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社会問題

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社会に対して考えたこと
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星1レビュアー化する人 袈裟まで憎いどころじゃ済まない人々の正義

星1レビュアー化する人 袈裟まで憎いどころじゃ済まない人々の正義

 飲食店などのレビューで星5を付ける人と星1を付ける人の違いについての記事を読みました。
(探したけどもう見つけられない。幻視?)

 その記事では「星5を付ける人は良いものを他の人にも広めたい」という利他的な動機があるとしていました。
 そして「星1を付ける人は自分はいかに損をしたかを広めたい」という利己的な動機があると評しています。

 これを読んで「確かにそうかもな」と思いました。

 僕は

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こたけ正義感の『弁論』の社会批評性の深度について

こたけ正義感の『弁論』の社会批評性の深度について

 「こたけ正義感の『弁論』」がすごかった。
 2025年1月15日まで無料配信がされていた単独ライブ『弁論』。
 弁護士で芸人のこたけ正義感氏によるこのライブは、笑いと社会批判を兼ね備えたものでした。

 「すごかった」だけだともったいないほどの上質な体験だったので、文章化しておきたいと思いました。

 とある青年のこの宣言から始まる『弁論』は言わば、この第一条と第二項についての社会批評です。

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「多様性」ということばの「非多様さ」

「多様性」ということばの「非多様さ」

 ここ数年、イヤというほど目にしてきたことば「多様性」。
 大事なのはわかる。でもどこかすわりの悪い、しっくり来ない感じがあります。
 この感覚にご共感いただける方のモヤモヤを晴らして差し上げましょう!というのが本稿の意図です。

 結論をまとめますと、

 以上3点となります。
 それぞれご説明いたします。

■そもそも多様

 まず大前提として、人がとやかく言う前に、すでにあらゆるものが多様で

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楽しさを優先して幸せになって

楽しさを優先して幸せになって

 連日重苦しい記事を投稿したのは、去年書き溜めてたものを放出したいからでした。
 そして、いつ何が起こるか、日常がどうなるのかわからないな、という想いに駆られているからです。

 「社会に対する警鐘」とまでは言いませんし、本稿をお読みくださるような聡明なみなさまはすでに、この社会の歪さや崩壊の危機感を嫌と言うほど痛感なさっていることでしょう。
 それでもお読みいただけることに大変感謝いたします。

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自己評価と自己信頼 良い勇者と悪い勇者

自己評価と自己信頼 良い勇者と悪い勇者

 先日友人と話していて「友人は自己信頼が低めなのかも」と感じました。
 そこで今回は、僕が感じた「自己信頼の低さ」をご説明するために、「自己評価」「自己信頼」「生きやすさ」に焦点をしぼって考えたいと思います。

 結論から先にお伝えしますが、「自己評価」よりも「自己信頼」を高めた方が生きやすいと思います。
 では「自己信頼」とは何なんでしょう。
 まずは「自己評価」から考えていきます。

■自己評

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アンバランスさを利用した自爆テロ SNSに現れる無敵の人

アンバランスさを利用した自爆テロ SNSに現れる無敵の人



■2種類の「無敵の人」とは

 「無敵の人」が、SNS利用の激化とともにさらに強大になっています。
 「無敵の人」とはひろゆき氏が名付けたもので、「社会的に失うものが無いため犯罪を犯すハードルが極めて低い人のこと」です。

 つまり刑期が犯罪抑止にならない状態の人です。

 これは「社会の信頼度」や「社会に対する希望」なども影響する気がします。
 つまり「失うものが無い人」だけでなく「社会に期

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死にたいときに読むnote

死にたいときに読むnote

 小学生や中学生、高校生の死にたいあなたに向けてこの記事を書いています。

 あなたの「死にたい」はどれぐらいのレベルでしょう。
 なんとなくぼんやり思うレベルでしょうか。
 それとも今まさに死へと踏み出そうとしているレベルでしょうか。

 このnoteを開いていただきありがとうございます。
 「死にたい」という思いをかかえながらで良いので、ぜひ最後まで読んでいただきたいです。
 あなたの「死にた

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友達がいない人は詐欺に遭う?

