも膝痛改善のための一要素にはなりますが、これだけしていても痛みが改善できないケースがほとんどです。
内側広筋が弱化した原因を考える
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このポイントはとても大切だと思っていて、、
内側広筋が弱化しているから内側広筋のエクササイズとしてパテラセッティングなどを行うことももちろん必要なことだと思います。
ですが、、
内側広筋が弱化した理由
内側広筋でも左右差がある理由
ここを考えなければ、、
本当の意味でも内側広筋のトレーニングになっていないですし、そもそも歩行や立ち上がり動作などの中で使える内側広筋にはなってないことが考えられます。
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膝関節周囲筋の弱化も、勝手に弱化するわけではなく弱化するしかない体の使い方や動作パターンになっているから弱化しているわけです。高齢者でも大腿直筋や外側広筋などはパツパツに張っている方もいる様に弱化している部位もあれば過剰に使っていてむしろ筋力低下などしてない部位もあるわけです。膝関節周囲筋だけの問題ではなく、股関節や体幹や足関節からの影響もあることが間違いない事実です。膝関節は膝だけが原因で悪くなることはないです。
この方の筋力低下が起こる原因とは?
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