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ミニマリストの「捨てない」生活 水切りネット

モノを捨てる時、お金を捨てているような気分になったことはないだろうか。

市区町村指定ゴミ袋に関して言えば、ゴミを処分する費用の徴収なので「お金を捨てている」とは違うと思うのだが、キッチンの排水溝にセットする水切りネット(ゴミ受けネット)については、買うたびに「もったいない」と思っていた。
よく考えてみたら、これは「捨てるために買う」モノだった。


ミニマルに生活したい。
必要なものを適量揃え、快適に過ごしたい。

だから、そもそも捨てるものを家の中に入れたくない。
ゴミとして捨てる手間、時間、お金、環境への負荷、これらの代償を払ってでもそれを「買って、捨てるの?」と自分の胸に問いかけてみる。

消耗品を見直してみる 水切りネット

物の管理には、時間とお金がかかる。
見落とされがちだが「そのモノのストックがあるか」記憶領域を使わなくてはならないし、「覚えておかなくちゃ・忘れないようにしないと」という状況はストレスを生むことだってある。

キッチンの排水口にセットしている、水切りネット(ゴミ受けネット)。
これを使っていた時、私は「家にまだいっぱいあったのに買っちゃった、ストックスペースがぎゅうぎゅうでイライラする」、「あると思ったのにストックがなかった、最悪、イライラする」、こんな不要なストレスを時々感じていた。

水切りネットを使っていた時に感じていたストレス

・買う手間と在庫管理
・ストックしておくスペースが煩わしい
・水切りネットをセットしている排水口のゴミ受けの溝にヌメリが溜まる
・入っているゴミの量が分からない
・排水口内にゴミが溜まっているため、臭いが出たり排水口自体がヌメりやすい環境になっている

排水口自体の汚れも、とても気になっていた。
毎日水切りネットを取り替えたいところだが、水切りネット1枚にだってお金がかかっている…と考えるとなんだか勿体無くて、週3回のゴミ回収日に合わせてネットを変えていたのである。

排水口は毎日掃除していても、夏場はゴミ受け自体にヌメリが溜まるし限界がある。

ネットから出るマイクロプラスチックも気になっていた。

そこで、思い切ってネットを使うことをやめてみた。
そもそもゴミ受けにゴミが溜まること自体が嫌だったので、ゴミ受け自体を変えることにした。

水切りネットの使用をやめて感じるメリット

購入したのはこちらの、フラットタイプのゴミ受けである。

・ネットが不要になったので、在庫管理どころか「買う」ことから解放された
・ネットから出るマイクロプラスチックも削減できていると思う
・ネットを「ゴミ」として捨てずに済むようになった=家庭ゴミの削減
・生ゴミが捨てやすい(常に見えて気になるので、すぐに捨てる)
排水口内部の臭いとヌメリがほとんど出なくなった

個人的にメリットを感じているのはゴミの捨てやすさと、臭い・ヌメリが出なくなった点である。

かごタイプのゴミ受けの時は、ゴミが見えないので「すぐに捨てよう」という発想に至らなかった。

しかし今は常にゴミが見える状態になっているので、ゴミが流しに溜まったらすぐに捨てる習慣が身についた。
そのせいか、排水口内部のヌメリは激減した。生ゴミを入れっぱなしで放置している時間が長かったから、臭いと汚れが発生しやすかったのだろう。

良い方向に自分を誤魔化す環境づくり

「ゴミ」になった瞬間、その物自体を触りたくない。
物凄く汚い物、触りたくない、と思ってしまう。
水切りネットに溜まった生ゴミを捨てるのは、かなり苦痛を伴う作業であった。
しかし今はもう、水切りネットに入ったゴミを捨てる必要はない。
「捨てるために買う」ことも、しなくて良い。
「水切りネットを買って捨てる」生活から、「水切りネットを買わない・捨てない」生活になった。

かごタイプのゴミ受けが排水口内部に隠れていた時、ゴミが隠れていたため、自分を誤魔化して「まだ捨てなくても大丈夫」と思い込もうとしていた。
そもそもゴミを触りたくないから、可燃ごみの日にだけゴミを捨てる。

以前の私は、良くない方向へ自分を誤魔化していた。

フラットタイプのゴミ受けにしてからは、そこにゴミが見えている状態が嫌なので即ゴミ箱へ捨てるようになった。

ただ排水溝のゴミ受けを変えただけで、良い方向に自分を誤魔化すことができる環境が整ったのである。

生ゴミがぬるぬるする前に処分できているせいか「物凄く汚い、触りたくない」と思わずに済んでいる。
そういう点で、ストレスからも解放されているように感じる。

「綺麗を保っておきたい」と思うような環境づくりというのも大事なのである。


「これ、なんか嫌だな」と思うことを見直し、小さなストレスを手放す。

自分に優しく、地球環境にも優しい生活が送れると良いなと思う。



快適空間を保つためのアイディア、最近参考にしている本。

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聡子
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