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高齢者の円背姿勢とスウェイバック姿勢は見た目が違うだけで変わらない理由!

街ゆく高齢者の姿勢を見ていると、、

体幹が前傾した状態で前方にシルバーカーを持ったり、杖を付いたりして歩行をされたり、姿勢保持をしている方を多く見かけると思います。


結論から言えば、、

この体幹の前傾姿勢の解釈や改善のための考え方に対してですが、、


スウェイバック姿勢・反り腰(ロードシスの姿勢)とさほど変わらないです。考え方は同じで姿勢制御のパターンが違うだけになっていると捉えることができます。


その理由を今回は深ぼって解説していくコラムにしていこうと思います。


高齢者でよくある姿勢パターン

体幹前傾させるポジション

上記の画像でもそうですが、、
高齢者に多い姿勢制御のパターンになります。

体幹を前傾させる姿勢を取られている方が街中でも多く見られると思いますが、「体幹前傾をさせるのも、上半身重心が後方に倒れてしまうから体を被せる様に体を前傾させるケースが多い」です。

上半身重心が後方に倒れるから体を前傾させるという内容にイメージ付かない方のために少し解説を入れるとすると、、

フラットバックと重心位置について

例えばですが、フラットバックという不良姿勢があると思います。この姿勢は脊柱の生理的弯曲が消失した状態になって脊柱全体が重力に拮抗することができずに全体的に潰れた様な姿勢パターンになります。

脊柱が潰れるような動きが入る際には、胸椎部分に関しては、元々生理的な後弯をしているため、胸椎の後弯が強くなりやすくて重心位置が後方に下がりやすい特徴があります。上半身重心が後方にシフトすると、何かを前方に出すしか戦略がなくなるため、骨盤を前方シフトさせたり、腰椎を伸展させたりして重心位置を前方に出す部位を作ろうとします。


人間の体も矢状面上であれば、前後のバランスで成り立っているため、後方にシフトする場所があれば前方にシフトさせる場所を作るしかありません。


スウェイバック姿勢

その結果として、スウェイバック姿勢の様な姿勢になるわけですが、スウェイバック姿勢になると上半身の重心位置を後方に残したまま姿勢保持をする必要があるために、股関節前面や大腿前面に対して伸張ストレスが常に掛かり続けることや腰椎や下半身の重心位置を前方にシフトさせる制御が苦手な方にとっては非効率すぎる姿勢パターンになります。


体幹前傾させた方が効率が良い

そのため、体幹を前傾させてしまえば下半身の上方に上半身を被せる様な状態になるため、上半身重心を前方に修正することができます。

上半身重心を前方に修正することで、股関節の前面や膝関節前面にかかるストレスが体幹を直立させたり、後方に体を倒れている様な姿勢を取る際よりも減ります。

そのため、体幹が一見すると屈曲したり、脊柱が潰れた状態になっている高齢者でも上半身のポジションを仮に直立かするとしたら、スウェイバック姿勢の様な姿勢制御の戦略を活用するケースが多いです。


円背姿勢は本当は腰椎伸展している理由

円背姿勢と骨盤後傾に関して

上記のイラストの方の姿勢パターンでは、円背姿勢や骨盤に関しては後傾している状態・腰椎に関しては後傾している状態と解釈することが多いと思います。


ですが、骨盤だけ観察をすると確かに骨盤は後傾していても体全体の機能として考えた時には、骨盤が前傾して腰椎が前弯しているケースが多いです。

その理由としてですが、、

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