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IBの課題から考える

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【IBの課題から考える】IB校に入って感じた中学との「違い」

【IBの課題から考える】IB校に入って感じた中学との「違い」

今回は、私が高校1年生の時(Pre-DP時代)に書いたレポートを元に、公立中学校からIB校に入って、1年生の時に感じた違いを書きたいと思います。

授業内での発言量まず感じた大きな違いは、黙って説明を聞いたり、文章を読んだりする時間がないことです。

高校に入って初めのほうは、発言をする際に「こんなつまらないことを言っても良いのだろうか」「みんなもこれくらい当たり前に気付いているのではないか(だか

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【IBの課題から考える】古典作品を学ぶ意義

【IBの課題から考える】古典作品を学ぶ意義

2年ほど前に国語総合の課題として書いた「言葉と文化」のレポートです。

課題:日本の古典作品を読み味わったり、古語の使用例について考えたりすることにはどのような意義があると考えられるか。日本の古典作品を読み味わったり、古語の使用例について考えたりすることには、新しい日本や世界の文化を作っていく上で、必要なものを学ぶことができるという意義があると考える。

今昔を問わず、日本の文学には、全体に統一性

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【IBの課題から考える】言語は道具にすぎないのか?

【IBの課題から考える】言語は道具にすぎないのか?

これは、高校1年生の時に国語総合の課題として出された「言葉と言語」という単元のレポートで書いたものです。

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私は、言語には道具以外の側面があると思う。
まず、いくつかの国語辞典で調べてみると、道具とは「生活の便のために用いる器具」「手段、方法として利用されるもの」である。ここではそれらをまとめて「何かの目的をより簡単に果たせるように使用するもの」と定義する。

『ことばとは

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【IBの課題から考える】多言語国家の可能性

【IBの課題から考える】多言語国家の可能性

高校1年生の頃に国語総合の課題で書いたレポートを元にしたものです。
当時の課題の内容としては「多言語国家の可能性」とは具体的にどのようなものか考えるというものでした。

私が挙げたのが「多様な文化を尊重し、差別のない平和な社会を作ることができる可能性」です。

同じようなテーマが書かれた久米絵美里さんの著書『言葉屋⑦ (光)の追跡者たち』には、以下のように要約できる文章がありました。

歴史を振り

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