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シン地動説。 ー 視点の転換について

Question: 問いかけ

天文学的な転換期を迎える2025年以降の世界で、かつて人々の宇宙観が、天動説から地動説へと劇的に変化したように、わたしたちの意識が「外なる神」から「内なる魂」へとシフトし、現在の信仰と同じ情熱とエネルギーを持って自己の本質や真我を探求する時代が訪れるとしたら、それはまさに新しい時代の幕開けとなるのではないでしょうか?

地球の天文学的な転換期

現在、地球は天文学的な転換期を迎えています。

地球は約2160年ごとに、自転軸がゆっくりと揺れる「歳差運動」によって、春分点(春分の日の太陽の位置)が黄道上の星座を一つずつ逆向きに移動します。

古代より、星座が持つ象徴的な特徴が、その時代のテーマや文化、価値観に大きな影響を与えると言われていますが、現在、地球の春分点は魚座から水瓶座への移行期にあり、このことから「魚座の時代」から「水瓶座の時代」へと移行していると言われています。

この天文学的な転換期には、社会の価値観や文化的テーマに大きな変化が起こると言われています。それは、かつて地動説が発見され、宇宙の理解が劇的に変わったときのような、ダイナミックな変化に匹敵するかもしれません。

世界一わかりやすい解説、TOLAND VLOGのスフィンクス編で、この天文学的な変化を視覚的にご理解頂ければ幸いです。

過去の「異端」が未来を照らす

ここで一つ、注目すべき視点があります。過去、真理を追求する学問や思想はしばしば「異端」というレッテルを貼られ、迫害されてきましたが、それらは後に時代の変化において重要な役割を果たしてきました。

例えば、『チ。-地球の運動について-という物語では、地動説を証明するために命を懸けた人々の姿が描かれています。当時、地動説を研究することは命の危険を伴う異端視された行為でしたが、科学の発展により天文学が進化し、今では地動説は常識となりました。

物語の主人公は、大学で天文を専攻するのか?神学を専攻するのか?と問われます。天文の分野でストーリーがどのように展開していくかは是非『チ。-地球の運動について-』をご覧になって頂きたいと思います。

ここで提案したいことは、もうひとつの選択肢の神学チ。つまり“智”を加えた、神 “智”学という学問の可能性についてです。

「神智学」はキリスト教世界におけるひとつの学問的思想でした。しかし内なる魂や真我を探求する思想は、唯一神を絶対視するキリスト教の権威と相反する可能性があったため、地動説と同様、「神智学」の探究者たちも長きに渡り、異端として迫害されてきました。

しかし2025年という時代の転換期を迎えた今だからこそ、この「自己に立ち戻る思想」の中にこれからの新しい時代を生き抜くための重要なヒントが隠されているのではないでしょうか。

学問の基本は温故知新にあります。かつての時代には十分に理解されず、公に受け入れられなかった古代の叡智の中には、現代社会にこそ必要な知恵が秘められています。

それを新たな視点で捉え直し、現代の文脈に応用することで、混迷する時代の中でもより本質的な生き方を見出すことができるのではないでしょうか。

テクノロジーの進化が加速する一方、わたしたちの内面や精神性を見つめ直すことが、これからの時代を真に豊かに生きるための鍵となるのかもしれません。

地動説がもたらした「視点の転換」

かつて人々は、夜空を見上げながら太陽や星々が地球を中心に動いていると信じていました。この世界観は、まるで外なる神々がわたしたちに働きかけ、世界を動かしていると考える思想に似ています。

しかし、地動説の発見によって明らかになったのは、"動いていたのは実は地球自身であった"という事実です。

この発見は、太陽や星々といった「外なる存在」の価値や存在そのものを否定しません。それどころか、わたしたちの住む地球と、太陽や星々との関係性をより深く理解させてくれたのです。

この視点を現代のわたしたちの認識や精神性に当てはめてみるとどうでしょうか?

