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ヒモ活

コンデンサマイク録音におけるマイク→プリアンプのセクションにどのケーブルを使うかでどのように音が変わるのか、あるいは変わらないのか。試してみたので思ったことを記録しておく。

いちらん

Mogami 2534 1.5m
Mogami 2549 3m
Canare L-4E6S 3m
Neumann K-3 x0.2 3m
Gotham GAC-3 3m
Accusound MX4 3m☆
Belden 88760 3m
Belden 1192A 3m
Belden 8422 2m
Sommer Cable Symbiotic 3 3m
Sommer Cable Epilogue 2m☆
KLOTZ MC5000 2m
VIABLUE NF-S1 2m
Furutech FA-13S 2m

☆は既製品で、それ以外は自作。ハンダはKR19RMA。

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やりかた

こんな感じで同一のボーカルソロトラックを繰り返し再生しつつ録るという手法でやってみた。

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インターフェース RME HDSPe AIO

XLRケーブル VIABLUE NF-S1

モニタースピーカー KH-310 (モノラル)

コンデンサマイク SHURE KSM141(オムニ)

[test cables]

マイクプリアンプ Earthworks ZDT 1022

XLRケーブル Neumann K-3

インターフェース AIO

けつろん

最初に結論を書いておくと、今回はケーブルではそこまで変わらないなっていうのが第一印象だった。なので、まともなケーブルなら何でも良いんじゃないか。Mogami 2534か2549を買っておけばいい。じゃあなんでこんな記事書くのか。せっかくやったからちょっとした備忘録です。

まえおき

ギターはハイインピーダンスの微弱信号ということもあってか、ケーブルで音が変わる。特にパッシブでは著しく音が変わると言ってもいい。みなさんも経験があると思う。

でも今回のテスト、つまりマイクでは、違いはあれどそこまでの差は感じなかった。ちなみに以前、同じようなケーブルのラインナップでオーディオインターフェースからモニタースピーカーの接続でも試してみたことがあるが、その際は結構違いが聞こえた。VIABLUE NF-S1がはっきりと良かったので以来モニターにはそれを使っている。解像度と奥行きと音色の鳴らし分けがわかりやすくローも詰まらないので用途にあっていると思ったからだ。

ただ、何度かプレイバックを繰り返して、オケと混ぜて聴いたりしてみるとだんだん違いがわかってきた。メモ程度だがあえての雰囲気コメントを書いておく。

かくろん

Mogami 2534 1.5m 
バランス良くなにも問題ない。3mでつくったやつが見つからなかったので1.5mになってしまった。ハイもちゃんと出てるけどなめらか。

Mogami 2549 3m
2549と意外と違うなと思った。すこしカジュアルな感じでラフ。なんかこっちのほうが歌のリアリティをすこしだけ感じる。ケーブルの長さのせいか?まあでも音楽用として標準的だと思う。音がいい、安い、入手性・製作性良い、カラバリあるとほぼ最強のケーブル。オススメ。

Canare L-4E6S 3m 
なにも問題はないのだが歌という感じがあまりしない。ナレーションのように聞こえる。すこし音が小さくまとまってる。安くて作りやすいしカラバリもあってよい。

Neumann K-3 x0.2 3m
なにか本格的な音がする。かなりHi-Fiかつなめらかで柔らかく雰囲気もある。好きなやつ。非常によい。オススメ。アコースティックなソースにはおそらくこれがほぼ最強だと思う。

Gotham GAC-3 3m
同じくHi-FiだがK-3よりすこしハデに聞こえる。なんとなくニューヨーカーを連想する。カッコいい音。わりとクセはあると思うが全然イヤな感じではない。オススメ。 

Accusound MX4 3m☆
なんとなくモダンな黒人音楽を思わせるハスキーさ。好きな音色のひとつ。 

Belden 88760 3m
まあまあの解像度で音はやや硬い印象を以前から持っているのだけど、今回はあんまり特徴を感じなかった。謎。ただ音はふつうに良いと思う。ハイミッドがちょっとだけ詰まって痛いのかもしれない。取り回しと製作性が最悪。

Belden 1192A 3m
長らく興味なかったケーブルなのだけど、改めて聴いてみると高解像度かつハイ以外はクセも少なく聞こえる。大きな問題はないケーブル。

Belden 8422 2m
意外に良かった(笑。無理なハイレンジ感がないのが好印象。ちょっと真空管的なツヤがあるのかな。

Sommer Cable Symbiotic 3 3m
カリッとしていてローが薄めと感じるが聴き込んでみてもなぜかクセは無いような気がしてくる。でも独特の響きと存在感。音色は安定している。個性があるので1本は欲しいかも。作ライくんは8本作って持ってますが…。

Sommer Cable Epilogue 2m☆
意外と薄味だが音像は立つ。違和感とかはない。なぜか音がすこし遠い気がする。

KLOTZ MC5000 2m
まろやかで細マッチョな解像度も十分という感じ。オススメかも。

VIABLUE NF-S1 3m
ソロで聴くとハイ上がりですこし嫌な感じすらある。オケと混ぜて聴くと奥行きと音色の豊かさがわかる。生歌を録ったらソロで聴いてもまた違う印象になりそう。それをいったら全部そうだけど。VIABLUEえこひいき。でも多分録りにはそんなに使わないかもな。

Furutech FA-13S 2m
ふしぎちゃん。特徴を言い当てにくいのになんとなくいい意味で気になる音がする。透明感はある。かなりつるっとしてるけと心がある。柔らかいけど輪郭ははっきりしている。イタさ皆無。讃岐うどんに近い。でも高い。買わなくていいと思う。なんで買ったんや。

あとがき

ソロで聴くとあんまり違いがわからないと思ったけど、オケと混ぜるとわかってきたので結局いろいろと書いてしまった。

今回は歌とコンデンサマイクという組み合わせでこういう結果だったけど、たとえばDIでベースとかだとまた違う一面が見えてきそうだなって思ったり。

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