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きみよ、北の大地で大きく羽ばたけ!日本ハムが福岡大大濠高の柴田投手を「当たり1位」指名。続投表明の新庄監督がくじで交渉権ゲット。「投打二刀流」の逸材

きみよ、北の大地で大きく羽ばたけ。そんなエールを送りたい。プロ野球ドラフト会議。今季パリーグ2位と躍進を遂げた日本ハムが1位指名したのは、福岡大大濠高の柴田獅子(れお)投手だ。続投を表明した新庄剛志監督が自らくじに参戦した。「外れ1位」ならぬ「当たり1位」。投打二刀流をめざせる逸材。日本ハムのスーパースターになる予感がする。

24日に東京都内のホテルで行われたドラフト会議。日本ハムが当初1位指名したのは5球団競合の宗山塁選手(明治大)。球団社長が交渉権獲得のくじを引いたが、外れだった。

この後、「外れ1位」として指名したのが柴田投手だった。投げてはMAX149キロのストレート。打っては高校通算19本塁打。投打二刀流が期待される逸材だ。日本ハムとソフトバンクの2球団が競合。再びくじに。

ここで新庄監督が自ら参戦。右手で引いたくじは「当たり」。柴田投手との交渉権をゲットした。

この2チームはクライマックスシリーズ(CS)最終ステージで日本シリーズ進出をかけて戦った。日本ハムはCSで敗れたが、ドラフトでは「リベンジ」した。

福岡出身の新庄監督が、福岡在住の柴田投手獲得のため、福岡のソフトバンクとのくじに勝つ。なんともドラマチックな展開となった。

1位指名後の取材に、新庄監督は自らの続投を表明した。CS敗退後、新庄監督の去就が注目されたが、ユニホームを着続ける道を選んだ。柴田投手らを育てる役割を務めることとなった。

柴田投手はいわゆる「外れ1位」。しかし新庄監督は「外れ1位という言い方はやめてほしいんですよね。『当たり1位』なんですよ」と訴えた。

柴田投手の指名を聞いて、2秒後に自らくじを引こうと決めたという。本来は球団社長がくじ引きに参戦するはずが、新庄監督が名乗りを挙げて、当たりくじを引いた。新庄監督の柴田投手への期待の高さがうかがわれる。

新庄監督は柴田投手をテレビで見て、獲得したいと思っていたそうだ。「バットの軌道は大谷(翔平)君に似ている」と野球界のスーパースターの名前を出すほど期待している。

柴田投手には日本ハムで大きく成長してほしい。柴田投手自身、「二刀流に挑戦したい」と意気込んでいる。「二刀流」のスーパースター大谷選手も日本ハム出身。柴田投手は「第二の大谷」となる予感がする。

柴田投手は高校時代の3年間、聖地甲子園出場は果たせなかったが、北海道のエスコンフィールドが新たな聖地となる。

きみよ、北の大地で大きく羽ばたけ。投打二刀流のスーパースターをめざす柴田投手へ熱いエールを送りたい。

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