無意識のうちに支配されている?
現代の「外なる神」とは

「外なる神」と聞くと宗教を思い浮かべがちですが、わたしたちが無意識のうちに崇め、疑うことすらしない「権威的な存在」は、宗教の枠を超えて数多く存在します。

「お金」はその最たるものであり、豊かさの象徴として人々の価値観を左右します。同様に、「科学」は真理の代名詞とされ、科学的根拠があるというだけで意見の正当性が保証されるかのように扱われます。「学歴」「地位」「名誉」は成功の指標として崇められ、それを持たない者は軽視されることすらあります。

わたしたちは、これらの外的要因「外なる神」に無意識のうちに支配されてはいないでしょうか?

このように、現在も多くの人々は、権威的、超越的な「外なる神」の存在を信じ、その力に頼ることで自分たちの存在意義を見出そうとしています。

しかし、もしもその視点を少し変えてみて、「わたしたち自身もまた、内なる神性を持つ存在である」と気づくことができたなら、全く新しい世界が見えてくるのではないでしょうか?

新たな関係性は【外なる神】の存在や価値を否定しない

この主張は、太陽や星々【外なる神】の存在や価値を否定しません。

むしろそれらとの関係性を見直し、地球【わたしたち自身】自転、つまり自己の本質や真我の探究へ意識を向けることで、新しい次元の理解や可能性が開かれるのではないかという考えです。

外なる神を信じる世界観から、内なる魂を探求する旅へ。

この視点の転換は、かつて地動説がもたらした科学的革命と同じように、わたしたちの意識の革命を引き起こす鍵になるのではないでしょうか?

神 チ(智) 学。

科学と霊性の融合や、個人の自由な思考を尊重する「神智学」という学問は、人間の内的探求や精神的成長への道を示す現代スピリチュアル思想の基盤的存在であり、長い時代を経て現代に至るまで、多くの人々にインスピレーションを与え続けてきました。

その歴史は古く、新約聖書パウロの書簡の中にも「隠された奥義としての神の知恵」として登場しており、近代ではウォルト・ディズニーやエジソン、マハトマ・ガンジー、アインシュタインなど様々な分野で活躍した偉人たちにも多大な影響を与えてきました。

長い時代を経て、その時代ごとに必要とされる思想を伝えてきた神智学。現代においては、1875年にH.P.ブラヴァツキーによって設立された『神智学協会』が提唱した思想が主軸となっています。

詳しくは、世界一ポップでわかりやすい⇩TOLAND VLOGさんの解説をご参照ください。

真理に勝る宗教はない

神智学協会は、「真理に勝る宗教はない」というスローガンを掲げています。時代のニーズに応じて、あらゆる人物を介してユニークに表現され続けてきた神智学の思想体系に一貫するテーマとして、以下の特徴を挙げることができます。

  • 普遍的な真理の探求:宗教や科学、哲学の枠を超えた統合的な視点を持ち、万物に共通する普遍的な真理を探求すること。

  • 霊的進化:人間の魂が転生を繰り返しながら進化していくという思想。

  • 宇宙の法則原因と結果(カルマ)の法則再生誕(輪廻転生)の法則、宇宙の秩序などの原理を探求すること。

  • 全人類への博愛:すべての人間が一つの「普遍的兄弟愛」によって結ばれているという思想。

それでは近代神智学における重要人物を見ていきましょう。

神智学協会の創始者:H.P.ブラヴァツキー

ヘレナ・P・ブラヴァツキーは1875年に神智学協会を設立し、神智学の基盤を築きました。彼女の代表作『シークレット・ドクトリン』『ヴェールを剥がれたイシス』では、東洋思想西洋哲学が統合され、宇宙の進化や人類の精神的使命について語られています。ブラヴァツキーは、神智学を「普遍的な智恵」として位置づけ、宗教や科学、哲学を統合する学問として展開しました。

アリス・ベイリー:近代神智学の発展

アリス・ベイリーは20世紀初頭に神智学の思想をさらに発展させた人物です。彼女は「不朽の叡智」を伝える一連の著作を残しており、それは彼女が「チベット人(ジュワル・クール)」という存在から双方間のメンタルテレパシーを通して伝えられたとされるものです。彼女の著作では、宇宙の法則、霊的進化、世界の統合的なビジョンが詳述されました。彼女を介して伝えられた教えは、瞑想や奉仕を通じた魂の進化を重視しています。

