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フェムテック・ブランドとして価値を創り続けるということ
買ってよかった、と購買者のレビューで言ってもらうのが何より嬉しい。
売上の伸びりも、市場拡大よりもも、プレスで取り上げられることよりも、もっと、もっと、嬉しい。
「スクーンカップ 」というフェムテック製品をエンジニアリング開発し、今では世界36か国で使われている、と時には胸はっていうけれど、本当は、消費者がどう感じてくれているかに比べると、どれも大したことではないのだ、と常に原点に戻ることを心がけている。
ブランディングは時として、ブランドオーナーの自己満足の賜物のようになる。手塩にかけた子供を愛するように扱うのはよいけれど、時としてのめり込んで、他の世界が見えなくなってしまう。
業績を伸ばすことは中毒になる。プレスカバーは麻薬のように心地よい。
けれどもそれらは、ベクトルが、自分から外へ向けられているのだと思う。自分が、わたしが、我が社が、うちのブランドが、外へ、外へ。もっと、もっと。
けれどその商品を使ってくれるお客さんの気持ちは、外から内へのベクトルだ。そこを見誤ると、頭でっかちの使い物にならないものになってしまう。
「買ってよかった」その言葉をかみしめて、ブランドはいつもその姿勢をたださねばばならない。創る者。そして使う者の、バランスのよい関係に謙虚に頭を下げて、創り続けることが、ブランドにとって最も重要なことだから。
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