避けたいけれど、部下への逃げ道を塞いで話さなければならない時もある
部下が何かしらの就業規則違反をしていたり、他の社員に迷惑をかけている場合、上司はそれを注意したり、罰則したりする役回りとなります。
その問題となるレベルや過去の注意の状況などに応じて段階を決めていくわけですが、重いものになってくるに連れて、論理的な組み方な説明の組み方が重要になってきます。
「これこれこういうことをしたためにあなたはこういう状況になっており、会社としてはこういうスタンスで、結果としてこういう処分や対応をすることになります。」
相手の知識、経験値、頭脳によって、どのような反論が来るかが変わってくるので、しっかりとシミュレーションをしておくことが大事となります。
一度会話を始めたならば、無かったことにはできません。
相手は相手の弁護士に話して対策を練ってくるかもしれませんし、こちらの弱みを探そうとしてくるのは必至です。
ちなみに今回私が取り扱っている問題は、弁護士の先生に相談した結果、
「常識的に考えると問題だとは思うが、就業規則違反とは言い切れない」
という結論の案件です。
その結論において、相手にとって「不利益変更」と取られたり、「就業規則内の自由の侵害」と取られるようなストーリーや発言は非常に危険となります。
(現実的には大きな問題だったとしても)
相手方が裁判を起こしたときに不利になる可能性が高いからです。
何がこちらの手札として使えるのか
法的にどういうリスクがあるのか
相手は何を言ってくるのか、どういう反応をするのか
こちらのストーリーは筋が通っているのか
何度も吟味をして、ベストなものを作る必要があります。
「逃げ道を塞ぐ」
ことは、一般的にはあまり良いこととされていない気がします。
相手に反論の余地を与えたり、ツッコミどころを与えておかないと、良い議論ができなかったりするからです。
ですが私の場合、人に対して注意などを公式で行う場合は、逃げ道を完全に塞ぐことを目指します。
長引けば長引くほど、お互いに消耗していくのがこの手の話です。
相手に反論させて、こちらが怯んだりすると、どんどん突っ込む隙を与えて、話がまとまらなくなっていきます。
同じ職場の人の場合は、その間お互いに気まずい時間を過ごすことになりますし、多くの場合あまり良い結果を生みません。
あくまで私の場合ですが、問題のレベルによっては、"既に法廷論争が始まっている"くらいの覚悟で説明のロジックを組み立てます。
あまりいい気持ちがするものではありませんが、押さえておかないところを押さえていかないと、色々問題が悪化するんですよね。
では!
Shimeji & Oyaki
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