霧島はるか

Twitterに霧島はるかのアカウント作ったのでよかったらフォローしてね。 /アイコンは清世さんの企画に参加した際に書いていただいたものです。

霧島はるか

Twitterに霧島はるかのアカウント作ったのでよかったらフォローしてね。 /アイコンは清世さんの企画に参加した際に書いていただいたものです。

マガジン

  • Fungry! 2024創作大賞応募作品

    【あらすじ】 幼い頃、ネグレクトによる壮絶な空腹の末にありついた『半解凍のパンとケチャップ』の味に衝撃を受けた萌香は、その悪魔的な味に囚われながら成長した。 新しい両親の元何不自由ない生活を送れるようになっても、絶食を繰り返してはあの日の味を求める日々。 次第にその渇望は萌香を蝕み、ついには自殺へと追い込んでしまう。 しかし海咲と名乗る一人の少女に自殺を止められたことで、萌香の人生は一変する。 人生に向き合うことを決意した萌香は、海咲に支えられながら女子高生モデルとして成功し始める。 忌まわしき味への渇望も影を潜め、萌香は順風満帆な人生を歩み始めたかに思えた。 が、そんな彼女の前に、御堂彩花が現れて…。 総文字数47000字程度です。 後半スプラッター描写がありますので苦手な方はご注意を

  • なでと君むなしき空に消えにけん

    小さな教会のある山間の町、渡呉(わたらご)。 そこに住む女子高生の杏子は、父親を亡くしながらも、母と二人、強く生きていた。 そんな中、渡呉の町に『知死期の導』と名乗る一人の男と小さな神様がやってきて…。 ササメサマの禍イ話、トザシブンシン、生巫女流し。 悲しい伝説の残る渡呉で、それぞれの喪失を背負った人々の想いが交差する時、新たな悲しみが生まれる。 不定期更新 よかったら読んでね。

  • 小説

    小説をまとめました

  • 詩をまとめました。

  • 脚本

    オリジナル脚本まとめました

最近の記事

  • 固定された記事

Fungry! ① 【創作大賞2024 ホラー小説部門 応募作品】

※後半スプラッター描写がありますので苦手な方はご注意を 耐え難い空腹の末にありついた食べ物は、それが例え何であれ、およそこの世のものとは思えない、まさに悪魔的な美味しさに感じるものだ。 子供の頃、ママが家を出た。 パパはいなかった。 暗くて汚いアパートの一室で、私はママを待ち続けた。 だってママったら、帰ってくるって言うんだから。 ちょっと業務ストアに行ってくるねって。 だから七歳だった私は、その言葉を素直に信じ、健気に待ち続けた。 忠犬ハチ公ばりにね。 おかしいと思ったの

    • 創作大賞の結果いつのまにでてたん、、、? 反省点だらけの作品ではありましたが、かなり悔しい、、、 とりあえず切り替えて、締切間近の公募用小説を完成させます

      • 応募しようとしていた新人賞の一つがカクヨムからも投稿できるっぽいの知ってわくわく とりあえず完成させないと 締切間近なのに全然書けてない、、、

        • 夏八木 秋成『だから私は』を読んで

          夏八木秋成さんの連作短編集『だから私は』の感想文です。 『密やかに吐く』『ペトリコールかゲオスミンか』『世界のしくみ』『だから私は』の四作からなる短編集です。 この作品を初めて読んだのはもう一か月ほど前のことになりますが、初めて読んだ時の衝撃がすさまじく、また僕も人様の作品に感想を書くという経験をしたことがなく、感想記事を書こう書こうと思いながらもなかなか気持ちがまとまらず、結局ずいぶん時間が経ってしまいました…。 その間、何度も読み返させていただきましたが、初めて読んだ時の

        • 固定された記事

        Fungry! ① 【創作大賞2024 ホラー小説部門 応募作品】

        • 創作大賞の結果いつのまにでてたん、、、? 反省点だらけの作品ではありましたが、かなり悔しい、、、 とりあえず切り替えて、締切間近の公募用小説を完成させます

        • 応募しようとしていた新人賞の一つがカクヨムからも投稿できるっぽいの知ってわくわく とりあえず完成させないと 締切間近なのに全然書けてない、、、

        • 夏八木 秋成『だから私は』を読んで

        マガジン

        • Fungry! 2024創作大賞応募作品
          13本
        • なでと君むなしき空に消えにけん
          7本
        • 小説
          21本
        • 45本
        • 脚本
          4本
        • 短歌
          22本

        記事

          この時間帯に依存症聴きながら読む夏八木さんの短編集、破壊力えぐすぎる、、、 しばらく戻って来れそうにないくらい引き込まれてます https://note.com/punica_granatum/m/m71ef6f58c96a

          この時間帯に依存症聴きながら読む夏八木さんの短編集、破壊力えぐすぎる、、、 しばらく戻って来れそうにないくらい引き込まれてます https://note.com/punica_granatum/m/m71ef6f58c96a

          夏八木秋成さんより『Fungry!』の感想をいただきました。 本当にありがとうございます。 https://note.com/punica_granatum/n/n2991d50766b2

          夏八木秋成さんより『Fungry!』の感想をいただきました。 本当にありがとうございます。 https://note.com/punica_granatum/n/n2991d50766b2

          はちがつむいか、ここのか

          盲信的な正義感が炸裂した そのたった一瞬が 誰かにとっての世界を 永遠とも思える悪夢に創り変えてしまうことがある 愛する『何か』のため エゴとエゴとエゴとエゴとエゴが膨れ上がった それは決して 普遍的な正義になんてなれやしない 折り合いのつけられなくなったエゴは 本質も知らないまま 勝手に顔を作り上げた無数の敵へと牙をむいた 何もかもが消え去って 自らの体すら崩れかけ 呆然と立ち尽くす虚ろな少女が 罪の意識に苛まれなければいけない理由が 一体 どこにあったのだろうか 無関心に

