りんだ

日本酒はデザートです。

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記事一覧

知らなかった場所_Fairy Friends_4

(前回のお話) サヤ「ミサ、待って〜〜〜」 ミサ「あー、ごめんごめん。サヤ、でも早く〜、もう少しだよ。」 ミサにこんな体力があるなんてびっくりだ。いつも控えめで、…

りんだ
3年前
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二人の間にあるもの Fairy Friends_3

(前回のお話) ミサは、自分の胸が高鳴っていることを感じていた。 まだ会ったことのない妖精や天使に会えるかもしれない。 どんなお話しができるんだろう?遊んでくれる…

りんだ
3年前
1

先生がくれたもの Fairy Friends_2

前回までの話 自分たちにしか見えていなかった存在について認知したミサとサヤは、昼休みや放課後に調査に乗り出すようになった。 そんな二人の様子を見ていた担任の先生…

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3年前
4

当たり前だと思っていた感覚 Fairy Friends_1

ミサは、ようやく自分が持つ感覚と経験が周りのそれと明らかに違うことに気づき始めていた。 これまではただ自分が少しズレてるとか、おっちょこちょいとか、寝ぼけている…

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3年前
1

「ベタすぎるでしょ...」

前回の話 P「早く!次のバス停で降りろ。そんで持ってそこの待合所の裏に変な模様があるマンホールがあるから、それを探してくれ」 A「えーーー、ちょっといきなり!あっ…

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3年前

ポスター男に連れてこられたまさかの場所

(前回のはなし) A「・・・。まさかロスチャイルド家ってここですか!??!えっ、ここ日本じゃないですか??えっ??」 ポス男「・・・あぁ、まあな。だから日本人の…

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3年前

閉じ込められた男

俺の名前はフリードリヒ・フェンファン・ゴッホだ。嘘だ。 なぜ俺はお前の心に話しかけられてるかって??? 知りたいか??? 知るか。こっちが聞きたいわ。 そんなこと…

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3年前
1

イス達の平日

イスA「やれはて。ようやく平和な火曜か。」 イスB「あぁ、もう火曜日?通りでお客さん少ないわけだ」 イスC「もう火曜って、おいB。お前、いくら何でもぼーっとし過ぎだ…

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4年前
3

青年のラッパ

青年は今日もラッパを吹いている。 小高い丘の上から、桜の花吹雪と一緒に、 春の風に載せるように、希望を載せて吹いている。 「ここだよ。妹たちよ」 青年は5人兄弟の…

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4年前
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お線香の匂い

お線香の炊くのが最近、好きだ。 ラベンダーのような香りが入ったやつを、 よく焚いている。 お線香、でも昔は嫌いだったんだ。 祖父母の家に行くと、 玄関をまた…

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5年前
3

音ではなく、根っこだ。(音声ver)

00:00 | 00:00

2019/8/18(土)に参加した「身体を使って書くクリエイティブ・ライティング講座 」で最後に書き上げた作品を読み上げました。 ーーーーーーーー 私が追い求めていたもの、 …

りんだ
5年前
2

音ではなく、根っこだ。

私が追い求めていたもの、 表現してみたかったもの、 確かめてみたかったものは、 誰かの肌や耳に届く、「音」ではなかったのだ。 ただそこにある根っこだったのだ。 …

りんだ
5年前
6

コンプレックスの発動のさせ方とタイミングが上手い人が価値を生んでいる気がする。

りんだ
5年前

んー、ひとつは分かった。ふたつかも。

しかし結局はその風景、言葉をそう解釈すると選択した自分がいたのだろう。

本当は何が言いたいんだ。
何の感情を無視してるんだ。

早く言ってくれ、自分よ。

いや自分から思い出し、
理解しに行ってあげればいいのか

りんだ
5年前

負け癖つけるな、悔しがれ。そして立ち上がれ

私は今日、自分で自分をめちゃくちゃに悔しがせることをしてしまった。 というか、またやってしまったか、という感じである。 今日は会社で年に一回の成果発表会なるも…

りんだ
5年前
5

めっちょ、悔しいことがあったのでこれからnote書きます。

この感情は見逃しちゃいけないし、
書くことで私は次に行けるチャンスを得られると思ったので。

大丈夫です、前回みたいなちょい暗い感じではなく、
大したことないけど、自分にとっては大したこと、みたいな話です。

りんだ
5年前
知らなかった場所_Fairy Friends_4

知らなかった場所_Fairy Friends_4

(前回のお話)

