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宮中祭祀を「法匪」から救え──Xデーに向けて何が危惧されるのか。昭和の失敗を繰り返すな(「文藝春秋」2012年2月号)
昭和から平成への御代替わりは、本誌(「文藝春秋」2012年2月号。http://gekkan.bunshun.jp/articles/-/255)掲載の永田忠興・元宮内庁掌典補インタビューが浮き彫りにしているように、悠久なる皇室の歴史と伝統にそぐわない、さまざまな不都合がありました。
それらはつまるところ、3点に集約されます。
(1)皇室の伝統が側近によって断絶された戦後史の事実が見落とさ
国連・女子差別撤廃委員会に「皇室典範改正」を突如、要望した自由人権協会「皇位継承論」の限界──表面的知識で、国家の基本問題を論じ、結論することの浅薄さ(令和7年2月11日。建国記念の日に)
(画像は自由人権協会が女子差別撤廃委員会に提出した要望書)
前回(2月5日)、書いたように、国際歴史論戦研究所(山本優美子所長)のリポートによると、国連・女子差別撤廃委員会(CEDAW)が今回、日本に対して、男系主義を採る皇室典範の改正を勧告した過程で、自由人権協会(JCLU)が委員会に提出した「要望書」の役割は大きいという。それだけ罪が深いということだろう。
そこで今日は、自由人権協会の組織
「皇室典範改正」を勧告した国連・女子差別撤廃委員会の知られざる内幕──左右激突の戦場と化したジュネーブ。日本の「反天皇」市民団体の暗躍と保守系団体との攻防(2025年2月5日)
(画像はスピーチする葛城奈海会長。皇統を守る国民連合の会HPから)
◇1 生々しい雰囲気を伝える参加者からの報告
男系主義を採る皇位継承法の変革を勧告した国連女子差別撤廃委員会の騒動は、日本の外務省の対抗措置によって、国連人権高等弁務官事務所をも巻き込む大仰なものへと発展しつつあるが、そもそも今回の舞台となったジュネーブでは何が起きていたのだろうか?
メディアによる報道では、雰囲気を教えてく
今年もお取り止めの「三殿御拝」──建国記念の日に入院された陛下。検査を午後に設定しない側近たちの冷淡な皇室観(2012年02月11日)
(画像は宮中三殿。宮内庁HPから拝借しました。ありがとうございます)
陛下が心臓冠動脈の精密検査のため入院されました。退院は明日(2月12日)の予定と伝えられます。
http://www.asahi.com/national/update/0211/TKY201202110150.html
検査後、医師団は手術が必要かどうかなど、今後の治療方針について発表するそうですが、大事に到らないこと
いよいよ厳しさを増す宮中祭祀の実態──激減した陛下のお出まし。昨年はついに「20日」を割る。それでも御公務は減らない(2012年01月29日)
(画像は平成24年1月2日の新年一般参賀にお出ましの陛下。宮内庁HPから拝借しました。ありがとうございます。https://www.kunaicho.go.jp/page/gonittei/photo/4815)
昨年(平成23年)来、宮中祭祀の実態がいよいよ厳しさを増しています。
宮内庁はちょうど3年前の平成21年1月29日、「今後の御公務及び宮中祭祀の進め方」について発表しました。
際限なく蹂躙される「新嘗祭」──皇太子殿下のお出ましまでが「簡略化」。他方、増える御公務をついに皇太子殿下、秋篠宮殿下が代行。なぜもっと早くできなかったのか(2011年11月19日)
(画像は平成25年の新嘗祭。宮内庁HPから拝借しました。ありがとうございます)
陛下が発熱と気管支炎でご入院なさったのが(平成23年11月)6日(日曜日)の夜でしたから、それからちょうど2週間になります。昨日18日の皇室医務主管の発表によれば、39度近くあったお熱は前々日から下降傾向にあるようです。まずは一安心です。
気がかりなのは祭祀です。同じく昨日、宮内庁が公表したところによれば、皇室
一日も早いご快復を──御不例を時系列で追う。長引く天皇陛下のご入院。祭祀のお務めを果たせない陛下のご無念はいかばかりか(2011年11月12日)
(画像は宮中三殿。宮内庁HPから拝借しました。ありがとうございます)
まずお知らせです。
再来週、11月26日(土曜日)の午後1時から、東京・代々木の神社本庁大講堂で、「政教関係を正す会」設立40周年記念シンポジウム「政教関係の諸相─過去・現在・未来」が開かれます。
パネリストは百地章・日本大学教授(憲法学)、矢澤澄道・雑誌「寺門興隆」編集発行人、それと私の3人です。
司会は八木秀
「簡略化」が加速される新嘗祭──重大な歴史の事実が隠されたまま。昭和22年の依命通牒は反故にされ、側近の祭祀嫌いと厳格な政教分離主義による先例が踏襲される(2011年11月05日)
(画像は平成25年の新嘗祭。宮内庁HPから拝借しました。ありがとうございます)
いよいよです。当メルマガや拙著『天皇の祈りはなぜ簡略化されたか』がずっと問題にしてきた天皇陛下の祭祀の簡略化が一段と加速することになりました。
宮内庁は(平成23年)11月1日、「新嘗祭について」と題する情報を公表しました。
その内容は、次の4点にまとめられます。
(1)2月に行われた検査の結果、冠動脈狭
内憂外患「貞観地震」の時代と現代──「朕の不徳にして、百姓になんの辜(つみ)あらむ」と自らを責められた清和天皇。国と民のための祈りはいまも(2011年7月30日)
(画像は東日本大震災被災地)
記録的な豪雨によって、新潟・福島両県で、合わせて十二万六千世帯、三十七万五千人に避難勧告や避難指示が出されているとメディアが伝えています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110730/t10014570441000.html
大型の台風6号が各地に甚大な被害をもたらしたばかりだというのに、まさに一難去ってまた一難です。とく
抽象論に終始する復興準備──大震災発生から2週間の菅直人首相メッセージに「お悔やみ」の言葉がない。陛下の思いは耳に届かないのか(2011年03月27日)
(画像はメッセージを発する菅総理。https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2629568/www.kantei.go.jp/jp/kan/actions/201103/25message.html)
東北地方太平洋沖地震発生から2週間がたち、菅直人首相は(平成23年3月)25日夕刻、記者会見で、「国民へのメッセージ」を発表しました。
驚いたことに、大震災発
「陛下としてなさるべきことをお気持ちに沿って」──皇太子殿下、51歳の記者会見。歴代天皇が第一のお務めとされた祭祀への思いが尊重されない「ご負担軽減」の官僚主義(2011年02月28日)
(画像は会見に臨まれる殿下。宮内庁HPから拝借しました。ありがとうございます)
◇1 刃向かうもののためにさえ祈る
皇太子殿下が23日、51歳の誕生日を迎えられました。これに先立って、21日、殿下は記者会見に臨まれ、記者会の質問に答えられました。
質問の第4は、陛下の多忙なご公務について触れられていました。これに対して、殿下は次のようにお答えになりました。
「かつてお話ししましたとおり