おやすみなさいの唄
素晴らしい世界というものはなく
美しい花というものもなくて
私が息をすれば 怪訝に眉をひそめられ
横目でなし崩しに私を非難する
慣れてるつもりは 結局はつもりで
心がどんどん般若化してゆく人生論
愛想尽かし 愛嬌を消し 性根は仮面の下
地面は決断して 私を穴に落とす
暗闇の中 真っ黒の部屋 時計の針は止まる
おやすみなさい おやすみなさい
素敵なドレスを着込み 花束の真ん中
健やかな泪は途方に暮れて
曖昧な希望は儚く消える
私が夜空を見て 片っ端から石が当たる
苦しみなどへっちゃら 私を疎外する
偽りは笑顔 反則の優しさ
裏側の闇に触れたりしないで 説教して
愛想無くし 愛嬌流し 川は氾濫をする
夜空は決断して 私を溺れさせる
街は寝息を 響かせたまま 朝は訪れて来ない
おやすみなさい おやすみなさい
ENDなドレスは決めた 継ぎ接ぎのワンピース
寒くても 暖かくても 関係ない 天国と地獄
生まれ変わることなくてもいい
四つ葉のクローバーが枯葉剤で朽ちてもいい
愛想笑い 愛嬌はなく 沼には底がなくて
人に事情があって 毒が私を巡る
夜で止まった街に留まり 目覚めない私がいる
おやすみなさい おやすみなさい
喪服にならない服で 化粧してほしくて
それから箱に入り 今を燃やし尽くして…
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