サヤ「ミサ、待って〜〜〜」

ミサ「あー、ごめんごめん。サヤ、でも早く〜、もう少しだよ。」

ミサにこんな体力があるなんてびっくりだ。いつも控えめで、何かとのんびりしているイメージがあるサヤがのしのしと階段を登っていく。

二人が目標としている石の祭壇がある場所はもう見えていた。だけど見えてからが、余計に長く感じてします。

『ザーザーザー』『ピーチチチ、ピチチ』

気持ちいい風

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二人の間にあるもの Fairy Friends_3

二人の間にあるもの Fairy Friends_3

(前回のお話)

ミサは、自分の胸が高鳴っていることを感じていた。

まだ会ったことのない妖精や天使に会えるかもしれない。
どんなお話しができるんだろう?遊んでくれるのかな?などと、色々な想像が膨らんで、目的地に向かう足は自然と早まって行った。

ミサとサヤが向かったのは学校の裏にある小山に構えられた神社だ。長い階段を登った先にチョコンと小さな神社と何かが書かれた大きな石が置いてあるだけの場所だ。

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先生がくれたもの Fairy Friends_2

先生がくれたもの Fairy Friends_2

前回までの話

自分たちにしか見えていなかった存在について認知したミサとサヤは、昼休みや放課後に調査に乗り出すようになった。

そんな二人の様子を見ていた担任の先生は二人がオリジナルのキャラクター作りにハマっていると勘違いしたのか、図書館からある本を借りて渡してくれた。

その本は、二人がノートに書きとめていた小さい女の子や不思議な生き物たちそっくりのイラストがたくさん載っていた。

サヤ「えっ、

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当たり前だと思っていた感覚 Fairy Friends_1

当たり前だと思っていた感覚 Fairy Friends_1

ミサは、ようやく自分が持つ感覚と経験が周りのそれと明らかに違うことに気づき始めていた。

これまではただ自分が少しズレてるとか、おっちょこちょいとか、寝ぼけているだけだと思っていた。それに実際本当に忘れ物が多いし、時間にもちょっとルーズだ。

だからその違和感に気づくのに少しばかり時間がかかった。いや、それは当たり前といえば当たり前かもしれない。

話し上手な両親のもとに生まれたミサは話を聞くのが

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「ベタすぎるでしょ...」

「ベタすぎるでしょ...」

前回の話

P「早く!次のバス停で降りろ。そんで持ってそこの待合所の裏に変な模様があるマンホールがあるから、それを探してくれ」

A「えーーー、ちょっといきなり!あっ、次おります!」

ピンポーン!慌てて降りますボタンを押す、A。
運転手はバスを止めると怪訝そうな顔でこちらをチラリと振り返った。
何か言いかけて押し黙り、そしてまた前を向いて、ドアを開けた。

A「す、すみません。。ありがとうござい

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ポスター男に連れてこられたまさかの場所

ポスター男に連れてこられたまさかの場所

(前回のはなし)

A「・・・。まさかロスチャイルド家ってここですか!??!えっ、ここ日本じゃないですか??えっ??」

ポス男「・・・あぁ、まあな。だから日本人のお前だと好都合だったんだよ。」

A「なんですか、それ...早く言ってくださいよ。」

ポス男「あまり、言えないんだよ。俺の家のことはよ。っていうか家の素性をこうやって少しでもバラしていること自体が大問題なんだ。とにかくお前はラッキーな

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閉じ込められた男

閉じ込められた男

俺の名前はフリードリヒ・フェンファン・ゴッホだ。嘘だ。
なぜ俺はお前の心に話しかけられてるかって???
知りたいか???

