「孤」人起業はしなくていい。
天職起業&副業プロデュース 小島シゲオです。
さて、今回のタイトル。「孤独」な個人起業家にならなくてもいい、というのがテーマです。
私の場合はクライアントさんは
●現在企業組織に属していて、副業から始めたい
という方以外に
●かつて好きなことだからと起業したのだけれど、うまくいかずどうしたらいいか?
といったケースの方も多くいらっしゃいます。
起業したけれどうまくいかない、は金銭的に続かない、というだけでなく、好きだと思っていたけどやってみたらそうでもなかった、というモチベーション面の挫折や失敗のご相談があります。
本当にシンプルなことなのですが、
「家で一人で仕事をするのが向いていないことに気づいた。」
「クライアントさんが日中時間が取れずセッションが夜が多く生活リズムがむちゃくちゃ」
「ノマドに憧れて起業したけれど、カフェ難民。カフェ代もバカにならないけれど、長時間居座るのもストレス。。。」
こういうお悩みを打ち明けるのと「そもそもそんな人は起業向いてない!」などと一刀両断されてしまいがちなため、なかなか打ち明けにくいというお悩みもあるようです。
「つながり」のような感覚がもてず、個人起業家が孤独な「孤人起業家」になってしまっているというのが本質のように思います。
このお話は現在組織に属していて独立も考えているけれどどうしても踏み出せない、という方が未然に恐れている恐怖でもあると思います。
実際問題SNSなどでミッションや使命など声高に語るのに、どうも悲壮感が漂っているような投稿を見かけることもありますが、「孤人起業家」である可能性があるかもしれません。
「経営者は孤独である。」といういい方が今に至るまでされていますが、実際問題は孤独ではない経営者さんもたくさんいるでしょう。
悲壮感をもって「与えることが大事」「貢献がしたい」と連呼している投稿の奥に
●自分には与えることしかできない
●貢献しなければ存在できない
という「孤人」の叫びが無意識に一般の人にも聞こえていることがあるのでしょう。それゆえその声を聴いている側が無意識に起業は怖い、となるのも理にかなっている面はあります。
個人起業といってもいろいろなタイプがあって、
●少し(実はかなりのことも)社会生活が苦手
●人と接しないで仕事がしたい
●組織では力が発揮できない
「だから仕方なく」個人起業をしている方も多くいらっしゃいます。
最初から「会社勤めムリだし、一人でしょぼい起業でもします。」
というスタイルで最初から「孤人起業でいいんです」と始める方は比較的スムーズにいっているように思います。
一方で実際はネガティブな理由で個人起業だったのを
社会貢献だとか、挑戦だとか、無理くりにポジティブに美辞麗句にして反動でそこかしこでトラブルを起こしてしまうような方に遭遇したことがあります。
組織に所属していてもいまいちだから個人起業では?、という方は「いまいち程度には組織でやれる」という見方をするとよいのです。独立しても今はゆるい組織に属しつつ働きつつ、独自に自由な仕事をする、というお仕事の仕方も増えてきていますので、そういうハイブリッドな働き方も選択肢に入れる。
実際問題「個人事業が本業で、組織的な仕事が副業」という働き方も逆転現象としてフリーランスの働き方のリアルになりつつあるでしょう。
孤人起業はしなくていいし、経営者だからといって必ずしも孤独でなくていいのです。
追記)なぜか以前も引用した「ろくなもんじゃねえ」の歌詞です。
ろくなもんじゃねえ起業、でもいいと思ってます。