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読書の習慣と星新一

読書家、読書好き、活字中毒、文学少年、文学少女。そのような人たちは、小学生くらいから本を読む習慣が身についている。

親や兄、姉、祖父、祖母などの影響もあるのかもしれない。家にたまたま文学全集があって読み始めたとか、体が弱くて本を読むのが身近だったとか、他の子供たちと遊ぶよりも一人で過ごすのが好きだからとか、といった理由もあるかもしれない。

小学生くらいから読書の習慣があり、大人になっても本を読み続けている人たちの読書量は凄まじい。よくある話だと、小学校や中学校の小さな図書室の本はだいたい読んだとか、地元の図書館の興味のある分野の大半は読み終えたとか。

一日に3冊の本を学校の図書館から借りて、当日に読み終えて、翌日に再び3冊を借りてを繰り返したとか。地元の図書館の、この列の本棚の本は読んだので、次はこの列の本棚の本を読もうとか。そういった逸話も聞いたことがある。

本の量の基準が異次元である。ナチュラルに速読が出来ちゃう人たちか。

自分の場合は、どうだろうか。現在は趣味というか生活の一部として読書が組み込まれている感じではあるし、平均よりは本を読んでいるとは思うくらいではある。けれども、別に子供の頃から読書の習慣があったというわけではない。

友達と外で遊ぶのも楽しかったし、別に体が弱いわけでもなかったし、文学全集とかがあったような記憶もない。家庭内で読書の習慣を持っていた人物はいなかったように思う。

読書の習慣が始まった時期は明確である。16歳の終わり頃。高校二年生の四月からである。というのも、担任が国語の教師になり、国語の授業の最初の10分が読書に当てられたから。後に知ったが、10分読書という運動が教育に良いというので、全国的に広まっていた時期だったようだ。

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