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「風呂キャンセル界隈」から好投手は生まれない?ソフトバンク・前田悠伍投手は入浴中にひらめき。3者連続三球三振につなげた。まさに「投げるテルマエ・ロマエ」

「風呂キャンセル界隈」からは好投手は生まれない?ソフトバンクの前田悠伍投手は入浴中にひらめいた。力を入れやすいピッチングについてだ。練習試合に登板すると3者連続三球三振の好投を見せた。運動でしっかり汗をかき、お風呂に入って疲れを癒す。その先にひらめきが生まれる。プロ2年目の好投は風呂場が源泉だ。

前田投手は強豪の大阪桐蔭高校出身。1年秋からベンチ入りすると、近畿大会優勝に貢献。さらには秋の日本一を決める明治神宮大会制覇の原動力にもなった。

そして翌年の春の甲子園で優勝。決勝に先発すると、7回1失点。11三振を奪った。選抜の決勝で2年生投手による二けた奪三振は史上初だった。

前田投手は2年夏、3年春にも甲子園に出場。春夏通算3度プレーする「甲子園の星」となった。

2023年のドラフト会議ではソフトバンクから1位指名を受けて入団。ルーキーイヤーの昨季、2軍戦で12試合に登板すると防御率1.94をマークした。10月1日についに1軍登板。ただ好投が期待されたものの、3回6失点。ほろ苦デビューに終わった。

プロ2年目の今季。高校時代の実績でなく、今の実力でアピールしたい。先発陣の一角に食い込むことが目標だ。

2月26日に宮崎県で行われた練習試合。韓国ロッテとの対戦に、前田投手は八回から登板した。

先頭打者にヒットを許したが動じない。141キロの外角直球で見逃し三振。さらに外角ストレートで空振り三振。最後は122キロの変化球で空振り三振。いずれも三球三振で「ワン・ツー・スリー」。

九回も無安打に抑えて2イニング無失点の好投を披露した。

練習試合前日、前田投手が入浴していると、パッとひらめいたという。「力が逃げないような」投球法だ。風呂上がりに、シャドーピッチングで感触を確かめる。下半身の使い方をチェックしていき、これならいけると自信を深めた。

宮崎キャンプでの紅白戦では2回を投げて被安打5の2失点。モヤモヤが残っていたが、入浴中のひらめきでさっぱりした。そして練習試合の好投につながった。

プロ2年目前田投手の好投は風呂場が源泉となった。「風呂」についての内容で漫画もテレビドラマもヒットした「テルマエ・ロマエ」。前田投手は「投げるテルマエ・ロマエ」と言えるかもしれない。

世間ではお風呂に入るのもシャワーを浴びるのも面倒な人が増加中。そこから「風呂キャンセル界隈」という言葉も生まれた。だけど、ひとっ風呂浴びれば、前田投手のように「ひらめき」が生まれるかもしれない。

湯気も気合ももくもく沸き起こっている。「投げるテルマエ・ロマエ」前田投手に注目だ!

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