知るか。こっちが聞きたいわ。

そんなことより、どうにかしてくれ。俺はこの通りを歩いているときに、肩がぶつかった婆さんに睨みを効かせた瞬間に、このポスターの中に閉じ込められちまったんだ。

目があった瞬間に、婆さんの目が光ったから、多分あいつ魔女だな。
油断したぜ〜〜〜。

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イス達の平日

イス達の平日

イスA「やれはて。ようやく平和な火曜か。」

イスB「あぁ、もう火曜日?通りでお客さん少ないわけだ」

イスC「もう火曜って、おいB。お前、いくら何でもぼーっとし過ぎだろう。」

イスD「Bはあれだろ、日曜の夜に座ってた客が話してた『左利きのエレン』。あれを知って、それを読み始めたらどハマりして、寝るのも忘れてずっと読んでたんだよ。(イスだけど)」

イスA「え、あれってそんなに面白いのか?ずっと

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青年のラッパ

青年のラッパ

青年は今日もラッパを吹いている。
小高い丘の上から、桜の花吹雪と一緒に、
春の風に載せるように、希望を載せて吹いている。

「ここだよ。妹たちよ」

青年は5人兄弟の長男だ。
4人の幼い妹たちを置いて、一人で安全な場所を探すために歩いてきた。

そしてついに見つけたのだ。ここなら安全だと。

全員で一緒に移動してきては危ない。
まちでは疫病が流行り、身内どうしてあっても2人以上で歩いていると
警察

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お線香の匂い

お線香の匂い

お線香の炊くのが最近、好きだ。

ラベンダーのような香りが入ったやつを、
よく焚いている。

お線香、でも昔は嫌いだったんだ。

祖父母の家に行くと、
玄関をまたいだ瞬間に香っていたのがお線香だった。

畳みや古い柱に湿気混じりに染み込んで、
足を踏みしめるたびにそこかしこから私の鼻を追いかけてきた。

私にとって、それは死の匂いだった。

会ったこともない、死人に祈るとき、それは一番

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2019/8/18(土)に参加した「身体を使って書くクリエイティブ・ライティング講座 」で最後に書き上げた作品を読み上げました。

ーーーーーーーー
私が追い求めていたもの、

表現してみたかったもの、

確かめてみたかったものは、

誰かの肌や耳に届く、「音」ではなかったのだ。
ただそこにある根っこだったのだ。

こっけいで、うす気味悪く、意味不明な、得体の知れないもの。

それを表に出して、伝

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音ではなく、根っこだ。

音ではなく、根っこだ。

私が追い求めていたもの、

表現してみたかったもの、

確かめてみたかったものは、

誰かの肌や耳に届く、「音」ではなかったのだ。
ただそこにある根っこだったのだ。

こっけいで、うす気味悪く、意味不明な、得体の知れないもの。

それを表に出して、伝えたところで、
自分が求める世界や形が作れるものではなかったのだ。

だけど、それは必要で、繋がって、ただそこにある。

根っこから、幹に繋がり、枝か

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コンプレックスの発動のさせ方とタイミングが上手い人が価値を生んでいる気がする。

んー、ひとつは分かった。ふたつかも。

しかし結局はその風景、言葉をそう解釈すると選択した自分がいたのだろう。

本当は何が言いたいんだ。
何の感情を無視してるんだ。

早く言ってくれ、自分よ。

いや自分から思い出し、
理解しに行ってあげればいいのか

負け癖つけるな、悔しがれ。そして立ち上がれ

負け癖つけるな、悔しがれ。そして立ち上がれ

私は今日、自分で自分をめちゃくちゃに悔しがせることをしてしまった。
というか、またやってしまったか、という感じである。

今日は会社で年に一回の成果発表会なるものがあった。
成果らしきものがでた仕事について、主担当者にその成果を全社員の前で発表させ、その成果とプレゼンテーション力を評価するという趣旨のものだ。

評価者は基本的に社長。

この話題を書いているということは、つまり今年は私

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めっちょ、悔しいことがあったのでこれからnote書きます。

この感情は見逃しちゃいけないし、
書くことで私は次に行けるチャンスを得られると思ったので。

大丈夫です、前回みたいなちょい暗い感じではなく、
大したことないけど、自分にとっては大したこと、みたいな話です。