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あたりまえの日常を手紙に

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わが子が15歳になったときに渡す手紙です。
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2020年3月の記事一覧

#22 心が、かくれんぼしないように

#22 心が、かくれんぼしないように

(4歳のわが子が、15歳になった時に渡す手紙です)

「パパは、なんで家にいるのにお仕事して、お休みじゃないの」
最近、君から受けた質問です。

この文章は、新型肺炎が世界中に広がり、リモートワークで家にいることが多くなり始めた時に書いています。(これを読んでいる時には、どんな風に2020年のことを語っているんでしょうか)

仕事は会社に行くもの。だから、君も父親が家を出て行かなかったら仕事ではな

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#21 自分の身体が、答えを知っている

(4歳の娘が15歳になった時に渡す手紙です)

最近君は、「ヨーイドン」と言って走ることが大好きです。陸上部であった父親の遺伝をしっかりと引き継いでいるな、と思います。

ただ走ることが楽しい。思い切り体を動かすことが気持ち良い。君が身体全体で、自分の元気さや気持ちを発散させていることが手に取るようにわかります。

幼い時は、自分の気持ちをうまく言葉で表現することが難しいものです。(大人になっても

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思いきり遊べる自分でいる

小学生になった子どもとガチで遊べる自分でいるためには、日々身体を鍛えておかなければならない。

公園に出かけて、親子でスポーツをしている姿を見て想いを馳せる。

日々学びだ、キャリアだ、と考える機会が多いけれど、私の人生の中では子どもとスポーツをする時間も大切になりそうだと思った。

クリステンセンのイノベーション・オブ・ライフを再読してから、人生においての優先順位を考え直すことが多い。要は、大切

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#20 涙の理由がわかる人でありたい

#20 涙の理由がわかる人でありたい

(4歳の娘が15歳になった時に渡す手紙です)

君は、どちらかというと親の言うことを聞く良い子でした。自分の主張することはありますが、結構、相手の顔色を見て行動を変えるところがありました。

そんな君でも、よく夜遅くにキャーキャーはしゃぎすぎて、「うるさい!」と母親に怒られています。

ただ、先日は怒られただけとは考えられないくらい大泣きをしました。しゃくるように泣き、この世の終わりを察したかのよ

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#19 2030年、真剣勝負をしましょう。

#19 2030年、真剣勝負をしましょう。

(4歳の娘が15歳になった時に渡す手紙です)

「どこか、遊べる楽しいところに連れてって!」

この頃、君は大きな声で、強く主張していました。それもそのはずで、2020年は新型コロナウィルスという病気が流行して、マスクは売り切れ、外出を控えるように政府が打ち出して大変な時期でした。

学校も休校になり、子供達が行くような遊園地やゲームセンターは閉まっていたんですよ。(遊園地やゲームセンターは、まだ

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#18 お姉さんなんだから、に反抗しよう

#18 お姉さんなんだから、に反抗しよう

(4歳の娘が15歳になったときに渡す手紙です)

君は最近、しっかり者のお姉さんになってきました。外から帰ってきたとき、弟の靴を脱がして、揃え方を教えていたり、母親の買い物の荷物を持ったりしています。

ときには、散らかった部屋を見て掃除機を出し、掃除をしていることもありました。

私自身も、幼い頃から、周りの状況を察する子どもだったので、父親に似たところがあるのだと思っています。

ただ、察する

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