本当は怖い行動経済学。ランチでさえあなたの思考はコントロールされている。
よく、飲食店に行くと、Aランチ・Bランチ・Cランチってありますよね。
例えば、
<本日のオススメ>
・Aランチ 極上海鮮丼8点盛 1200円
・Bランチ 上・海鮮丼6点盛 850円
・Cランチ 海鮮丼4点盛 600円
ってメニューありますよね。
さて、あなたはどのランチを選びますか?
そして一番売れ行きが良くなるランチはどのランチでしょう。
はい、答えはBランチですね。
人は、価値が違う選択肢を3つ準備されると、2番目に価値が高いものを選ぶ習性があるそうです。
Cランチ600円ではイマイチさみしい気もする・・・。
かといってAランチ1200円はいかんせん贅沢すぎるような気もする・・・。
じやあ、ここはやっぱりBランチ850円だべな。
と、なると。
気づかないうちに「真ん中」を選ばされてしまう仕組み。
この人間が「真ん中を選んでしまう」という心理作用を、難しい言葉では「極端回避性」というようです。
そこには「見栄を張る」という心理が働く場合もあります。
後輩や彼女の前で一番安いランチは頼めんな・・・みたいな。
そうなると、気づかないうちに絶対的数値である「値段」が最優先の判断基準では無くなっており、「かっこ良いか」「かっこ悪いか」でいつのまにか判断してしまっていますね。
また、Aランチ1200円やCランチ600円を頼んで期待通りの内容ではなかった場合、「無駄な金を払ったな」「安ければいいもんじゃないな」など、いろいろ後悔もありそうです。
無難なBランチであれば、もし期待通りの内容ではなかったとしても「Aランチほどのお金を払わなくて良かった」「Cランチを頼んでいたらもっとひどい目にあっていたに違いない」と、真ん中の選択は自分の行動を「自己正当化」する理由付けがしやすいのも特徴です。
ちなみに、
<本日のオススメ>
・Aランチ 上・海鮮丼6点盛 850円
・Bランチ 海鮮丼4点盛 600円
の2択だと、やっぱり急激に600円のランチに選択肢が生まれませんか。
このように「売りたい商品は、あえて価格の違う2つの商品と一緒に売る」というノウハウは、昔から多くの販売の現場で使われているテクニックです。
街にはあなたの思考をコントロールして、企業が都合の良い商品を「選ばせる仕掛け」がはびこっているワケですね。
怖いですね。
日本に古来からある”松竹梅”という選択肢も、昔の商売人が自然とこの法則に気づき、生み出したのかもしれませんね。
でも安心してください。実はこれが顧客満足につながっている場合も多いです。
かくいうQC担当である私も、販売窓口の受付には、お客様が購入をお迷いの場合は、その商品と”同系統の高価な商品”と”安価な商品”を同時にご紹介するようアドバイスしています。
商売ですから単純に購入して欲しい為という理由もありますが、迷っているお客様へスピーディに決断していただく目的・お手伝いでもあります。
下手なセールスで受付が口数と時間をたくさん使うより、お客様にとっても企業にとっても効率的ですよね。
企業の都合でお客様の購買意欲をコントロールすることは、心理テクニックを悪用しているようで、実はお客様とwin&winの結果に繋がることもあり、CS(顧客満足度)も充実させるノウハウでもあります。
※ちなみに、この感覚を元から持っているスタッフはやはり成績が良いです。
こういった心理テクニック(正しくは行動経済学)は他にもたくさんありますが、知らず知らずの内に自分の財布も誰かにコントロールされてお金を遣わされているんだろうなあ・・・。
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