#18 お姉さんなんだから、に反抗しよう
(4歳の娘が15歳になったときに渡す手紙です)
君は最近、しっかり者のお姉さんになってきました。外から帰ってきたとき、弟の靴を脱がして、揃え方を教えていたり、母親の買い物の荷物を持ったりしています。
ときには、散らかった部屋を見て掃除機を出し、掃除をしていることもありました。
私自身も、幼い頃から、周りの状況を察する子どもだったので、父親に似たところがあるのだと思っています。
ただ、察することができるのは良いことである一方、周りのことを考えすぎないよう注意が必要です。
大人にとっての「良い子」は、大人の言うことをよく聞く子どもです。だから、指示通りに行動したら褒められることが多いものです。
そんなの無視して良いですよ。
大人よりも子どもの方が正しい場面は、たくさんあります。むしろ、上手く嘘をつけない子どものほうがたいてい正しいものです。
しっかり者と言われて、親に(大人に)褒められるのは嬉しいでしょう。しかし、その嬉しさは一生続きません。褒めてくれる人がいなくなったら、終わりです。
そもそも「しっかり者」の意味は人それぞれであって、時代や年齢と共に意味が変わってきます。
別に肩ひじ張らずに、マイペースで生きる時期があっても良いですよ。医学がより一層発達した時代を生きる君はきっと、私よりも長生きをするでしょうから。