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🟨 からだの暮らしのかけら

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【日常の雑記】 身体が過ごす日常のごくごく一部のお話です
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2024年2月の記事一覧

猫の墓じまい

猫の墓じまい

 思えば、不思議な猫だった。
 わたしが実家を出る数週間前から、突然家の前に現れるようになった。
 当時はまだ子猫。エサを求めて、高い声でみゃーみゃーと鳴きながら身体をすりすりしてくる野良だった。

 わたしが父母の元から離れるのと入れ違いに、もともと猫大好きな母が家に上げ、子猫は飼い猫の座におさまった。
 なかなか懐いてもらえないのに、めげることなく日々猫なで声で可愛がる父も含め、新しい家族三人

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困っているから助けて欲しいと簡単に言うけれど、わたしが困っても誰も助けてくれない所だったから、わたしはわたしを助けるためにそこから去ったの

困っているのはわかるけど、言われるがままに戻ったところで、わたしがまた困ることになり誰も助けてくれないことは、わたしが一番よく知っているの