友達がいない人は詐欺に遭う?



■「俺すげー」と言いながら誰も救わない人

 闇バイトや各種詐欺について毎日のようにニュースが流れます。

 これに対し、「引っかかる奴は馬鹿、自分はいかに頭が良い、絶対に引っかからない」、ということをさまざまな語り口で説明し、承認欲求を満たそうとする人々がいます。

 こういう人たちは「だまされる人を減らしたい」という想いではなく「俺すげー」という方向にベクトルが向いています。
 そして、結

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自分に興味を持とう! 世界観・政治観・自分

自分に興味を持とう! 世界観・政治観・自分

 衆議院選挙2024が終了しました。
 今回の記事は、それを受けて僕が感じた「自分ないがしろ社会」について考えていきたいと思います。

 要点をまとめると
「政治に無関心=自分の人生を放棄している」
「政治に無関心=社会観や世界観の浅さ」
 という2点です。

 ・誰かを大事に想うなら自分のことも大事にするはず。
 ・そのためには社会や世界を観る視野も広がるはず。
 ・その過程に政治が付随してるは

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魂がデータ化され売られる日 人は不要なのか考える

魂がデータ化され売られる日 人は不要なのか考える

 声優の声が勝手に売られる、という問題を受けて。
 この件は文化や社会性、そして人が信頼して営んでいくということ自体が壊れていくほどのインパクトを感じます。

声優有志が許諾なき“無断生成AI”にNO 山寺宏一、梶裕貴ら声優26人が啓発動画に出演「声が勝手に売られていた」(オタク総研) - Yahoo!ニュース

 以前からも「生成AI」に対し、絵を描く人が問題提起していましたし、ディープフェイク

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クズフェミニストが社会を壊す

クズフェミニストが社会を壊す

 僕はフェミニストを自称します。
 なのでフェミニストのフリをして女性の地位を低下させる振る舞いをする人たちが許せません。自覚的、無自覚的なその人たちをここでは「クズフェミニスト(クズフェミ)」と名付けます。

 怒りのまま書き綴ります。不勉強な点もあるかと思いますので、ご批判やご指摘などございましたらぜひコメント欄へよろしくお願いいたします。

■クズフェミニストの定義

 まずはクズフェミニス

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陰謀論のグラデーション

陰謀論のグラデーション

◾️はじめに 陰謀論のグラデーション

 ついに陰謀論者がテーマのマンガ『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』(魚豊)の最終4巻が発売されました。
 そこで今回は「陰謀論観」についてです。

 「陰謀論観」とは「陰謀論に対してどのように向き合っているか」のことです。
 僕は常々この陰謀論観のズレが「陰謀論者」と「アンチ陰謀論者」との話し合いの邪魔をしていると考えています。
 具体的には、陰謀

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善意の逆説 悪のしわ寄せ

善意の逆説 悪のしわ寄せ

 浅はかな善意は別の悪を発生させるよ、というお話。

 良いことをすれば社会が良くなると純粋に考えるのは、取り返しがつかないほどの悪い結果を呼び込むかも知れません。

 よく言われる例を3つご紹介いたします。
 風営法、暴対法、児童人身売買の3つです。

■風営法 街から風俗店を締め出した結果何が起きたか

 景観を損ねる、子どもの教育に悪い、として街から風俗店を無くすとどうなるか。
 無店舗型風

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んで、それ誰が担うの問題

んで、それ誰が担うの問題

 現在、日本にはさまざまな社会問題が山積みになっています。
 貧困。格差。犬や猫の殺処分。物流の2024年問題。倒産増加。超少子高齢社会。気候変動。政治関連の数々の問題。
 考えるだけで憂うつになるような、思考停止してしまうような数々の問題たち。
 結局これらの問題ってどうすればいいんでしょうか。誰が解決するのでしょうか。

■倒産を食い止めるのは僕なのか

 倒産する百貨店に対し、「悲しいと言う

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