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美術館巡り・気になるartや映画、本etc
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ヤマザキマザック美術館

ヤマザキマザック美術館

各時代ごとに部屋が4つわかれていてその時代にあった内装になっています

最初の部屋のロココ絵画ではボテロがバージョンズで描いていた画家ヴィジェ・ルブランの作品があって
この感じがボテロの魔法にかかるとあんな風になるんだなぁって並べて見てみたいなぁなんて思ったり

3つ目の部屋には
ジュール・パスキンの『椅子に座る女』
「真珠母色」といわれる色彩で描かれた
淡く、やわらかくてあやうく
揺蕩っているよ

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ボテロ展

ボテロ展

ぽってり感がたまらなく好きなボテロの作品

この展覧会は90歳で現役画家の
ボテロ氏自身が総監修をされていて
ぽっちゃりから匂ってくる何かを
感じとってほしいというのが
ボテロ氏自身の考えなんだそう

今まで目にしてきたことはあるのだけど
実寸大で見ると
やっぱり迫力があってすごい‼️

大きなキャンバスに
画面いっぱいにぽってりとした横顔
すごい迫力なのに
圧迫感を感じたり
心がざわついたりはし

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モディリアーニ展 〜描いたのは愛〜

モディリアーニ展 〜描いたのは愛〜

大阪中之島美術館で開催されている
モディリアーニ展に行ってきました

モディリアーニが親密だった画家や
その時代に流行っていたポスター
絵画も紹介されていて
モディリアーニがどんな空気感の中
どんな風に人と関わり合いながら
独自のスタイルを見いだしていったのかが
伝わってくる展覧会

『髪をほどいた横たわる裸婦』は
時に挑むようだと表現されますが
強い意志を持った目
視線であることは確かだけれど

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ムーミンコミックス展

ムーミンコミックス展

ムーミンの原作者トーべ・ヤンソンと
末弟のラルスによる
ムーミンコミックスの展覧会

インクで書かれた
キャラクター設定のドローイングが
繊細でシックで
時にポップでファッショナブル
1枚でストーリが勝手に展開していくようで
本当に素敵でした
ムーミンのイメージが変わっちゃった

時にはバーバパパや
シンプソンズを思わせる絵柄もあって
もしかしてムーミンの影響受けてるのかな?
なんて思いを巡らせて

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フランソワ・ポンポン展

フランソワ・ポンポン展

フランソワ・ポンポンっていうお名前が
ポップだったので
現代アーティストなのかと思ったら
ロダンの時代の方でした
およそ100年前!!

シロクマくんはルーブルにもいる
超有名人!!

つるんとした表面やぽってりした感じが
なんとも可愛くタイムレスで
その受けるとる感覚は
キスリングを前にした時と
似てるなぁって

動物たちは色々なディテールが省略され
骨格と筋肉だけのシルエット
それがすごく躍動

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モディリアーニの恋人

モディリアーニの恋人

以前モディリアーニの展覧会に行ったとき
初めてジャンヌ(ジャンヌ・エビュテルヌ)の写真を見て
なんて綺麗な人なんだろう
ファム・ファタールって
彼女のような人を言うんだろうなぁって
強く惹き付けられたのを覚えています

その後すぐに
ジャンヌはモディリアーニが亡くなった
2日後に
実家の6階の窓からお腹の子と一緒に
窓を背にして飛び降りたと知りました

モディリアーニ35歳
ジャンヌ21歳

不謹

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楽園のカンヴァス

楽園のカンヴァス

ルソーの名作「夢」に
酷似した絵の真贋判定を巡る
絵画ミステリー

はじめてMoMAでルソーの
「夢」の前にたったとき
不思議な世界に魅了されたというか
心が囚われるような
不思議な感覚になったのを覚えてます
視覚的には非現実的な絵なのに
この世界はあるって何故か実感できる
本当に不思議な感覚
まるで絵の中の方が現実で
そして楽園のようだったことを