クリシュナムルティ:自由な思考と神智学への挑戦

ジッドゥ・クリシュナムルティは、神智学協会によって「新しい時代の教師」として発見され、育てられた人物です。しかし彼は、神智学協会やいかなる組織からも独立し、自由な思考と内的探求を訴えました。彼は「師や権威に依存せず、自ら真理を見出すべき」と主張し、組織的な宗教や教義に頼らない哲学を展開しました。この姿勢は、神智学の伝統的な枠組みへの挑戦とも言えます。

ベンジャミン・クレーム:希望の風潮をつくる世界教師の代弁者

ベンジャミン・クレームは、神智学の思想を受け継ぎつつ、「マイトレーヤ(弥勒菩薩)」という未来の世界教師の出現を40年以上の活動を通して唱えてきた人物です。彼は、マイトレーヤが人類の進化への方向性を指し示す教師であるとし、分かち合いに基づく社会的正義や平和の実現を訴えました。

クレーム氏の仕事は、神智学の思想を現代社会に適用し、徹底した奉仕的活動を通して、新しい時代の教師がわたしたちの自由意志を侵すことなく出現できるよう、人々への最初のアプローチをなし、希望と期待の風潮をつくることでした。

彼はまた奉仕を目的とするグループ瞑想を世に初めて紹介しました。宗教や信条の壁を越え、組織を作らず、無料で、完全な自由意志参加に基づく瞑想グループが光のネットワークとして現在も世界中に広がっています。

今を生きる人々に向けた情報とは?

なぜ2025年に神智学なのか?

それは、約100年前に出版された書に、さらっととんでもないことが書かれていたことから、この情報の緊急性を感じたからです。彼女(アリス・ベイリー)を介してマハトマが伝えた書籍によると、その内容は:

"20世紀終わり~21世紀の最初の四半世紀(2025年迄)に生きる人々に向けて書かれていた(*1)ことがはっきりと言語化されており、2025年までの周期は「先駆者の段階」と呼ばれ、2025年に100年ごとに開催される全体会議で、世界教師を含むマハトマ達の外的顕現に向けた日付が設定されるだろう(*2) と書かれています。

新しい時代に必要な学問のプロトタイプ

さらに、2023年5月に投稿されたTOLAND VLOG神智学編では、谷崎テトラさんとクレーム氏の個人対談の内容の一部が公開され、『これからの時代に必要な学問のプロトタイプが日本から始まる』という情報が明らかになりました。

実は、約100年前のマハトマの手紙にも学習過程、場所、人員、建物などが書かれており、「予備学校は大きな都市の近くーしかし都市の中ではなくーなるべくなら海か広い水面の近くに設立されるだろう」(*3) と説明されています。⇩
アリスベイリーの著書の原文は、すべて無料で読めますし、日本語版も出版されています

シン・智動説

新しい時代の、神智学の神、真の叡智の
この3つのシンを加え、シン・智動説という大胆なアイデアを提案したいと思います。

かつて人々の世界観が、天動説から地動説へと劇的に変化したように、天文学的転換期である2025年を生きるわたしたちにも劇的な意識の変化が起こるとするなら…

「外なる神」から「内なる魂」へ。古代から現代へと受け継がれている神智学の思想をヒントに自己の本質や真我を探求する学びの旅にいざなわれているのではないでしょうか?

この”智”のバトンを受け取った現代のわたしたちは2025年以降の世界をどのように生きるのでしょうか。

最後までお読み頂き、この膨大な情報を寛大な心で考慮して頂き、ありがとうございます。

ー 2025年1月26日
Sai 真理

参考文献

*1: 新しい時代の弟子道Ⅱ [1955] シリーズ2 (p.191)
*2: ハイアラキーの出現 下[1957] (p.217)
*3: 秘境瞑想に関する手紙[1922] (p.345-6)手紙Ⅸ将来の瞑想学校 (p.327)


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