「勇者は僕の世界から帰れない」第3話
ゼラ「適当なことを言うな!」
ゼラは激昂していた。自分たちが待ち望んでいた勇者を侮辱されたように感じたのだろう。俺は勇者についての話はレデから聞いていて知っていたが、面倒そうなので知らないふりをしていた。しかし世界の情勢についての話を聞いて、王権を倒して勇者になれば、地位や名声、金も全て手にし、好き放題できるだろうからなってやってもいい、と言った。そして勇者になるためにはどうしたらいいか、爺さんに聞いた。爺さんは、もし俺が勇者であるなら、自分たちの持っているものを全てを賭けて