          はちがつむいか、ここのか

          未だに朝陽が嫌いなのは死にたいからじゃなくて、夜のうちに重ねに重ねた『冷静を欠いた前向きさ』が、お日様の力を借りて『羞恥』に変身して一斉に牙を剥いてくるから、、、だから、朝は、嫌い

          未だに朝陽が嫌いなのは死にたいからじゃなくて、夜のうちに重ねに重ねた『冷静を欠いた前向きさ』が、お日様の力を借りて『羞恥』に変身して一斉に牙を剥いてくるから、、、だから、朝は、嫌い

          Fungry!あとがきと自己紹介的何かとこれからのこと

          まずは、Fungry!を読んでいただいた方、スキをくれた方、コメントをくれた方、皆さまに最上級の感謝の意を。 このあとがきについてはネタバレを含むので 「ああ!?そろそろ読んでやろうと思ってたんだけど!?どつきまわしたろうかおい」 と思っくれた心優しいそこのあなたは、そっとこのページを閉じてとっとと本編へいきやがれくださいでございます。 読む気はねえけどあとがきは読んでやんよ、な紳士淑女の皆さまはそのまま続きを読んでくださりやがれですわ(お嬢様風)。 一応自己紹介風の記事にも

          Fungry!あとがきと自己紹介的何かとこれからのこと

          余裕があればもう1作とかぬかしておりましたが、無事Fungryしか間に合いませんでしたw 来年の創作大賞の事はまだ考えてないですが、応募するとしても来年はきっと自分の考え方も変わっているだろうし、今年書いてたやつはおりをみてnoteに投稿します まずはなでと完結させないと、、、

          余裕があればもう1作とかぬかしておりましたが、無事Fungryしか間に合いませんでしたw 来年の創作大賞の事はまだ考えてないですが、応募するとしても来年はきっと自分の考え方も変わっているだろうし、今年書いてたやつはおりをみてnoteに投稿します まずはなでと完結させないと、、、

          Fungry書いてたせいで萌香に引っ張られすぎて他の小説が書けない、、、 しばらく休みたいのだけど他の公募用にあと2作、しかも9月末までに書かないといけないのつらすぎる

          Fungry書いてたせいで萌香に引っ張られすぎて他の小説が書けない、、、 しばらく休みたいのだけど他の公募用にあと2作、しかも9月末までに書かないといけないのつらすぎる

          やべえ! Fungryのお風呂シーンで一個辻褄の合わない描写見つけちまったああああ!!! 今から直しても大丈夫なもんなのか、これ、、、? まあ、揉み合ってるうちに脱げたってことでいいか、、、いや、さすがにありえんか、、、

          やべえ! Fungryのお風呂シーンで一個辻褄の合わない描写見つけちまったああああ!!! 今から直しても大丈夫なもんなのか、これ、、、? まあ、揉み合ってるうちに脱げたってことでいいか、、、いや、さすがにありえんか、、、

          駆け込みセーフ なんとか創作大賞応募できました

          駆け込みセーフ なんとか創作大賞応募できました

          Fungry! ⑫ 【創作大賞2024 ホラー小説部門 応募作品】

          分かり切ったことだったけど、彩花の体を一度で全部食べてしまうなんてことは不可能で、結局私たちは四日かけて彼女の肉を何とか食べ尽くしたのだった。 けれど、あれだけの空腹に耐えて再びたどり着いた『あの日の味』も、一度お腹を満たしてしまった後は再びなりを潜めてしまって、私は苦痛に顔を歪めて残りの彩花の肉を胃に押し込む羽目になった。 あの日の味を再現してから四日間、私たちは一度も会話することなく、ただ黙々と彩花を食らった。 それは、証拠となるものをとにかく早く胃に詰め込んでしまわなけ

          Fungry! ⑫ 【創作大賞2024 ホラー小説部門 応募作品】

          Fungry! ⑪ 【創作大賞2024 ホラー小説部門 応募作品】

          Day7 「なあ、まじでこれ、食べんのか?」 何をいまさら。 とは言いつつも、それを目の当たりにした途端、げろ便ちゃんのマスコットが放った『ファッキンクリ―ピー』って台詞が脳内再生されるくらいには、私も受け付けることができなかった。 だってこれ、ほんとにファッキンクリーピーなんだから。 私たちは肉を少し甘く見ていたらしい。 地獄の釜さながらごぽごぽと煮えたぎる鍋の中では、未だ原型をとどめた指やら縮み上がった子宮やらゆで卵よろしくぷるんぷるんの目玉が、一緒くたに混ざり合って、

          Fungry! ⑪ 【創作大賞2024 ホラー小説部門 応募作品】

          Fungry! ⑩ 【創作大賞2024 ホラー小説部門 応募作品】

          Day3 多分、夢なのだと思う。 だって私は、彩花の両親の顔を一度も見たことがないのだから。 けれど二人ははっきりと、彩花に似た温和な笑みを浮かべて、タオルにくるまれたまだ生まれたての彩花を大切に抱きかかえて、幸せそうにあやしていた。 次の瞬間には、これも一度も行ったことのない彩花のおうち。 慈愛に満ちた表情で、お母さんが彩花におっぱいを上げる傍ら、お父さんは目じりをめいっぱい下げ、彩花の頭をなでていた。 それからというもの、情景は目まぐるしく展開した。 初めて彩花がママと

          Fungry! ⑩ 【創作大賞2024 ホラー小説部門 応募作品】