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「書いたら燃やせ」 買ってみた

置かれている環境、立場によって「顔」を変える。
親の前、友達の前、会社の同僚の前、上司の前、趣味友の前、ママ友やパパ友の前、近所の人の前…

以前、怖いトモダチという本を紹介した時にも書いたことだが、人には様々な「顔」がある。

こっちではこんな顔であっちではこんな顔をする、しなければいけない時もある。
それを繰り返していると、どれが本当の自分なのか分からなくなってきたりする。

でも、自分という存在は、ここにいる自分自身だけ。
いくつ顔があろうが、自分はこの世にたった一人。


あっちではこの顔、こっちは別の顔。
それは表面状の取り繕いである。
自分のコアな部分まで変わることはないはずなのだけれど、忙しさの中で自分を見失いかけたことのある人も、結構いるのではないだろうか。


自分のコアな部分を剥き出しにしてくれそうな本を見つけた。

書いたら燃やせ シャロン・ジョーンズ著 白浦灯翻訳


秘密の、告白帳

帯に「ひとりで愉しむ思考ゲーム」と書かれているこの本。

物語ではない。自己啓発本でもない。
あらゆる質問と、その回答を書くスペースでできている。


開いてまず書かれているのはこちらの見出し。

あなたの本へようこそ

書いたら燃やせ

冒頭にこの本のルールが書かれている。
その中の一つに、ドキッとした。

わたしはここに含まれるすべての質問にいっさい条件をつけず、心の研究の痛みもいとわず、正直に答えます。

書いたら燃やせ

質問に対して、正直に答えなくてはならない。
この本は、秘密の告白帳である。

秘密の告白なのだから、当然人に見せるものではない。
SNSで呟く本音(そもそもそれは真の本音か?)ではなく、閉ざされた自分の心の中にある答えを正直に書かなくてはならない。

一番好きな食べ物のこと、大切にしている言葉、やってみたいことなどありふれた質問も、じっくり考えると意外な答えが出てくるかもしれない。

もっと踏み込んだ「考えたくもない…」「そんなこと、聞く?」と目を疑うようなものまである。

正直、答えを誰にも聞かれたくない質問ばかりである。

だからこそ、面白そう。

正直に書く、ただそれだけなのに

この本を買って、実は数週間経っている。

誰に見せるものでもない。
自分が思っていることを素直に書くだけ。

それなのに、思い留まっている。

自分でも気付いていなかった自分が見えそうで、怖い。

素直に、本当に自分が思っていることを書くには勇気が必要なのだ。


年末ののんびりタイムに良さそう、と軽い気持ちで購入したのだが、時間をかけてゆっくり取り組んだ方が良さそうだ。


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聡子
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