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『綿帽子』

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綿帽子というタイトルで書き綴っているエッセイです。 「親子とは何か?自分とは何か?」 永遠に答えが出なさそうで、案外知っていたりする事実をテーマに書き綴っております。自分の経験や…
無料記事に有料記事8本を含めた『綿帽子』第一部を纏めたマガジンです。
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#眠れない夜に

綿帽子 第六十話

「昨日はご馳走様」 「おお」 俺は昨夜のお礼を伝えると、今日運び込む予定になっている荷物…

300
sekirein
2か月前
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綿帽子 第五十九話

ダンボール、ダンボール、ダンボール、どんどんとダンボール箱が積み上げられて行く。 親父が…

sekirein
2か月前
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綿帽子 第五十八話

空は晴れ渡っている。 俺は元彼女と仲良く写っている写真をビニール袋に一纏めにしてから、ネ…

sekirein
2か月前
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綿帽子 第五十七話

ようやく気になっていた親父のレコードの保管場所も決まり、ロビンを運ぶ段取りも決まり、引越…

sekirein
2か月前
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綿帽子 第五十六話

何やら神社の前に人だかりができている。 「何だあれ?」 「さあな、まあ寄ってみるか」 神…

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sekirein
3か月前
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綿帽子 第五十五話

午前11時過ぎにペットタクシーから連絡が入った。 快く引き受けてくれたのだが、やはり糖尿病…

sekirein
3か月前
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綿帽子 第五十四話

あっさり引っ越し屋が来てあっさり日取りを決めてあっさり帰っていった。 期待通りには全くならず、雀の涙ほどの割引が入った。 10tトラックの数がそんなに必要なのかというぐらいに見積もりされている。 若い頃建築関係で働いていたこともあるので、大体どれぐらい荷が乗るのかは想像できるのだ。 少なくとも一台分は余計に見積もられている気がする。 そこを深く突っ込みたくても、万が一詰め込めない事態が発生した場合には対処のしようがない。 納得いく内容ではなかったが契約することにした。

¥300

綿帽子 第五十二話

「どうした?お袋」 「いや、なんか疲れたし、一日分キャンセルして早めに帰って来たわ」 「…

sekirein
3か月前
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綿帽子 第五十話

叔母は相変わらず首を縦に振ろうとはしなかったが、従兄妹たちの家の近くには住まないという条…

sekirein
4か月前
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綿帽子 第四十七話

突然不動産屋から電話が入る。 どうしたのだろう? 予定よりだいぶ早い。 もしかして気に入ら…

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sekirein
4か月前
5

綿帽子 第四十六話

見学者がやって来た。 夫婦とその妹、子供が二人いて両親とも同居するらしい。 お袋と二人で…

sekirein
4か月前
11

綿帽子 第四十五話

連絡を待っている。 これまでも何度か価格を相談しては更新をしてきたが、一向に買い手はつか…

sekirein
4か月前
5

綿帽子 第四十四話

過ぎゆく季節は早くも五月。 鯉のぼりの日はすでに終わった。 子供の頃の俺は鯉のぼりを見る…

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sekirein
5か月前
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綿帽子 第四十三話

それは突然やってきた。 記憶が鮮明に甦る。 何故今頃になって思い出したのか? 遥か彼方30年ほど昔に、一緒にバンドを組んでいたギターの彼の実家の電話番号を思い出した。 まだ携帯電話すら存在しない大昔の、しかも彼の実家の電話番号なんて。 特に会いたいわけでもない。 だが思い出したのだ。 同時に中学時代からの友人で、唯一親友と思っていた友達の電話番号も思い出した。 二人とも30年は連絡を取っていない、それを何故今頃になって思い出したのか? そこにどんな意味がある