《七十二候》玄鳥去‥つばめさる
『玄鳥去』‥つばめさる
9月18日から22日頃
二十四節気。白露の末候
春先にやってきたつばめが暖かい南の方へ
帰って行く頃となりました。
ちょうどひと月ほど前に入った小料理屋さんの店先にツバメの巣があり、どうやら巣の中はお留守のようでしたがなんだかほっこり。
微笑ましい気持ちになりました。
ツバメは巣や生まれたヒナを他の鳥たちや外敵から守るため人が近くにいるところに巣を作る習性があるようです。
この家なら大丈夫と見抜く力も
備えているとか。笑
人が好きな鳥さんなのかもしれませんね。
ツガイ(夫婦)で泥や枯れ草をせっせと集め
卵やヒナたちのために力を合わせ
少しずつ少しずつ巣を作っていく姿を
想像するだけでなんだか応援したくなります。
生まれたばかりのヒナのために、親鳥は
300回以上も餌を運ぶこともあるとか!!
そして、子育てを終えると日本を離れ
フィリピンやベトナム、マレーシア、インドネシアなど暖かい地へと旅立つのです。
可愛い姿は春までまたしばらくお別れですね。
ツバメの中には産卵時期が遅くなり
渡り遅れて日本で冬を越すツバメ=越冬ツバメもいます。
エサも少なくと寒さに耐えきれず
冬を越えれないツバメも‥。
暖かい場所で冬を越えれますように。
もし、渡り遅れてしまっても
寒い冬を越えれますように。
そう願わずにはいられません。
【現代語訳】
ツバメが来る季節になったと
雁は自分の故郷をしのび雲の上で鳴いているよ
昔、ツバメは雁(かり)と入れ替わりに
常世(とこよ)からやってくると信じられていたそうです。常世とは永久に変わらない神の域のことで死後の世界でもあります。
ツバメがどこからやってきて、どこへ向かうのか分からない時代にはそのように認識されていたのでしょう。
しかし、多くのツバメはまた次の年
同じ巣に戻ってくるようで
愛着なのか記憶力の良さなのか‥。
その反面、平均して2年程度しか生きることが出来ないとも言われており
危険を伴う渡鳥の宿命でしょうか。
とても短い命のようです。
そういうこともあるので、一年後にやってきたツバメが同じツバメではないかもしれませんが
またこの場所に戻ってきてくれた‥と
信じたい気持ちになるのはわたしだけでしょうか。
今日わたしは山の方へ車を走らせ
ある場所へと撮影に出かけたのですが
その帰りナビに誘われるまま
いつもは通らない道へ行くと
黄金に輝く稲穂🌾が風に揺れている様子が
目に止まりました。
先を急いでいたのですがどうしても気になり
車を止め稲穂へ近づくと
ピョンピョンと飛ぶバッタ?のような虫達が
あちらこちらから一斉に現れ‥
泥だらけになりながら
ピョンピョンピョンピョン。
元気いっぱい遊びまわっているように
わたしには見えて
しばらくその様子を眺めたり写真を撮ったり‥。
(ピョンピョン跳ねるので上手く撮れませんでした。笑)
カエルさんにも会いました。
思い返してみれば、こんなに田んぼに近づき
稲穂に近づき‥カエルに近づき‥なんてこと
これまでなかったかもしれません。
前回の記事にも書いたのですが
七十二候に触れ、季節の変化と共に過ごすようになったことで得られた経験だと思うのです。
そしてやはりカメラを手にしたことにより
自分の行動も変化してきているのを感じます。
慣れた道や見慣れた景色はやはり安心で
いつもと違った道や回り道を
わたしはあまりしない方なのですが
それでもやはりそういった小さな刺激も
時には心地よく‥。
お彼岸が近いですね。
あちらこちらで
ヒガンバナがたくさん咲いていました。
『暑さ寒さも彼岸まで』
この言葉を聞くと昔から何故かホッとします。
「毎年よ彼岸の入りにさむいのは」
正岡子規の母親がつぶやいた言葉を句にしたといわれるこの句が元だと言われています。
まだ少し暑さが残る今日この頃ですが
暑さ寒さも彼岸まで。
過ごしやすい季節はもうそこまで‥。。
今回の七十二候に使用している写真は
写真AC+るんphotoを使用しています。
9月20日は『空の日』です。
あなたのそらいろ教えてもらえたら
嬉しいです。
あなただけの空に
大切な言葉を添えて‥。
お待ちしています。
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