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REWのERB Smoothingについて
はじめに部屋の音響特性を比較的簡易に測定できる素晴らしいフリーソフトウェアにRoom Acoustic Wizard (REW)というものがある。REWそのものについては日本語でも各種解説が手に入るのでここでは書かない。REWのSmoothingの実際についてもここなどで詳しいので参照されたい。Smoothingで何が変わるのか具体的にまず把握するのにもよいでしょう。REWで生成するEQの結果にも
もっとみるAustrian Audio CC8
個人スタジオに向いてるスモールは?前回のスモールダイアフラムコンデンサの話の続きです。雑にまとめると、
という話でした。
CC8その候補が最近のモデルでいうとCC8なわけですが、先日買ったのでさっそく録ってみました。アコギです。ついでにAKG C451BとShure KSM141(カーディオイドモード)とLewitt LCT340(カーディオイドカプセル)も並べてみました。絵面がアレですがいい
スモールダイアフラムは音が硬い?
Todd Yarbroughさんの質問
小さな部屋でドラムを録るときに、スモールダイアフラムコンデンサマイクをいくつか使ってきました。Shure SM81やRode NT55のペアです。部屋は、ベーストラップと広域吸音パネルと拡散材でトリートされています。カーディオイドモードのNT55は2-4kHzに強調がありちょっと痛く聞こえました。SM81はもっと艶があるけれども6-8kHzに一層の押し出し
トランスじゃない方のJensen
Jensenというスピーカーメーカーがある。Jensenというトランスメーカーもある。なんとなく同じだと思っていたが、どうやら全く別の会社のようだ。スピーカーはイタリアで、トランスはアメリカ。創始者も別人である。そこまではいいのだが、ここにちょっとした疑問がある。
今日はスピーカーの方のはなし。Jensenのスピーカーは、草創期のフェンダーのアンプをはじめ、当時のLeslieなどにも軒並み採用さ
音楽制作とはんだ付け
はじめに音響の世界と電子工作は、実は切っても切れない関係にある。DTMと半田付けは、意外なほどに高い親和性で結びついている。とくにケーブル製作がそうで、仕様や納期などの融通が効く、数を作る際は経済的メリットも大きい。そんな理由から、多くの音楽人がケーブル製作に興味を持つと思う。
もちろんはんだ付けを避けて通ることはできるが、そのためには外注してお金を払い、仕上がりを待つという二つのコストを払うこ