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Unknown8

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2018年9月の記事一覧

VENEETTA

心まで連れて行かないで 僕は脚を絶って
怖くない なんてことはない 空は今日も晴れ渡る
道筋に沿わない僕には 私の顔があり
愛はない そんなことはない 思い込みの糸は切れる

せっかく括り付けてた 枝から風船が逃げる
その色は何色か その色に口はあるのか

VENEETTA 甘い蜂蜜を覆う蜂と戯れて
VENEETTA 泪はなんの償い?
あなたが欲しいのはそれじゃない?
VENEETTA 下

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おやすみなさいの唄

素晴らしい世界というものはなく
美しい花というものもなくて
私が息をすれば 怪訝に眉をひそめられ
横目でなし崩しに私を非難する

慣れてるつもりは 結局はつもりで
心がどんどん般若化してゆく人生論

愛想尽かし 愛嬌を消し 性根は仮面の下
地面は決断して 私を穴に落とす
暗闇の中 真っ黒の部屋 時計の針は止まる
おやすみなさい おやすみなさい
素敵なドレスを着込み 花束の真ん中

健や

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ばかは死ななきゃ治らない

そうだよね わかってる また今日も 言われたね
奥ばった部屋の隅 このペンチで歯を抜く

血の通う 人だけど 人ならば 直せない?
ネジを変え ゼンマイも 錆びたまま ゴミ袋

聴き慣れた子守唄 ヒステリックな母の声
縦引きに腕に刃を入れろと云われたら
会話の成立しない母子(おやこ)の誕生

私から血をすべて抜いたら
ようやく子と認めてくれるかな?
木乃伊(みいら)みたいに表せれない

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在一起

話し中の向かう側で 窓を叩く音が聞こえる
ふしぎね そっちも雨が降ってるのかしら
咽喉(のど)を絞める呼吸(いき)を圧し殺して
悪循環に身体(み)を沈める

一緒にいる気配すらない人生で
途中下車するほどの恋に落ちて
バカみたいに信じてた勘違いの優しさ
何度も騙されてるのに また信じて
話し中の通知音に傘をさす

最近じゃ 防水加工されて壊れにくくなったね
それでも人の愛は歩み寄れないもの

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月と太陽

あなたは光射す太陽で 私は光閉す新月
この届かない距離を埋める手立ては
私には持ち合わせてない

信じたいから 信じられるなら
でも感じちゃう 妬(ねた)み嫉(そね)みを私のなかで

私は踏み躙(にじ)られながら 荒波を泳いできた
せっかちな部分はあるけど 誰にも負けたくなかった
それでも心より身体 継ぎ接ぎに相手はなく
また優しさで埋められても 皮肉れてしまうだけ
いつも変わらず…

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嗚呼 佳い日だな

嗚呼 佳い日だな 嗚呼 佳い日だな
素敵な笑顔が映えるさよならもあるんだな
嗚呼 佳い日だな 嗚呼 佳い日だな
もう小さくなる背中を眺めなくてもいい
あなたと隣で楽しく話せる 失恋日和

今までとは違って 嫌われなかった
躊躇して困ってた私を ホッと落ち着かせてくれる
その優しさに惚れて 救われてる今
自分のあほんだらな心も解かしてくれるぬくもりに

嗚呼 佳い日だな 嗚呼 佳い日だな

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别小看我

人はそれぞれ 勘違いもある
それで壊れてしまう縁(えにし)もある
引き摺(ず)られるか 前に進むか
その判断で また人生の行方も変わる

手にしたものを失うこと 諦めとかなんか云うけれど
明日を得るには必要なときもある 仕方ないさ

大丈夫 クヨクヨするな
ヘタクソでも 生きる力を
誰もが平等に持ち合わせてるから
順調に グズグズするな
誰のせいと指をさすなよ
この人生 自分のもんだろ

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空が近い

いつもは不安定な空が今日は大人しい
白い雲が青の中をゆうらりと旅をして
草むらに寝転び 浴びる陽射しにあくびが
吸い込まれるように 空を抱きしめたくなる

想いは遂げた 想いは告げた
あとは時間が教えてくれると信じてる
風に吹かれて 草花揺れる
空が近くに感じるぐらい 愛が微笑む

叶わない恋でも にわかに愛に寄り添う

憐れな悲しみには雨が似合うのに
でも 初めて見る水色はこんなにも

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BITTER

叶わうわけがないと知りながら
あなたを徐々に好きになっていった頃
あなたは振られても片想いを貫き
彼女との関係を壊さない

紛れ込む隙はないから 応援していたいけど
たまには こっそりなら泣いてもいいよね?

知らないほうが良かったなら
あなたと知り合えなかったけど
気持ちが素直に出ないように
慣れた作り笑顔を振り撒く
ねぇ 牽制しないから好きでいていいかな?

大切をこだまさせたい気

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靴を失くしたの

嫌われてもいい 私が好きでいればそれでいい
忘れられないまま貴方の記憶に染まりたい

貴方へ帰れなくても 流れに身を任せたまま

靴を失くしたの 貴方に向かう靴
お気に入りで 私で輝かせてくれたけど
もうどこにもないの 振り向けもしないの
寂しさだけが 裸足で歩かせる

橙の空が 遠くから広がって追ってくる
私の黄昏を強調して夜を呼ぶのよ

時間は戻せないから 恋の気持ちは止まらな

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スヌーピー

ムリして 背伸びしなくてもいい
時には ギュッと甘えてもいい

何も知らないよりも役には立てたかな?

誰よりも暴れることでしょう
もしも 私のことを知ったなら
あなたは負けないで 貫いて 逆らって
自分の中にある敵はけして個性じゃない
甘やかしてはいけない 強靭なもの

まだまだだけど成長したね
ホントは 心配さはあるけど

大切なことを けして見失わないでいて

失敗しても

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葉桜

私が好きなのはあなたじゃない
あなたのそのすべてなの…

散り終えた桜の樹 この前までは華やかだったのに
やけに寂しくなった この道を通るのはあなたとだから

下ばかり見ていても何も変わらないけど
私はあなたの背中ばかりを見てるなんてね

私が好きなのはあなたじゃない
あなたのそのすべてなの
どんなキレイな花を咲かせても
あなたにしかない魅力
私は感じ取れたからあなたと決めた 乞い恋

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知らないままじゃなくてよかった

知らないままじゃなくてよかった
そう胸が疼(うず)くけど
素直になりすぎた私でも
嫌ってなんてくれなくて
バカじゃないのと思えるほど
私にはあなたの愛が感じ取れた

時間なんて関係なくて 距離なんかも問題なくて
スマホ画面のちいさな世界がくれた体温が
あなたを通して ちゃんと伝わってきたこと

一緒に知れたよね

知らないままじゃなくてよかった
この出逢いは必然
忘れないでとは言わない

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君を見ているよ

この坂道を上がったら 街が広く見えた
私の後ろ側から 燃える橙が伸ばす影に
泪なんかいらない…

側にいられなくても側にいる
その頰に当たる美しい夕日が
小指一本の約束よりも 君を見ているよ
ひたすら絆が星と増えていく そんな風に…

見慣れた景色が新しい 眺め方を変えて
ついでなんかいつもない 燃え盛る夕日を口実に
泣いたりなんかしないで…

その笑顔に魅せられたんだから
今日一杯の

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