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ポップカルチャーは裏切らない

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”好きなものを好きだと言う"を基本姿勢に、ライブレポート、ディスクレビュー、感想文、コラムなどを書いている、本noteのメインマガジン。
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#ライブレポ

箱庭の正しさについて/9.21 UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2024『20th BEST MACHINE』@福岡サンパレス

箱庭の正しさについて/9.21 UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2024『20th BEST MACHINE』@福岡サンパレス

ユニゾン結成20周年を記念する、7月リリースのベストアルバムを引っ提げたツアーの福岡公演に行った。事前にシングル曲をメインとしたセットリストになることがインタビューで予告されており、普段のように過去のアルバムからも満遍なく選曲するツアーになることは明白であった。ベストアルバムの収録は20曲以上、普通に全てやればワンマンの尺は足りてしまう。ある意味、これまでで最も何を演奏するかを想像しやすいツアーで

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そこにないものを探す~男性ブランコ「嗚呼、けろけろ」/「マヂカルラブリーno寄席」

そこにないものを探す~男性ブランコ「嗚呼、けろけろ」/「マヂカルラブリーno寄席」

男性ブランコが国立科学博物館を会場にして繰り広げたコントライブ「嗚呼、けろけろ」を観た。2022年は水族館にて無観客でのオンラインライブを行っていたが今回は有観客での開催。しかも博物館の1カ所に観客を集めて行うのではなく、博物館の数カ所を観客と共に周遊しながら、観客をコントの設定の中に巻き込みながら行うというかなり独自の試みに挑んでいた。

コント数本から成る公演だが、物語はひと続きなのも特徴的だ

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カネコアヤノの2本のツアー/2023年上半期ベストライブ

カネコアヤノの2本のツアー/2023年上半期ベストライブ

カネコアヤノの2本のツアー

先に結果から述べておくと、上半期のベストライブ1、2位はカネコアヤノのツアーだった。2位はZepp Nagoyaでのライブハウス編、1位は福岡市民会館でのホール編。年始にリリースされた『タオルケットは穏やかな』のツアーだ。まとまった感想をnoteに書けずにいたがここに記しておきたい。

まずライブハウス編。長年サポートドラマーを続けてきたBob(HAPPY)が去って初

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対象喪失と思い出の瞬き/ダウ90000『また点滅に戻るだけ』

対象喪失と思い出の瞬き/ダウ90000『また点滅に戻るだけ』

ダウ90000の第5回演劇公演『また点滅に戻るだけ』を配信で観た。とてつもない面白さである。ネタとしてダウを消費したり、穿った目線で見ている方々こそ見てもらいたい。まさに現時点での正当なる集大成と言うべき作品で、伏線や構成などはさておき"シンプルに面白すぎる"という凄さがある。

所沢のゲームセンターを舞台で数年ぶりに偶然集まった旧友たちが思い出話を咲かせる陰に、あるプリクラの流出事件の話が通奏す

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男性ブランコ『やってみたいことがあるのだけれど』とスピッツ『ひみつスタジオ』

男性ブランコ『やってみたいことがあるのだけれど』とスピッツ『ひみつスタジオ』

男性ブランコのコントライブ『やってみたいことがあるのだけれど』を配信で観た。繊細な詩情に満ちたコントを元より得意としてきた男性ブランコだが、本作ではほぼ全コントが10分近くの尺があり、賞レースで消耗させる気のない作品性がある。トニー・フランクによるアコギの生演奏を劇伴にするなどその作りは演劇的。この方向性を磨くことに腹を決めたように見える。

そして最も唸ったのがそのコントの見せ方。現代漫才の中で

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ロロ『BGM』とスカート × 街裏ぴんく『VALETUDO QUATRO』

ロロ『BGM』とスカート × 街裏ぴんく『VALETUDO QUATRO』

ステージというのは、可能性が溢れ続ける空間だ。こんなことも見せれるのか、こんな宇宙も広げることができるのか、と思うことが多々ある。それを強く実感するような作品を2本、ここ最近続けて配信で観たので感想を。

まずはロロの『BGM』。三浦直之率いる人気劇団が2017年に発表した作品の再演である。この作品が描き出すのは時間の堆積層だ。東京から仙台までをドライブする2人の青年が、10年前と同じ道のりを辿り

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笑ってしまうこと、笑わないでいること〜Aマッソ「滑稽」/劇団かもめんたる「奇事故」

笑ってしまうこと、笑わないでいること〜Aマッソ「滑稽」/劇団かもめんたる「奇事故」

空前のお笑いブームの真っ只中において頻繁にお笑いライブやバラエティ番組で"笑い"に接するとそもそも"笑い"とは何か、とふと考えることも増えた。そういう思考にさせるお笑いが沢山増えたことも影響しているだろう。この3月、たまたま同じタイミングで配信されていた2本の作品もまた何で笑い、何を笑っているのか、ということをこちらに問うてくる"笑い"だった。

