- 運営しているクリエイター
#漫画感想
「とにかく好き、面白い」という感想しか出てこない漫画を並べてみた。
創作の感想はただ「何か書きたいから書く」だけで、書いた量に好き嫌いが反映しているわけではない。キャラもそうだけれど。
「?」と思うからこそ長々と書きたくなるものもあれば、続きを楽しみにしていて欠かさず読んでいるが、感想は「好き」「面白い」以上のものが出てこないものもある。
というわけで凄く好きだけれど、感想としては短いもので終わってしまう漫画について書きたい。
毎週かかさず読んでいた。
【鬼滅の刃】おばみつにハマったのは、「伊黒はなぜ一人で死ななかったのか」が、どうしても納得がいかなかったからだと気付いた。
*「鬼滅の刃」の伊黒小芭内×甘露寺蜜璃のカップリングについて、独自解釈を延々と語る記事です。解釈違いがOKの人のみお読みください。
*「鬼滅の刃」と「推しの子」のネタバレが含まれています。
おばみつは信仰型恋愛(後述)だと思っているが、先日ふと考えた。
なぜその中でおばみつだけこんなに何記事も書いているのか。
なぜおばみつは自分にとって特別なのか。
自分が原作の結末に納得がいかなかった
「『推し』という概念の問題点と、それが究極的にはどこに行き着くか」を描いた漫画「葬式帰り」が凄かった。
前回「推しという概念の危うさはこういうことでは、ということがこの漫画を読んでわかった」という記事を書いた。(*あくまで自分個人の考え)
その時に紹介した「遠い日の陽」と同じ作者さんが支部で描いている「葬式帰り」という漫画を、コメント欄で紹介してもらった。(ありがとうございます)
「葬式帰り」は自分と他人を境界を危うくしてしまうほど密着させてしまうことの何が恐ろしいか、なぜそうなってしまうかが事
「MA・MA・Match」の隠蔽構造について。
*ネタバレがあり。本編↓
「MA・MA・Match」はとても面白かった。
いくつになっても何かに挑戦するっていいよな。
母親と息子の関係性にリアリティを感じた。
モラハラ夫描写が怖すぎ。
という感想以外の、ややこしい感想(8000文字弱)を話したい。
◆「MA・MA・Match」は「隠蔽するための物語」である。
この話を初めて読んだ時、引っかかりを感じた。
「どこか、何かおかしい」と
【漫画感想】「瓜を破る」 好みのところと気になるところの落差が激しい漫画だった。
この漫画は、好みのところはとても好みだし、駄目なところはどうしても気になる。
まとまった感想を言うのが難しいので、この二つの要素を分けて語りたい。
*記事後半は批判的な内容です。
◆まい子と鍵谷の関係が好みすぎる。
好きなところは、主人公二人とその恋愛だ。
「瓜を破る」はタイトル通り、32歳で経験ナシの主人公・まい子と29歳で経験ナシの男・鍵谷のジレジレ(こういうシチュの時に使うんだな
女性向けの恋愛モノと男向けの恋愛モノは文脈がまったく違う。むしろ男向けのバトル漫画と女性向けの恋愛モノのほうが内実は近い。
*主語デカい話なので、苦手な人はこの時点でブラウザバックしてください。
◆前段:少年(青年)漫画のバトルと少女漫画の恋愛は文脈がほぼ重なる。
ということを以前↑の記事で書いた。
平たく説明すると、「互角の力量を持つ人間がお互いを理解するために一対一で対峙して、相手を理解しようとする試みを通して己を理解する。その道筋では、それがバトル(対立)であるか恋愛であるかは社会(他者)による区別に過ぎず
「推しの子」第121話を読んで「自分はこの作品を見誤っていたのでは」と思った。
*タイトル通り、「推しの子」の第121話のネタバレが含まれます。未読のかたはご注意下さい。
*第121話までの考えです。
第121話を読んで、「推しの子」という話全体をもう一度見直したのでそのメモ。
◆きっかけは、第121話の内容に対して浮かんだ疑問。
第121話はメタ視点のキャラとルビィの視点が重なっている&その視点を相対化する視点が出てこないので「これが物語的に現段階の妥当な見方」と