「書く」ことが好きな人も苦手な人も メモの魔力
手で文字を書くことが好きである。
字は綺麗ではない。
でも、書くことが好きで色々なノートに「書いて」いる。
手帳、日記、行動記録、家計簿、読書記録、金言集、自由帳、カリグラフィーの練習帳、買い物リストを書く広告をカットしたメモ用紙。
国語用学習ノートも二冊ある。十字の罫線入りと縦に罫線の入ったもので、字の練習用に使用している。
「スマホにメモすればいいじゃん」と言われたことがあるのだが、その言葉に同意する人も同意できない人も、ぜひこの本を読んでみてほしい。
メモの力、手書きによる思考整理
この本を読んで目から鱗が落ちた。
ただ好きで手書きにこだわってきたが、手書きでメモすることがこんなに有益であるなんて知らなかった。
手で文字を書いて、あれこれ考える。
私はこの「あれこれ考える」のが好きだ。「あれこれ」とっ散らかっていく思考を描きながら直感的に整理していく時間が好きなのだ。
このnoteも、メモ書き程度だが万年筆で下書きをしている。
手を動かして書いた方が、脳が活性化されるような気がする。
自分の字で書いた方が「自分の考え」を客観視できる気がする。
手書きが好きな理由は他にもあるけれど、とにかく、私は手で文字を書くことが好きでそうしてきた。
だが、多分私は「手書きでメモをする」利点の5%くらいしか生かせていなかった。ショックだった。
書かれていること全てを真似して実践することは自分には向いていないと思ったが、書かれている事は十分理解できたし同意する箇所も沢山あった。
言語化することの重要さ
メモの魔力。
「こうやってメモをすると良い」「メモにはこんな利点がある」「メモによってこんな風にできる」という著者の体験談が沢山書かれているのだが、私はその中でも言語化する力を身につけることの重要さを特に感じた。
私たち人間は、言葉を持っている。
思っていることを伝えるために言葉を使っている。
しかし思っていることの何割を言葉にできているだろうか。
メモを取ること、考えを具体的に言葉にすること、その時に感じたことを言語化したものを「書き留めて」おき、後ほど読み返すこと。
この行動の繰り返しによって、思考を言語化する力が身についていく。
考える力や表現力というのは、こうして養われていくのではないかと思った。
「書く」ことが好きな人は、より「書く」ことを楽しむために。
「書く」ことが苦手な人は、「書く」ことの楽しさと奥深さを知るきっかけとして。
全ての人にこの本をお薦めしたい。
今年一年、行動記録は新潮文庫の「マイブック」に記している。
私の「書く」ノートについては、こちら。
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