Aマッソ『滑稽』Aマッソがテレビ東京の大森時生プロ

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声を重ねるということ〜2.12 ROTH BART BARON 『HOWL』Tour 2022-2023@名古屋BOTTOM LINE

声を重ねるということ〜2.12 ROTH BART BARON 『HOWL』Tour 2022-2023@名古屋BOTTOM LINE

先日、岡本太郎展を観に愛知県美術館に行った時のこと。グッズ売り場を物色しているとどこからか「ワオーン」と鳴く声が聞こえてきた。音の鳴る方、展示室の一角を覗くと、そこに展示してあったのはキュンチョメというアートユニットの「遠い世界を呼んでいるようだ」という映像作品だった。

東日本大震災の被災地で、絶滅したニホンオオカミの遠吠えを模倣するというパフォーマンス映像。誰もいない場所に向け、既に存在しない

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最近観た配信のお笑い(マヂカルラブリーno寄席/ダイヤモンドno寄席)

最近観た配信のお笑い(マヂカルラブリーno寄席/ダイヤモンドno寄席)

1.1 マヂカルラブリー no 寄席 (アーカイブ1/9まで)

3年連続開催、お正月の風物詩となりつつある無観客配信ライブ。2021年の初回で客席から他芸人がヤジを飛ばす形式で爆ハネした結果、昨年は全員が張り切りすぎてやや失敗。今回はかなり良い盛り上がりを観れて素晴らしくぶっ壊れたものを浴びることができた。めちゃくちゃ面白いのだけど、これを年明けに観ると何が面白いのかの1年の基準が狂っちゃうのが

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最近観た配信のお笑い(男性ブランコ/ダウ90000 × Aマッソ/M-1グランプリ決勝体験ライブ)

最近観た配信のお笑い(男性ブランコ/ダウ90000 × Aマッソ/M-1グランプリ決勝体験ライブ)

男性ブランコのオンラインコントライブ「トワイライト水族館」(アーカイブ1/6まで)

閉園後の池袋サンシャイン水族館で繰り広げるコントライブ。M-1決勝を控えたファイターとは思えない、しとやかなムードのコントばかりでとても驚く。水族館の物音や静寂すらも取り込んだ、美しい間の掛け合いで少し不思議な物語を軸にEテレの23:55あたりで流れてそうなゆるくて微笑ましいVTRコントも混ぜ込まれてとても落ち着

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2022年ベストライブ トップ10

2022年ベストライブ トップ10

名古屋に住んだことによって東京や大阪へ行くハードルがぐんと下がり素晴らしい節目の公演を観ることができた。ライブカルチャーの完全復活がどこなのかという話も出るけれど、個人的には魂はもうすっかりカムバック済。

10位 11.27 ROTH BART BARON「NIGHT AND LIGHT~景~」@名古屋城・本丸御殿中庭

ボーカルギターの三船雅也とキーボーディストの西池達也によるデュエット編成に

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12月に観たお笑いライブ(よしもと有楽町シアター/ワラムゲ!/THE大喜利/ナゴッパチ/名古屋NORIKOMIライブ)

12月に観たお笑いライブ(よしもと有楽町シアター/ワラムゲ!/THE大喜利/ナゴッパチ/名古屋NORIKOMIライブ)

今月は東京に講習会で行ったので、色んな劇場を回りました。M-1に特化してお笑いを語るのもまた1つのカルチャーなのかもしれないですが、やっぱり僕は日常的に観るお笑いを大事にしていきたいな、と強く思いました。みんな、M-1の日だけじゃなくて、日常的にネタ見よう!楽しいよ!

12.7 有楽町ピックアップトーク~2022年を振り返ろう~『男性ブランコ×そいつどいつ』@よしもと有楽町シアター

さらりと入

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2022年12月に観たライブ(内田万里とクレイジーピッグ/おとぎ話・有馬和樹)

2022年12月に観たライブ(内田万里とクレイジーピッグ/おとぎ話・有馬和樹)

名古屋には独特なライブ会場が多いなぁと思う年の瀬。早めのライブ納めをした12月の2公演。

12.3 内田万里とクレイジーピッグ『最後の祝宴』@ KDハポン(第2部:ド直球バンド編成)

元ふくろうずの内田万里がひっそりと始めていたソロ活動をようやく観ることができた。ふくろうずを観たのも8年半前のピロウズとユニゾンとの対バン以来だったのでだいぶ待望。関根史織(Ba)、河西愛紗(Dr)との3ピース編

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時間の無い夜〜11.27 ROTH BART BARON@名古屋城・本丸御殿中庭

時間の無い夜〜11.27 ROTH BART BARON@名古屋城・本丸御殿中庭

様々な場所やスタイルでライブを行っているROTH BART BARON。今回、名古屋城の秋の夜間特別公開の企画「音と光と名古屋城」に出演し、名古屋城の本丸御殿中庭でROTH BART BARONを観るという滅多にない機会を得た。ブッキングを担当したのは「森、道、市場」のイベンターjellyfish。つくづく、この都市の音楽カルチャーを面白くしている重要なチームである。

そもそもはアートディレクタ

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