この物語を読んでいると
はじめて「夢」をみたと

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初めてのアルコールインクアート

初めてのアルコールインクアート

ずーっと気になっていた
アルコールインクアートを
体験してきました✨

風がうまくあたらなくて
アルコールがびゃっと流れてしまって
想像してたのよりずっと難しかった
集中と悪戦苦闘の時間でしたw

出来たあとも
後からもっとこうやっとけばよかったなとか
もう少しこうしたかったなっとか
でもイメージ通りには
きっと出来なかったなっとかw
色々出てくるんだけど
cutしてキャンバスに貼ると
それでもち

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ひとつの複数の世界

ひとつの複数の世界

豊田市美術館
コレクション展:ひとつの複数の世界

「世界をどのように見るか」
という視点のコレクション展
まだ見ぬ世界へ触れることを
試みてきたアーティストの作品展

ここでも幾何学が

以前数学者の方が
幾何学とは限りなく円に
神に近づこうとした学問です
と仰ってたのが
すごく印象に残ってます

常設展示の
岸田劉生氏の自画像は
目元が「麗子像」の
麗子にそっくり

久しぶりに豊田市美術館を

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モンドリアン展 ~純粋な絵画を求めて~

モンドリアン展 ~純粋な絵画を求めて~

豊田市美術館で開催されている
『モンドリアン展』

抽象絵画の先駆者として知られる
モンドリアンの
初期から晩年までの作品や
関連作家作品がてんじされた展覧会

ピート・モンドリアンは
教師の資格を持っていて
3年くらい教壇に立っていたそうです
堅実でなんかびっくりしました

初期の風景がから
神智学の影響を受けて
画風が変わっていく変遷が
とても印象的でした

花を「成長」と「腐敗」
「再生」と

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海を渡った古伊万里 展~祈り~

海を渡った古伊万里 展~祈り~

ウィーン郊外の
古城ロースドルフ城にあった
多数の日本の古伊万里を
中心とした陶磁器が
第二次世界大戦終結直後の
混乱期に破壊されてしまい
その大量の破片を
廃棄するのではなく
平和への祈りを込めて
大切に保管されていたものを
一般公開した展覧会

展覧会ではピアッティ家の
フェルディナンド伯爵によって
大量の破片が破棄されることなく
戦争がもたらした悲劇を語る
「戦争遺産」として
インスタレーシ

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『Flower Thrower』~Banksyは愛の人

『Flower Thrower』~Banksyは愛の人

私がBanksyの作品の中で
1番好きな作品

この作品見た時
Banksyって愛の人なんだなぁって
勝手に思った

『Flower Thrower』は
パレスチナのインティファーダに
石ではなく花束を持たせたバンクシーの代表作

パレスチナのインティファーダとして描かれてるけど
私たちの日常でも起きていること
時として衝動的に
私たちは石ではなく
言葉であったり視線だったりを
暴力的に投げあって

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Banksy展~天才か反逆者か

Banksy展~天才か反逆者か

テンション高く入ったバンクシー展
進んでいくうちに
なんかモヤモヤしてきて
この展覧会は非公式だからかなぁって思ったけど
私自身が消費者だって痛感させられて
自分への嫌悪みたいなのもかなりあったなぁって
(あくまで私の場合です)

Banksyはインタビューで

「グラフティって言うのは見る革命なんだ」

「みるだけで気持ちが変わっていけば ある日社会をひっくり返す力になるんじゃないか」

と言っ

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プレステージ

プレステージ

プレステージ(2006年)
原題:The Prestige
脚本・監督:クリストファー・ノーラン
原作:奇術師

ずーっと気になってた映画「プレステージ」
ニコラ・テスラを
デビットボウイが演じています

~ニコラ・テスラ~
19世紀末~20世紀初めにかけて活躍した発明家
最も有名なのは「交流電源システムの実用化」
今話題のテスラ社もニコラ・テスラの名前から由来してます

~ストーリー~
19世紀

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