もっと高い視点で物事を見ろよ!と上司は言うが..
もっと課長、部長、もしくは社長とかの目線に立って物事を考えないとダメだよ!
一時期よく言われました。
私も部下に言いました。
けどこれって本当に正しいリーディングなんでしょうか?
・部下が昇進を目指している
・なぜ会社がそのような決断をしたのか理解させたい
・少し経営側の目線を持って考えて欲しい
理由を考えるのであれば、こんな感じでしょうか。
確かに状況や部下の指向性によっては重要なポイントとなります。
しかしながら馬鹿の一つ覚えのように、
「高い目線!高い目線!!」
という人が一度立ち止まった方がいいと思うのは、
「自分より"下位の目線"の重要度をきちんと認識されていますか?」
ということ。
昇進試験で上位の目線を想定した受け答えをするのは必須でしょう。
費用対効果などの経営判断に近い判断能力を身につけるのに、社長の目線を考慮するのは良いかもしれません。
ですが通常の業務において、全員が全員経営目線を持つ必要はないと考えます。
ポジションと目線の高さというのは切っても切り離せないものなので、上位の目線の方がなんとなく偉そうで、難しそうに思えます。
確かにそれなりのポジションの人がいつまでの現場の目線で物事を捉えて、判断していたようでは、組織として路頭に暮れてしまうのは時間の問題です。
ですが現場には現場の目線が必要で、それによって問題に対してスピード感を持った応急処置的な対応が出来たり、例えばお客様ごとに対応をパーソナライズさせて、感情的な繋がりを持ってリピーターに繋げたりします。
このことを上位の目線で考えようとするならば、統計的にどういうお客様に対してどのようなアプローチがそのような良い結果を生み出しやすいのかを分析し、それをいかにして横展開できるようにするか、という考え方になると思います。
この考え方は確かに大事ではありますが、一般的にこのような目線での仕事は、主にマネージャーがリードして進めるレベルのプロジェクトとなります。
闇雲に「目線を上げろ!上げろ!!」と言い続ける人が注意しなければならないのは、自分の仕事を押し付けようとしているのか、本当に本人の成長を考えて言っているのかを自分の中で意識するということではないでしょうか。
会社がピラミッド的に構成されているのは、それぞれの役割に応じて、それぞれの目線で物事を見て、判断するためだと思います。
それぞれの役割で、それぞれの目線があります。
決して現場の目線の重要度を見失わないようにマネジメントしていきたいものです。
Shimeji & Oyaki
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